仮面病棟 (実業之日本社文庫)

著者 : 知念実希人

• 実業之日本社 (2014年12月5日発売)

感想・レビュー・書評

[Kaniさんの感想 · 2020年5月31日]

ピエロのお面を被った犯人が、人質をとって病院に立てこもる事件が起きる。
運悪くたまたま当直を交代した主人公秀悟が、事件に巻き込まれていくお話。
ただの立てこもり事件ではなく、病院に隠された謎が次々と明らかになっていき、最後は意外な展開に発展していきます。
読了し、犯人の動機や行動を思い返すと、やはり現実味が薄いような気がしますが、入院患者の種別を考えると少し納得いくような気がしました。
「時限病棟」も読もうと思っています。

[taikoさんの感想 · 2018年3月24日]

夜中の病院にピエロの覆面を被って立てこもる犯人。目的は何か？
そこに立ち向かう臨時当直医の速水は、病院の隠された秘密を見つける。

読みやすい文体ですらすら読め、一気読み。
とても面白かったです。
途中であれ？と思うところもあり、犯人はなんとなく予想がつくのですが、飽きることなく読み進めることが出来ました。

病院内で行われてきたことは、犯罪行為だということは充分承知していますが、複雑な気持ちにはなりました。
現役医師の書く文章は、とてもリアルで興味深かったです。

[おきさんの感想 · 2024年1月25日]

なんとなく、想像出来ていた結末かな…と思ってしまったり…偉そうですみません。

思い切って、映画見てみようか！

[ゆきさんの感想 · 2024年1月4日]

スピード感のある作品で、一気読みでした！
面白かった！
『時限病棟』も、読んでみたいです(*^^*)

[TＴさんの感想 · 2023年4月30日]

友人にオススメされて読みましたが、、、
臓器売買は予想ついてたし、たぶんあの人は犯人側なんだろうなぁっても感じてたし、、、なんせピエロの犯行動機が弱い、、、ピエロ出落ちやん！仮面被る意味ないやん！って思ってしまった
犯人目線で言ったら、当直医が変わったのを事前に知った時点で素直に延期したらもっとスムーズに事が進んだはず、、、
なんて意地悪に思いながら読んでました

[あやみさんの感想 · 2020年1月16日]

途中から、あれ？もしかして…と思いつつ、最後まで楽しく読めました。
ピエロの先の読めない行動にハラハラドキドキ。
違法な臓器移植手術だとわかっていても、求めている人がいるから、と手術を繰り返してしまう院長に少し同情。
最後はちょっと悲しい。

映画化されるということで、そちらも楽しみ！
でも愛美（瞳）役が永野芽郁さんはちょっとイメージと違うような…？
【1（ひと）3（み）】こちらの方がわかりやすいですね。

[バス好きな読書虫さんの感想 · 2019年4月6日]

先に「時限病棟」を読んでしまい、その前にこの作品があることを知って、読んでみた。
正直、レビューや書評で評価されるほどは面白くなかった。「時限病棟」で読んだ限りは、もっと衝撃的な内容だと思っていたので、読む前の期待値が上がっていたのかもしれないが、トリックも結構早い時点で分かってしまい、それが狙いなのかと思ったほど。
何冊か知念作品を読んでみたが、どれもハマることがなく、相性が悪いのかもしれない。
クローズドミステリーだったり、書評を法月倫太郎が書いていたり、ばらのまちミステリーの受賞者だったり、好きな要素はたくさんあるのに、不思議…

[yumiさんの感想 · 2016年11月10日]

登場人物が少ないのと読みやすい文章なので内容が理解しやすく、続きを早く、とどんどん読み進められました。
帯に書かれていた”怒涛のどんでん返し”にいちいちびっくりしたし、なんとなく悲しいラストで個人的にはすごく面白かったです！

[oyumyさんの感想 · 2016年5月31日]

ほうほう、なるほどやっぱりあなたでしたか……というくらいの感想。
なんか、悪いやつに籠城されてる割には、犯人も人質も一緒にいないどころかそれぞれウロチョロしてるし、緊迫感なかったなあ。

そんなことよりも愛美が速水に「先生なんてつけなくてもいいよ」と言われて「じゃあ秀悟さんて呼ばせてもらいます」って言ったことの方が何よりの衝撃。
そこは普通「速水さん」じゃあ…………。

読んでる間中、そればっか気になりました。

[店主さん · 2016/06/19]

はじめまして。同じ箇所で同じツッコミをしました。（笑）

[oyumyさん · 2016/06/19]

店主さん、コメントありがとうございます！
ですよねえ？　衝撃的でした。「何！？今の若い子はこうなの！？」とかいろいろ勘ぐってしまいました。

[kawakamisan26さんの感想 · 2023年12月31日]

この作者の作品初めて読んだけど、普通に面白かった。
さすがに知識感じたし、ミステリとしての完成度も高くて、他の作品も読みたくなった。

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃　レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。