- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344983670
感想・レビュー・書評
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2017年9月23日購入。
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思春期の悩み多き息子に贈りたい。もしかすると君はすぐに孤独を味わうかも知れない。しかし、孤独はそう悪いものではなさそうだ。楽しさと寂しさの振れ幅があるから逆に楽しさを感じ孤独を感じるのだそうだ。寂しさが大きいほど楽しさを大きく感じられるんだ。プライドは高く、自信がない、そんな君だが絵の才能は素晴らしいよ。それが孤独を受け入れる武器になってくれるはず。
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孤独はそんなに悪い状態ではない.むしろ,自ら望んで味わいたい上等な時間である.
この筆者の主張を感情論抜きに論理的に説明している.
孤独に悩まされている人,他者とのつながりに依存している人は,この本を読むとよい.
現代社会の協調を強要する空気に異議を唱えている. -
2017/05/18
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孤独を恐れる多数派と、孤独を愛する少数派。孤独は駄目な状態ではない。孤独な環境というのは静かに自分の世界に没頭できる素晴らしい条件である。孤独を愛し寂しさを満喫することができる人は、ふと見つけた植物に感動できたり、素晴らしい景色に涙が出るくらい喜べる。これが味わえるだけで人生の価値が分かる。孤独を恐れている人は孤独がどれほど楽しいものか知らない。美を見つける過程で人間の精神は孤独を欲する。それを感じなければ人間として鈍感であり、結局は美しさを見ることができない。実は孤独と自由は近いものである。
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レビュー省略
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自分がやりたいように、というのは、やりたいことをじっくりと考えるということである。だらだらとさぼっていたい、今日はやる気がないから寝ていたい、では、やりたいことにならない。それは、やりたいことがない状態であって、人間としては死の次に悪い状態、生きているうちでは最悪の状態である。たぶん、孤独を拒絶し、それを怖れてばかりいる人生だったから、ほんな仮死状態になってしまったのだと思う。
まずは、自分一人になって、孤独とじっくりと向き合い、自分が何者かを考えよう。わからないなら、わからないなりでも良い。
これからも問い続けることが大切だ。ここだけの話だが、僕自身、まだ自分が何者かわからない。もっともっと孤独になって、見つめ続け、求め続けたいと日々考えている。 -
流し読み。
今度落ち込んだ時に、再読しようと思う。 -
孤独と自由をイコールに考えるあたり、気づかなかったし、確かに言い方の違いなだけで同じことなんだな、としみじみ。
とても読みやすくて、納得できることがいっぱいあった。やはり、森博嗣の文章が好きだ。