- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478108444
感想・レビュー・書評
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Wikipediaによると、「ミニマリズム(ミニマル主義)」とは、「完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで 省略する表現スタイル(様式)」と書かれている。
一方、著者はこれを、「手放して身軽になり、『最小限=ミニマル』を極めることで、自分の可能性を『最大限=マックス』に引き出す方法と定義している。
そして、「至高の生産性で究極の時短を実現し、上質な成果を出し続けて、持続可能な働き方をもたらす『超集中&効率化』を実現し、その結果、仕事を愛し、暮らしを整えることでパフォーマンスを極限まで高め、『働く喜びと人生の幸福度』を向上させると説く。
では、そんな著者は、どんな人なのだろう。
本書略歴などを見ると、1970年大阪生まれで、獨協大学外国語学部を卒業し、ソニーミュージック入社。
ソニー時代は、当時無名であった絢香やCHEMISTRY、Superflyをメジャーにするなど、現場プロデューサーとして辣腕を振るったようだ。
そして入社から約15年でソニーを退職し、ニュージーランドに移住し自給自足ライフへ。
自身の趣味である登山やフィッシングなどの書籍の執筆などで生計を立てている。
では、そんな筆者が進めるミニマルライフとは。
それは、一言で言うと、「身も心も身軽になる」ということか。
言い換えると、物理的にそして心構えや生活スタイルといった精神的な部分でも無駄を廃し、身軽になるということだ。
本書前半は物理的に身軽になる方法が具体的に書かれている。
特に著者は登山が趣味というか仕事にしているためか、その徹底ぶりはすごい。
「これくらい大丈夫だろうと、1つのアイテムで「数g」を妥協すると、その積み重ねがあっという間に数kgの違いを生む」という。
私は本格的な登山はやったことがないので、著者のこの意見を経験的には理解できないが、言っていることは非常によく分かる。
また、著者は町歩きの時も極力荷物を減らす、理想は小型のサコッシュなどにすべてを入れ、手ぶらになることを勧めているが、これには大いに賛同できる。
私自身もオフの日はこのスタイルだからだ。
また、このような物理的な身軽さは、パソコンやスマホのデスクトップ(トップ画面)の整理やカバンの中身の整理と軽量化などが具体的に書かれている。
そしてその次は心を身軽にすること。
ここで印象に残ったのは、「『今の自分にできることに全力を尽くすしかない』という引き算思考こそが、超ミニマル主義の軸である」という部分。
このような思考方法で、現場プロデューサーとしての成功を収めたのであろう。
要は「選択と集中」ということなんだろうが、筆者の言葉はそれ以上に重く説得力がある気がする。
また、物を軽くすると心も軽くなるのも事実であり、実は両者の境界線は曖昧なのかもしれない。
今の世の中はどちらかというと、あれこれと付け加えていく、足し算の考え方が支配的な気がするが、そんな今こそ著者のような引き算の考え方に学ぶ点は多い気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タスクを書き出したら、「タスクの重さを時間で測る」。数値化すると、面倒と思っていたタスクの多くが、実はそうでもないことに思える…!
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ミニマルな持ち物にしていくのはやりたいっすね〜
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物理的な物を減らすコツが書かれている部分と、時間やタスク等の非物理的なものを減らすコツが書かれている部分があり、コツやポイントが分かりやすく挑戦しやすそうです。
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若干マニアックな本。
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図書館で予約していたようで借りてざっと小一時間で読了.
アートやサイエンスの分野に通用するような内容はほぼなく,表面的で教養をあまり感じない内容だったので,うーんこんなやり方で通用する仕事って何なんだろうと思わされた. -
バックパッキング登山が趣味で元音楽プロデューサーによる生活及び仕事術
最重要な瞬間は何かを考え、その瞬間にすべてを投入する、選択と集中ため、
72個のメソッドの紹介 -
なんのために身軽になるのか再考を促す
とことん突き詰める
アップデートを繰り返し個人にとってのベストパターンを探し出す