エール! 2 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551210

作品紹介・あらすじ

バイト君の教育、クライアントの不正、育児と仕事の両立…働く女性を取り巻くさまざまな問題のゆくえは!?スイミングインストラクター、社会保険労務士、宅配ピザ店店長、遺品整理会社社員、ラジオパーソナリティ、メーカーのOL。六人の女性を主人公に、ミステリー、ファンタジー、ちょっぴりサスペンスと、多彩な六話を収録するアンソロジー。オール書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説アンソロジー第2巻。
    坂木司さんのスイミングインストラクターのお話が好きです。レッスン後にインストラクターである主人公たちがジャグジーに浸かってお話する場面が印象的でした。
    「明日も仕事がんばろ!」と思える作品です。

  • 坂木司さん、初野晴さんの本をそのうち読みたいと
    思っていたので、いっぺんに読めるのー!と、借りた本。
    『お仕事小説アンソロジー』第2巻。1巻は未読。
    面白かった。

    登場する職業は、スイミングインストラクター・社労士・宅配ピザ店長・遺品整理会社員・ラジオパーソナリティ・メーカーOL。
    まったく自分とは縁遠い職業ばかりだけど、共感できる点もたくさんあった。

    仕事も親業も、よく観察し、自分の気持ちは抑えて相手のために何が良いのかを考え、最適な提示方法を試行錯誤し・・何より相手を信じて任せることがとっても大切なんだなと。

    アラサー女子たちがちゃんと気づいて、あちこちぶつかって傷をつくりながらも(比喩です)自分らしく前を向く姿が清々しく愛おしかった。

    全体的に外れが無く、読んで正解のアンソロジー。

  • 働く女性を応援するお仕事アンソロジー第2弾。
    今作はガッツリ仕事をしている女性ではなく、自分の仕事に悩む主人公が多い。
    スイミングインストラクター、宅配ピザ店店長、遺品整理会社の社員など、自分の生活には馴染みのない職業が多いことから、今までのように「分かる!」と共感出来る箇所は少なかった。
    唯一、社労士の話は長編で読んでおり、作品そのものは知っていたが、あまり主人公が好きではなく…今作でも、やはり好きになれなかった。
    ミステリーやファンタジーの要素も多かった第2弾だけど、やはり最初に読んだ第3弾が一番面白かった。
    ぜひ、この企画またやって欲しい。

  • 働く女性に焦点を当てた短編集。
    エール1が良かった分、2にも期待したが、なんとも期待外れだった。
    それだけじゃ救われないだろ、そんなに綺麗にまとまらないだろ、みたいな話が多かった。
    まぁ社会で働く女性について少しでも知れたという点ではプラスだったかも知れない。

  • お仕事って、頑張ったら必ず報われるんだな~って思える作品。

  • うーんと、面白かった、かな。
    坂木司さんが読みたくて借りてきた。最後のが不思議でよかったなー
    ただ、あとがきを読んで???って。そんな、むりしてまでがんばって働かなきゃなのかなぁ。2年後には、こんな悠長なこと言ってられないのかもしれないなぁ。

  • お仕事小説アンソロジーの2。
    3を先に読んでいるのだけれど
    これシリーズは執筆陣も豪華だし
    内容もバラエティに富んでいて楽しく読めていいね。

    テーマは働く女性達への応援アンソロジーとのこと。
    このシリーズは日常にちょっと疲れちゃったときに
    ほっと一息つくのに調度いい。

    さてと。
    明日は月曜日。
    わたしもひとつがんばるとしますかね。



  • お仕事小説アンソロジー
    「エール!」第2段

    ●職業:スイミングインストラクター
    作品名「ジャグジー・トーク」
    作者:坂木司
    キッズスイミングのインストラクターがスクール後に入るジャグジーでのトーク。子供に教えるには何が大切なのか?やはり子供が好きなことが必要みたい。

    ●職業:社会保険労務士
    作品名「五度目の春のヒヨコ」
    作者:水生大海
    事務のおばちゃんからヒヨコと呼ばれる、なりたての社労士雛子。いろんな壁にぶち当たりながら成長してゆく。頑張れ!

    ●職業:宅配ピザ店店長
    作品名「晴れのちバイトくん」
    作者:拓未 司
    扱い辛いバイトのクルーのピンチに体を張って助ける女性店長、人を使うことの難しさに共感できる。

    ●職業:遺品整理会社社員
    作品名「心の隙間を灯で埋めて」
    作者:垣谷美雨
    珍しいお仕事だけど大変な仕事、そんな遺品整理会社の女性社員のお話。夫を亡くし一人息子と暮らすシングルマザー、夫の死後、義兄が営む遺品整理会社で働くがなかなか上手くいかない。一人で行った見積もりでもお客から会社にクレームが来る。この状況をなんとか打開できるのか?!

