- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396342982
感想・レビュー・書評
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初の今村先生作品&時代小説でした。友達に薦められて購入して、最初は時代小説って読みにくそう…と思いながら読み始めましたが、冒頭から面白いのと読みやすくて、気づけば一気読みしていました。
登場人物たちそれぞれの肉厚さ、展開の軽快さと、そこに降りかかる災難と人災と天災。火消というのを生業にしているので、完全無欠かと思いきや、出てくる人たちは誰しもそうではなく、きちんとただの「人」というのもグッときました。仲間を見つけ、困難に立ち向かう。さしずめ少年漫画のようなRPGのような、そんなワクワクをまさか時代小説から得られるとは思っておらず、読了後にもっと早く読めば良かった…と思いました。
物語はまだまだこれからなので、続きを読むのが楽しみです!わたしみたいに、時代小説というジャンルを敬遠している人こそ、読んでほしい作品だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった〜
友情あり、人情あり、スリルあり、涙あり。無条件に楽しい小説。
一気に読んでしまいました! -
胸熱!
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熱くて暑い物語だった。火消しの話は初めて。
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日本人が嬉しい物語です。
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直木賞をとった今村さんのデビュー作。このシリーズが面白いと知人が紹介してくれた。
テンポよく火消の細かい手筋まで分かりやすく進む。ほとんど漫画のように読みやすい。
欲を言えば、秀助について、もう少し描いてほしかった。火消の立場から言えば憎むべき大悪人だが、花火だけを生きがいにしていた男が得ることができた家族を、奪われたことの悲哀を描いてほしかった。
デビュー作だから登場人物についてあれもこれも書いておきたかったのだろうけど、源吾や深雪のことなどはその後のシリーズで徐々に明かしておけばよかったのに。。。。と、それは結果論かな。 -
登場人物それぞれが魅力があり、面白かったです。
普段時代小説を読まない方でもキャラが立っているので読みやすいと思います。
また長谷川平蔵(鬼平のお父さん)や田沼意次と慣れた名前に「お!」となります。
個人的にこの手の主人公のお話は、幼馴染・奥方・(義)母の描写で好みが決まるといっても過言ではないと思っているのですが、その点、深雪さんは本当に素晴らしかったです。
次巻も絶対に読みます。 -
久々の時代小説でした!
前半は、主要メンバー集めが中心
読みながら、アニメワンピースを思い出しました。魅力的な、メンバーに、心躍ります。
男たちの火消しの思い、活躍は、胸が熱くなります!
江戸の火災、すごかったんだろうな。
源吾を信じて支える奥様の深雪さんの存在も男たちの中でキラっと輝いていました。 -
江戸の火消しの物語。
弱小チームに加入した曰く付きのかつてのスーパースターや、抜きん出た特技を持ちながら陽の目を見ない半端者たちという、青春スポ根によくあるメンバー構成です。
言葉使いや身分を超えた関係の緩さなど、時代小説というよりは単に江戸を舞台にしているだけで内容は現代っぽいですが、熱い男たちの話として読むには面白い。
多くの時代小説で賂政治の権化として嫌われ役が定番の田沼意次が好意的に描かれているのは珍しいです。 -
愛する人がいて、仲間がいて、味方がいて、敵がいる。
火消しのモチーフにした王道スタイルの時代小説。