Don't touch me (新書館ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522390

感想・レビュー・書評

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  • BLに登場してない職業ってないんじゃないか…!
    特殊清掃員と製薬会社員のお話。面白かったけれど一穂さん独特の繊細で柔らかい美しさがなくて残念。でも一穂作品として、ではなく見ると、面白くてきゅんとしてうまくまとまってるお話だと思う。

  • 潔癖症受けが大らかな攻めに絆される・・・
    って話かなと思ったけど、
    そうでもあったような、そうでもないような。
    最終的には本当に潔癖だったのは
    攻めの方だったんじゃないのかな、と思いました。
    実に生きづらそうな生き方をしてる受けの方は
    徹底したマイルールの元に生きているだけで、
    実はとても単純で、大らかなところもあるのかもしれないな、と思いました。
    特にドラマチックなことが起こるわけでも、
    熱く愛を語り合うわけでもないけれど、
    エッチの時も甘い言葉をささやくでなく、
    むしろ言い合いしながらだけど、
    それが不思議に微笑ましく可愛らしかったです。

  • 【※BL注意】

     製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、潔癖性気味。
     そんな連が同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。
     けれど、女性たちの連にとっては見ているだけで「気持ち悪い」と感じる行動に行動とお酒に悪酔いした連は、同じく代理で合コンに参加していた長谷川に介抱される。
     翌朝、長谷川宅で目覚めた連は気まずさは覚えたものの、潔癖性の連には珍しく、彼の笑顔も家も居心地よく感じる。
     思いがけず楽しい時間を過ごした連だったが、数時間後、仕事相手として長谷川と再会した連は、彼の仕事が「清潔」とは程遠いものだ、と知って……

     という話でした。
     どうしても許せない自分の個人的な問題と、相手も譲れない仕事と……。
     二人の中に横たわる溝は大きいけれど、それでも惹かれていかざるを得なくて……という感じで、何だかじわじわ沁みて行く感じの暖かい物語でした。
     柔らかい物語がとってもよかったです。

     作者さんの書く文章の雰囲気とか温度ってあると思うんですけど、この物語はちょうどそれが「体温」って感じられる物語で中身が何であれ、あったかいなあ……って感じました。そして文章が呼吸のように中に入ってくる。
     とってもいい話でした。
     ほのぼのした話がお好きな方には是非、オススメします。

  • ずっと積んでてやっと読んだ。一穂さんの本は何故だかさらっと読めないというか、いい意味で構えてしまうというか。連は身近にいたら大変そうなタイプだけど憎めないかわいいやつ。一穂さんの作品にしては少し物足りなさも感じたが、ポンポンとはずむ会話とか、やっぱり好き。

  • 特殊清掃員×潔癖症
    合コンで具合が悪くなった蓮。助けてくれた長谷川はすごくイイヤツだったけれど、仕事を聞いてひいてしまい・・・。

    話も面白かったけど、長谷川の仕事のこととかやっぱ現実には重かったりするんだろうなってそっちが気になったり。
    蓮は普段傲慢だけど、長谷川に対しては失敗するたびにうろたえて。そんな蓮のことを長谷川はひろ~い心で受け止めてます。
    さらに潔癖なことも「個性」くらいに捉えてくれてるとこがね!いいね!
    どこまで赦せるかってことと、愛情が比例してる感じがいいです。

  • 特殊清掃員×潔癖症の研究員。

    受の潔癖症具合に軽く引いてしまいました(笑)
    でもかわいい。
    終盤の猫を持ってる受が本当に可愛かったww

    あと子どもの頃の体験が人格形成にこれほど影響があるのかーと思いました。

    この作者さんは主人公以外の人物(特に女性)もちゃんと書いてくてるので
    違和感のない世界観だなーと感じます。

  • この人の話もだけど、文章も好きみたい。
    比喩とか・・・

  • すごく良かったですっ!!長谷川さんの職業にはびっくり。それを知った時の連の反応ったら(苦笑)連ってすごくわかりやすい人というか、素直というか、嘘を付けないというか…(笑)潔癖症っていうところからして、やっぱり変わってる人っていう印象。そんな人が長谷川さんに惹かれて、彼も連を好きになって…っていう過程が、自然に描かれているなぁと思いました。お互いの価値観が違ってすれ違っても、結局は惹かれ合っているという関係がいいなと。あと、にゃんこのカギがかわいかった〜v

  • [特殊清掃員×潔癖症研究員]

    裏表紙のあらすじを読んで、再会後は攻めの態度が急変するのかなと思っていたのにまあ予想は裏切られ、ああこっちね。という納得が(笑)

    受けの潔癖症具合に徹底してるなあと思った。すごい。
    最後の、攻めの地元での再会(?)シーンにじんときました。

    一穂さん初読みだったけど、他の本も読みたくなったので、集めにかかろうと思います(笑)

著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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