- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396783242
感想・レビュー・書評
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同じクラスの同級生、八代の女装姿を目撃してしまった百瀬。その姿にドキドキして、クラスでも目で追うようになり・・・。
一途な百瀬と、その一途さが不快でなく、自分の女装癖やその思考に翻弄されていく八代。
百瀬も八代も高校生らしく、よく言えば純粋、悪く言えば自分勝手な感情でお互いに接していて、一見ヒドくも見えますが、認めたくないのに、ずるずるとのめり込んでいくのがうまく表現されていて、やっぱりじっくり描かれた長編は読みごたえがありました。
周囲の視線に囚われず自分の感情に正直な百瀬は、なにげにいい男です。八代はそんな百瀬にメロメロになればいいと思います(笑) -
さすがだなあ。女装男子とか別にあんまり好きじゃなかったけど(ジャンル的には)なんか、あー、切ないな。
女装は似合わなくてなんぼっていう主張、わかった気がする。これで八代がかわいい系だったら萎えるわ。
女装男子と不器用男子って聞いて、わたし、これ受け攻め逆の想像してたな。地味な男子が女装するのかと思ってたけど、逆だった。こっちの方が好きかもしれない。
八代が本気で抵抗するシーンは一番好き。そのあとの百瀬の苦悩の表情は一番見どころだと思う。開き直った後の八代の女装シーンも好きだなあ。
続編ほしい。 -
女装男子と純粋?男子。
たぶん、本当に世の中にはこんなことありえんだろうと思いつつ
それでも登場人物たちの表情がすごく豊かだから
かわいいなあ、と思って、秀良子ワールドに入れる。
八代の気持ちがイマイチわかんなかったけれど
百瀬の、八代に対してだけではなく、芯の一本通っているところが
すごくよかったと思う。かっこよかった。 -
秀良子さんの作品はなんだか私の琴線を掠る感じのモノが多いのですが、この本はガッと掴まれました!(なんか上から目線ですみません…)
以下、あらすじとネタバレを含みます。
キャラクターたちは高校生。
攻めはハードロックだかデスメタルだか辺りの洋楽(※正確には描写されてないのでわかりません)が好きで、休み時間には音漏れさせながら音楽聴いてるようなパッと見はわけわからん根暗タイプ。頭は悪い。
受けは黒髪細身美人で準DQN。クラスでは派手なグループにいて、女遊びもしつつ勉強なんかもこなす子です……が、人に言えない趣味が女装。
百瀬(攻)が地元から離れた繁華街で、クラスメイトの八代(受)が女装して突っ立ってるのを見かけるところから話は始まります。
で、百瀬の猛アタック。八代は葛藤の末、落ちます。
パッと見が根暗な百瀬はまっすぐで前向きで、普段明るいグループにいる八代の方がよっぽどネガティブです。自分を装っていて、本来の自分を否定して隠してるんだけど我慢ができなくて、百瀬に受け入れて肯定してもらえてホント良かったね!って思いました。
作中で出てきた好きだけど買えない服を、書き下ろしのデートで着てきたのにもまたキュン。
他の方のレビューにも書かれている“気持ち悪い君”はカバー下参照。作者様公認の百瀬の呼び方です(笑)
あと、内容とは関係ありませんが、ジェニアロイドの小林満さんの装丁がめちゃくちゃ好きで、買ってからキャー♪ってなりました。
カバー表・裏の2人の髪色(傾向イエローと黒)が折り返しにそのまま単色で伸びていて、表紙中の色もそれに合わさっています。 -
女装男子という括りはあんまり興味がないのですが、秀良子作品ということで。ちゃんと男子な女装の限界が見えつつの不器用な恋愛ものって感じが大変よかったでございます。百瀬の暴走加減が絶妙でしたわ。
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実際にありそうでなさそうなリアリティーがあり久しぶりにおもしろいなぁと思える作品だった。BL奥深いな(笑)