ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス)

著者 :
  • 創元社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422100838

感想・レビュー・書評

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  • 線を引き、ノートに書き写す。

  • 今まで読んだビジネスマン向けの「本の読み方」本の中では、1番しっくりきたかな。

  • 内容のない本を量だけたくさん読んでも、くだらない知識が増えるだけというように、確かに質は大切である。できれば、何度も読み返せるような良書に出逢いたい。
    それには読む前に見極める力も必要になってくる。
    たいていは、目次や帯、そして中身をパラパラと捲ってみればわかるので、外れだと思ったら読まないという選択をすればよい。
    読後のフォローアップも必須である。
    エビングハウスの忘却曲線からもわかるとおり、どんなに素晴らしい内容も忘れてしまったのでは意味がない。
    インプットしたらアウトプットを忘れずに!

  • とにかくたくさん本を読もう。
    読書量自体はそれほど多くなくても一定量の読書を継続的に行っていくことが重要。その過程において、熟読すべき本とそれ以外の本を見極める目を養うこと。
    まず自分にとっていったいよい本とは何か、ということを明確にしておく必要がある。
    たまには頭を使わなければ理解できないような本にも手を伸ばして読む必要がある。
    本は所詮、自分たちが考えるための材料にすぎないのであり、考える主体は自分であることを忘れない。

  • 読書量を増やして「量」をこなすことの重要性を説く読書本が多いなか、厳選した本を精読することが一般的なビジネスマンにとって有益だとする一冊。

    個人的に今までの読書本では最も印象に残った「ロジカル・シンキング・リーディング」とは一見対極的な本と言える。

    しかし、両者は読書の目的・求めるものが異なる。

    「ロジカル・・・」は、本の内容を文字通り「情報」と捕らえ、自分が直面する課題を解決するための材料とする手法を論じている。

    対して本書は、より長期的に論理的な思考力を養い、自分の視野を広げることを主眼に置いている。

    どちらが正解というわけではない。

    自分が読書によって何を得ようとするかによって変わるものだろう。

    読書の幅を広げるという意味で、この2冊に出会えたことは今年の大きな収穫の一つといえる。

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    ・もし単なる知識獲得や娯楽目的ではなく、読書から知的刺激を受けて、それについて考えたり、自ら考えをまとめていくという「創造的読書」を目的とするのであれば、「少なく読んで多く考える」という読書の「質」をより重視した「クオリティ・リーディング」を目指していく必要があるのです。

    ・自分の論理的思考力の強化やアイディアの厳選になるような「筋肉質の知識や情報」を、いかにして、できるだけ多く身につけるようにするかということです。

    ・本を読みっ放しにせず、読後に何らかのフォローアップを行うことによって、読書は初めて完結するのです。

  • 社会人になって、学生の頃よりお金に余裕ができたこともあり、
    本の購入量は各段に増えた。
    心理学系の専攻だったこともあって、
    ビジネスに関する知識は全くないに等しかったし、
    強迫されるようにビジネス書を買いあさるクセがついてしまった。

    しかし、最近思うのは、
    特に自己啓発本と呼ばれるものは、似たような内容のものが多いこと。
    起源となっている本がたぶんあって、それを読めば済むのではないか、と。
    この本では「メタボ読書のすすめ」として、下記のように述べている。
    <blockquote>一読してすぐに理解できるような軽い内容のものではなく、
    多少「頭にもたれる」くらい歯応えのある高カロリーな本を、
    自ら意識して選んで、読んでいく必要があります。</blockquote>
    僕は一読してすぐに理解できるような軽いビジネス書はかなり好んでいたのだが、
    前述したように、目先がちょっと違うだけで、考え方の根本は同じものが多く、
    時間の無駄を感じはじめたのである。
    (しかし、結局、安心感を得るために読んでしまうのだが…)
    そういう意味では、著者が厳選された本を自分で考えながら読むことに重きをおいている主張は腑に落ちるものだ。

    さて、この本では、読書時間の確保術や本の選び方などが述べられているが、
    僕が最もマネしてみようと思ったのはフォローアップの箇所。
    読んだだけでは、頭に内容が残らないわけで、
    読書ノートをつけることがオススメされている。

    まずは本を読みながら、気になったところに線を引くなり印をつける。
    それをノートに手書きで書き写すわけだが、
    全部を書き写そうとしたらたぶん膨大すぎて難しい。
    ということで、10箇所程度を厳選することとある。
    これはいい、と思った。
    厳選するために、改めて線を引いた箇所を読み返すわけであるし、
    それが大事かどうかを改めて考えることにもなる。
    ということで、早速実践していこうと思っている。

    ちなみにパソコンで読書ノートを作成してもいいけれど、
    この本では手書きを勧めている。
    手書きのほうが脳に刺激を与えることができるからであろう。

    そういえば本の内容とは全然関係ない話だが、
    パソコンの画面で文書を読むよりも、
    印刷物のほうが頭に入るような気がするのはなぜだろう?

    それはさておき、最近流行りの速読術とはまた違った、
    ある意味オーソドックスな読書論で、
    真似してみようと思った箇所も多かった。

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著者プロフィール

神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1991年にハーバード・ビジネス・スクールにて経営学修士号(MBA)を取得後、ニューヨーク店経営企画課長、大蔵省財政金融研究所主任研究官、経団連21世紀政策研究所主任研究員、伊藤忠商事会長秘書、調査情報部長、伊藤忠経済研究所長等を歴任。その後、伊藤忠インターナショナルSVP兼ワシントン事務所長を務める。

「2024年 『TOEIC®L&Rテスト Part5 至高の1500問』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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