仮面病棟 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551999

感想・レビュー・書評

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  • 新聞の書評を読んで図書館にリクエストしていた本。
    結構待たされた…ということは人気なのかな?

    まずは手に取った感想、薄い。

    作家さんは医師の資格を持っていらっしゃるそうなので、医療に関しては嘘くさい描写はなさそう。(素人なのでよくわからないけど)
    そういう意味では医療ミステリーというジャンルには相応しい方なのだとは思う。

    ただ、なんというか、表現がすごく安っぽく感じられるのが気になった。
    会話が小説というより漫画のような印象を受ける。
    恋愛感情部分以外でもセリフがベタ過ぎるし。
    わかりやすい、とも言うべきか。

    長編小説にするには時間が短すぎるのかもしれないけど、もっと丁寧に描かれたら良かったのでは?と思った。

  • 病院のクローズドミステリー。サクサク進める物語で内容も難しくなく読みやすかった。主人公はあんなに頑張ったのになんか可哀想。。。とおもっちゃったー。。。

    臓器移植売買ってよくドラマとかには出てくるけど実際のところどうなんやろう。日本とかでも秘密裏に行われてたりするのかな。真実は謎。。なんだろうな。

  • この人が怪しいかな?と考えながら楽しく読めました。ミステリーと医療がうまく描かれていて、さすが。

  • 先輩医師と勤務交代した主人公は、職員、入院患者とともに人質となってしまう。犯人は「ピエロ」と名乗る男。ピエロに撃たれた「愛美」という女性の手術をし、さらに謎解きに奔走する…

    読者は主人公秀悟の思いや疑問、推理に翻弄される。展開が早すぎると感じるのは、秀悟の回転の速さに由来すると思う。彼の目にする風景があっという間に変わるので、ついていくのが大変。でも何となく違和感がある。不安感がつのる。院長田所はじめ、みんな怪しげに映る。

    最終的な展開はある程度予想できた。続編もありそうな内容だが、主人公ははたしてどうなるのだろう…。著者の作品をいろいろさぐってみよう。

  • 得体の知れないものに見張られ続け、迫ってくるスリル・恐怖がたまりません。
    そんな緊迫感の中立てこもり犯だけでなく現場の病院も怪しい雰囲気で、意外にも社会派っぽい面白さもありました。
    最後に怒涛の展開で真相が分かり、うわっ、そうなるかぁと、びっくりしました。

  • ネタバレ設定し忘れてました、申し訳ありません。

    読後感は、シンプルだったな、という印象。
    非常に読みやすい作品。

    でもそれだけに序盤でオチが見えちゃって、終始答え合わせみたいな感じでした。

    そしてツッコミどころ満載。
    最初から院長脅して証拠手に入れればよかったのでは。
    仮面かぶってるとはいえ、同僚だったら気付くだろ。
    医者ともあろう者がその日会ったばっかのヒロインに恋しすぎ。
    伏線ありまくりなのに臓器移植の実態に気づくの遅すぎ。
    なんで病院で粉末消火。患者死ぬぞ。
    事情聴取で佐々木の話に触れないのは何故。

  • ずっと気になっていてやっと読んだ一冊。
    テンポよく展開が進むので一気読み。
    情景が頭に浮かびやすかった。

    違法の腎臓移植に関しては、身近ではないにしても実際行われているであろう事実。
    そしてその手術には大金が絡んでいるであろう事も。
    経済的強者は優先され、弱者は圧倒的な力によって虐げられる。
    人権など関係なく。
    そういった闇を医療従事者という立場からも描ける作者だった。

  • 映画化されたけど観れずに気になっていた作品なので読んでみました。
    読み始めると続きが気になって後半一気読みしてしまいました。
    ピエロの正体は分かりませんでしたが、黒幕は予想通りでした。

  • 閉鎖された病院内での限られた人数で起こるミステリー。本来当直医となるはずだった人が直前に入れ替わりとなった主人公目線で進んでいく。序盤で数々の違和感が最終盤で回収されていく。意識不明で搬送された女性は周到な計画を練り殺人に躊躇いもなく、大金の強奪までするとんでもない人だったというオチですね。一番可哀想なのは利用された浅はかなピエロでしょうね。うまく練られたストーリーだと感じました。

  • 割と早い段階で犯人がわかってしまった…。
    動機まではわからなかったけど、
    明らかにおかしいでしょう!?ってな感じで。

    読みやすくはあったけど、上記の理由により★3つです。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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