孤独の価値 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1731
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983670

感想・レビュー・書評

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  • 2017年9月23日購入。

  • 思春期の悩み多き息子に贈りたい。もしかすると君はすぐに孤独を味わうかも知れない。しかし、孤独はそう悪いものではなさそうだ。楽しさと寂しさの振れ幅があるから逆に楽しさを感じ孤独を感じるのだそうだ。寂しさが大きいほど楽しさを大きく感じられるんだ。プライドは高く、自信がない、そんな君だが絵の才能は素晴らしいよ。それが孤独を受け入れる武器になってくれるはず。

  • 孤独はそんなに悪い状態ではない.むしろ,自ら望んで味わいたい上等な時間である.
    この筆者の主張を感情論抜きに論理的に説明している.
    孤独に悩まされている人,他者とのつながりに依存している人は,この本を読むとよい.
    現代社会の協調を強要する空気に異議を唱えている.

  • 2017/05/18

  • 孤独を恐れる多数派と、孤独を愛する少数派。孤独は駄目な状態ではない。孤独な環境というのは静かに自分の世界に没頭できる素晴らしい条件である。孤独を愛し寂しさを満喫することができる人は、ふと見つけた植物に感動できたり、素晴らしい景色に涙が出るくらい喜べる。これが味わえるだけで人生の価値が分かる。孤独を恐れている人は孤独がどれほど楽しいものか知らない。美を見つける過程で人間の精神は孤独を欲する。それを感じなければ人間として鈍感であり、結局は美しさを見ることができない。実は孤独と自由は近いものである。

  • レビュー省略

  • 自分がやりたいように、というのは、やりたいことをじっくりと考えるということである。だらだらとさぼっていたい、今日はやる気がないから寝ていたい、では、やりたいことにならない。それは、やりたいことがない状態であって、人間としては死の次に悪い状態、生きているうちでは最悪の状態である。たぶん、孤独を拒絶し、それを怖れてばかりいる人生だったから、ほんな仮死状態になってしまったのだと思う。

    まずは、自分一人になって、孤独とじっくりと向き合い、自分が何者かを考えよう。わからないなら、わからないなりでも良い。
    これからも問い続けることが大切だ。ここだけの話だが、僕自身、まだ自分が何者かわからない。もっともっと孤独になって、見つめ続け、求め続けたいと日々考えている。

  • 流し読み。
    今度落ち込んだ時に、再読しようと思う。

  • 著者の名前はせいぜい
    そんな人の書いている本がありますねー
    という程度しか知りません。
    (間違いがなければ彼の作品は未読。)

    著者は研究畑の人だったから
    本当に孤独というものを知っていますね。
    そう、研究職はチームを組むけれども
    研究そのものは一人でやらなければいけないのです。

    この本の中身は
    孤独で悩む全ての人たちに捧げる本とも
    取れますよね。

    でも孤独のほうよりも
    実はこの本、すごいことを言っています。
    それは、むやみやたらに感動ものに
    飛びつくものたちへの批判。

    つまり、惰性だけで動く
    人たちを批判しているわけです。
    さらに考えを発展させていけば
    SNSに関する批判も含有しているかも
    しれませんね。

    孤独を実践するところはうちは
    すでに行っているため、目新しい部分はなしです。

  • 孤独と自由をイコールに考えるあたり、気づかなかったし、確かに言い方の違いなだけで同じことなんだな、としみじみ。
    とても読みやすくて、納得できることがいっぱいあった。やはり、森博嗣の文章が好きだ。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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