腕貫探偵 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.40
  • (45)
  • (158)
  • (228)
  • (41)
  • (7)
本棚登録 : 1596
感想 : 174
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550626

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • それぞれの話が軽くて読みやすかった

    腕貫さんの解釈力が異様に高く本当に与えられた情報だけで結論を導き出せるのか疑いながら読んだ

  • 単行本で読んだ

  • 短編集。
    探偵の謎解きが面白かった。
    難しいところもあったので読み返したい。
    謎を解いたその後の話がなかったのが残念。

  • 設定の意外性が面白くしているのかな。
    一気に読みました。
    ユーモアミステリーの傑作ですね。

  • 市民サーヴィス課臨時出張所、そこに座る腕貫をした男に相談をもちかけると、なぜかさらりと解明する。短編7編、あっという間によんでしまいました。

  • 探偵といっても現場に現れて謎を解き明かす訳ではなく、相談という形で解決に導いてくれるという、珍しいタイプのお話。
    一言で言えば面白かった。
    架空の市内のお話なので、相談者(=語り部)がすれ違っていたりするのも楽しい。
    そして腕貫さんの存在が薄い事で、それぞれの相談者のキャラクターがたっているのかな?と思った。
    短編集ながらも繋がりがあるのも、架空の市の存在が本当にありそうな感じがして、お話の世界に入りやすいです。
    続編も楽しみ。

  • 思わぬ伏兵。よみやすくて、読後スッキリで、謎解きも鮮やか。定型文通りの切り口で描かれる腕貫探偵の描写がテンポよく物語の導入を果たしてくれる。

  • 所謂「安楽椅子探偵」か。
    しかし、正直なところオチが強引な印象。
    「真相の1つとして、そういう可能性もある」というべきではないかと思う。

    7本の短編の中で「スクランブル・カンパニィ」は白眉。
    著者のファンなら、登場人物に既視感を抱くのではなかろうか。
    この登場人物の後日談も見てみたいなと思う一方で、
    それだと他のシリーズ作品と似たようなカンジになっちゃうな、と。

  • 事務員を彷彿とさせる腕貫をした相談係の男が、
    相談に来る人々のちょっとした疑問や悩みを解決していく。

    それぞれのエピソードごとに、
    彼の現れる場所は異なるものの、
    相談を受けてそれにアンサーを出すというスタイルは同じ。

    軽く読めてしまう本。
    ただ、みんな名字が読みづらくてしんどい…

  • 連作ミステリ。
    突如現れる市役所の職員と思わしき苦情係に、人々は不思議と引き寄せられ悩みを話し始める。
    その悩みの真相を話だけで突き止めてしまう謎の腕貫男。

    役所の職員らしい融通の聞かないやりとりに思わずむっとしてしまいますが、謎を解いてしまう頭脳?分析力?がすごくて憎めない。
    探偵とタイトルにありますが華やかに謎解きを披露することはなく、それどころか丁寧な説明すらせず、ヒントだけ与えて突き放す。
    連作なのでテンポよく読めましたが、登場人物の名字が難読なものだらけで、そこでひっかかって入り込みにくい。

全174件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西澤保彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×