    ●職業:コミュニティFM パーソナリティー
    作品名「黄昏飛行」
    作者:光原百合
    ドジなパーソナリティがなんとか人の役に立とうと頑張るお話し。
    キャラ設定が面白かった。

    ●職業:OL
    作品名「ヘブンリーシンフォニー」
    作者:初野晴
    天国の交響曲ってことなのか?すみません、よくわかりませんでした。

  • それぞれのお話の中に、それぞれの話が同じ世界で起こっていることがわかるような描写が多く読んでいて楽しかった。

  • 働く女性を応援するお仕事アンソロジー。
    好きな作家の坂木司さん、垣谷美雨さんが参加していたので手に取りました。
    読んだら明日から前向きにがんばろう、
    という気持ちになれる短編が詰まった小説。
    どのエピソードも好みでした。
    仕事が嫌になったら手に取りたい本。
    連作の第2弾のようなので、
    第1弾、3弾も読んでいきたい。

  • ピザ屋が出てくるアンソロジーかと思えば、そうでもない。

  • 1が良かったので読んでみた。
    6人の作家さんによる短編小説集で、どれも、私も仕事頑張ろう!という前向きな気持にさせてくれるストーリー。
    柿谷美雨さんの書くお話を初めて読んだが、とても良かった。この中では一番好きなお話でした。

  • 水泳指導員
    ピザの店長
    遺品整理
    OLと冒険家
    ラジオのパーソナリティ
    社労士
    もう少し続きが読みたくなるけど、これくらいがちょうどいいのかな。短い分、深くなくて、あっさり読める。
    好きだけじゃ仕事はできなくて、好きとスキルが必要。それでも、1番重要なのはやっぱり好きという気持ちなのは納得。
    立場や仕事が違って、違わなくても人によって、感じ方は違うんだろうけど、頑張る姿勢に自分も重ねて頑張ろうと思える。

  • 好きな作家さんがいたので読んでみた。そしたら舞台が今いる街なんじゃないかと思えるような他の作家さんが書いた短編があった。こんなのがあるからアンソロジーは時々読むと楽しい。

  • もうちょっと仕事頑張るか!と思える一冊でした。晴れのちバイトくんの主人公の仕事に対する姿勢を見て、私ももっと意識を高く持って仕事をしなくては…と反省。

  • お仕事小説アンソロジー。スイミングインストラクターの坂木さん、社労士の水生さんが良かった。ピザ屋、遺品整理など頑張る女性たちの話。

  • 1に引き続き、読みやすいアンソロジーだった。別々の作家さんなのにちょっとつながっているところがにんまりする。社労士のヒヨコは偉いなぁ。自分で資格をとってがんばってるんだもんな。でも、それが引っかかる人もいるんだな。遺品整理の現場のすさまじさを垣間見た。

  • エール第2弾
    作家さんがそれぞれ違うので、タッチも違って面白い。
    でも最後はなんだか頑張ろうって思える前向きな小説。

  • 女性が主人公のお仕事アンソロジー。本当っにはずれがないっ。すごいわ、このアンソロジー。一番好きなのは「ジャグジー・トーク」(坂木司)かなあ。スイミングスクールのインストラクターが主人公。「心の隙間を灯で埋めて」(垣谷美雨)も展開がちょっと、というところはあったけれどいい話だった。「黄昏飛行」(光原百合)は潮ノ道シリーズなので安定の面白さ。あの人もゲストででています。おすすめ!

  • 坂木司 「ジャグジー・トーク」(スイミングインストラクター)
    水生海 「五度目の春のヒヨコ」(社会保険労務士)
    拓未司 「晴れのちバイトくん」(宅配ピザ店店長)
    垣谷美雨 「心の隙間を灯で埋めて」(遺品整理会社社員)
    光原百合 「黄昏飛行」(コミュニティFMパーソナリティー)
    初野晴 「ヘブンリーシンフォニー」(OL)
    それぞれ悩み頑張っている女性たちが素敵で、また、身近に感じられて元気がもらえた。
    どの話も素敵だけど、スイミングインストラクターの話が一番好きだったかな。

  • お仕事短編。どの仕事も大変だな〜どの思える。
    特にピザ屋のが面白かった。

  • 今回は坂木さんと拓未さん以外は知らない作家さんだったけどそれぞれに良かったなぁ。
    別の作家さんが書いてる話と少しだづつ繋がってるのか
    読んでて楽しい
    でもやっぱり坂木さんのジャグジー・トークが一番好きだった

  • お仕事小説アンソロジー第2段。
    明日からも、頑張ろう。

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。6月既読・続編(前作:同カテゴリ)

    出先滞在中・一週間の支えの一つだった

    前作著書から

    〈約・1ヶ月後〉

    これまた、グッドタイミングで貸出ができ、本日既読。

    続編とはいえども

    前作以上にかなり踏み込むかのように

    『リアリティーの高さ=更に際立っていたこと』

    +ミステリー・ファンタジックな要素も絡みつつ

    〈6作品全て=どれも、身近に感じられる内容〉

    とても引き締まっている物語がズラリと揃っていた印象です。

    どのエピソードにおいても、自分の中で感じ入ったポイントが所々であり

    〈ふと、自分とどことなく重なる奥底の『心情・葛藤』等…抱えている共通項〉

    彼女達一人一人それぞれが、奥底に秘めながらも、小さなほんのささやかな出来事を境に

    〈一度立ち止まり、大事なものに改めて気づかされ、新たな一歩を踏み出す光景〉

    つくづくと感じられました。

    朝ドラ:ひよっこのヒロイン・みね子もそれは同様であることにも。

    特に、自分の中でインパクトが高く印象深かった物語としては

    後半の三名の方の作品。

    *垣谷美雨さん:心の隙間を灯で埋めて

    生死に関連するエピソード。

    『タイトルに込められた「意味そのもの」』

    物語の隅から隅まで深く刻まれていく内容。

    *光原百合さん:黄昏飛行(トワイライトフライト)

    地方FM局の独特の雰囲気。

    自分の地元の地方局FMの雰囲気そのものと似通っている共通項。

    なるほどなと改めて頷けるものを感じていました。

    *初野晴さん:ヘブンリーシンフォニー

    『映画:DESTINY 鎌倉ものがたり』を彷彿させるかのような

    [時空間を超えた光景]

    +『映画:エヴェレスト 神々の山嶺』での登場人物の雰囲気に近い

    [謎の登山家]

    が折り合わさる空気感。行き詰まったヒロインが抱えたものを払うかのよう…

    こうして、レビューをまとめながら

    透明感+心地よさ

    不思議に両方が湧き上がる感覚を覚えています。

    『ささやかながらの新たな一歩』と共に

    『次作:エール!3』も楽しみに待ちたいと思います。

  • 今年5作目。まぁまぁかな…。

  • 坂木司、水生大海、拓未司、垣谷美雨、光原百合、初野晴。
    旬の作家競演のお仕事小説アンソロジー第2弾!

    「今日も上司に叱られちゃったなー」「残業続きでもう限界! 」
    ――そんな働く女性たちに明日の元気をお届けします!
    バイト君の教育、クライアントの不正、育児と仕事の両立、時空のゆがみ!?
    ……現場で起こる様々な問題のゆくえは!?
    6人の女性たちを主人公に、ミステリー、ファンタジー、ちょっぴりサスペンスと多彩な6話を収録。
    「スイミングインストラクターは先生じゃない!?」「ピザ店の『ただ今少々混み合って…』の謎」などなど、
    あの職業のヒミツや仕組みも満載!! オール書き下ろし、文庫オリジナル企画です。

    【収録話】※カッコ内は主人公の職業です。
    ■坂木司 「ジャグジー・トーク」(スイミングインストラクター)
    ■水生大海 「五度目の春のヒヨコ」(社会保険労務士)
    ■拓未司 「晴れのちバイトくん」(宅配ピザ店店長)
    ■垣谷美雨 「心の隙間を灯で埋めて」(遺品整理会社社員)
    ■光原百合 「黄昏飛行」(コミュニティFMパーソナリティー)
    ■初野晴 「ヘブンリーシンフォニー」(OL)

  • 働く女性のお話。
    ショートストーリが6話入っているけど、次の話にちょっと交差する感じが好き。

  • 最後に2を読みました。
    じつは垣谷 美雨さんの「心の隙間を灯で埋めて」の冒頭、遺品整理業のすさまじい描写に出会って、ちょっと臆しました。でも、作品としてはこれがいちばん印象に残りました。
    PCで簡単なデザインをするパートをしたことはあるけれど、夫の死後、まったく未知の仕事に、しかも身内の会社に救われるかたちで入社した星湖さん。追い詰められた状況から展開する話に、できすぎてると感じるところがあっても、これを構成した小説家の技を素直に楽しんでしまいました。
    ほかにも、名前を知っていても読んだことのない作家さんに出会えるのが、アンソロジーのよいところですね。

  • 働く女性アンソロジー、第二弾。
    今回は、下記のラインナップ。
    スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
    社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
    宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作品。
    遺品整理会社社員主役の「心の隙間を灯で埋めて」…このお話も好きです。こういう仕事をテーマにした小説、初めて読んだ。肩身を狭くし、周りの目を気にして、どういう風に思われてるんだろう?って不安に感じながら毎日働いている人も、たくさんいると思う。でも、終盤のように、実は思い過ごして、自分は必要って思ってもらえてたんだ、と気づくことも。この女性の行く末、続編があれば是非読みたいな。きっと明るい道が開けているはず。
    コミュニティFMパーソナリティーの「黄昏飛行」…うって変わって少しコメディタッチな作品。上司との淡い恋愛模様がちょっぴり。そして自分の意思で突き進む主人公が潔かった。
    OL主役の「ヘブンリーシンフォニー」…少しファンタジー要素のある作品。せっかく普通のOLが主役なんだから、設定もここはすっごい普通の日常を描くっていうのもアリだったのでは?と思ってしまった。

  • 登録番号:11543 分類番号:913.68(2)

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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