- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479320296
作品紹介・あらすじ
江戸の菓子屋をめぐる美味で優しい時代小説!
『深川二幸堂菓子こよみ』シリーズ・待望の続編登場!
旨い菓子がたんとありやす。いや、旨い菓子しか置いてねぇんで──
兄・光太郎と弟・孝次郎が営む江戸深川の菓子屋「二幸堂」は間口を広げ、新しい縁に恵まれ、王子の菓子屋「よいち」とともに、今日も人々の心に寄り添う菓子を供している。待ち焦がれた命の誕生を祝う朝顔を象った練切「すくすく」、肉桂の粉で花を描いた白餡の水羊羹「睡蓮」、値千金の祝言に華を添える祝い菓子「千両箱」と「黄金丸」、栗餡が要の上菓子「十日夜」、選びかねる粒餡とこし餡の旨味を味わう「伯仲」・・・
心を込めて作られる極上の甘味が、縁ある人の幸せを願う想いを静かに照らす──。
大人気時代小説「深川二幸堂菓子こよみ」シリーズに続くもうひとつの物語!
感想・レビュー・書評
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「深川ニ幸堂 菓子こよみ」3作に続く続編。
光太郎・孝次郎きょうだいの営むニ幸堂は間口を広げ、それぞれに伴侶も得て、働き者の奉公人たちにも恵まれ、言う事なし。
家族が増えたり、縁あって祝言となったり、職人仲間との交流があったり。
大きな事件や困難はなくても、季節は巡って、また美味しいお菓子が増え、日々の幸福の喜びを味わえる。
ああ、鬼まんじゅう食べたくなってきた。
甘酒入りの団子なら、ちょっと試しに作ってみようかな。
作中の『蜜漬豆』ってこんな感じかしら…などと思いつつ、美濃忠の『つぶよせ』をお伴に、読了。
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二幸堂をめぐる新シリーズ。
美味しい創作和菓子が評判の二幸堂。
関わる人々の成長やそれぞれの人間関係。
どんな新しい物語が。 -
なんとなく読んだことあるような…
シリーズのもうひとつの…?
と…思ったら何故か最終巻だけ借りた本のシリーズだった!だからか!
ちゃんとシリーズ全部読んでたらもっと面白かっただろうなー。
アンコ好きのお七さんのキャラがよい! -
産後の肥立が良くないとか命懸けとかあったので先を読むことに不安を覚えました。
美味しそうな和菓子、幸せそうな人々の様子が読めて良かったです。 -
旨い菓子がたくさんありんす。
兄・光太郎と弟・孝次郎が営む江戸深川の菓子や「二幸堂」は間口を広げ、新しい縁に恵まれ、王子の菓子や「よいち」とともに、今日も人々の心に寄り添う菓子を供している。大人気「深川二幸堂菓子こよみ」に続くもう一つの物語。 -
二幸堂の面々が幸せで元気に過ごしていることが知れて良かったです。
暁音さんは自分にも手に職がありそれ故に夫の仕事をとても尊重しているせいか、二幸堂に係わることに一歩引いている印象でした。
もう少し係わっている姿も読みたかったですが、夫婦が幸せそうなのが一番です。
お七さんの餡子愛が懐かしかった。
お七さんあっての二幸堂だと再認識です。
二幸堂は、従業員にも恵まれ更にすてきなお店になってゆくイメージが容易く持てます。
登場人物達に関して記憶がおぼろげなところもあったので再読しようと思います。 -
「深川二幸堂菓子こよみ」の新シリーズ。
小太郎もいよいよ兄となる。「すくすく」という命名が愛らしい。 -
二人の兄弟だけじゃなく、周りの皆にもスポットがあたっていて様々な人の人間模様が見えるのが楽しい。皆とても優しくてお互いを思いやっているのが暖かい。
それぞれの人に向けて作り出される菓子が又どれも本当に美味しそうで、ふくふくと幸せな気持ちになれる。 -
202209/新たにシリーズ続編で嬉しい。お手伝いのお七さんのキャラがうざく感じるとこもあるけど笑、どの登場人物達もこまやかに描写されてるので深川二幸堂の世界に入り込んで楽しめる。
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相変わらず、読めば和菓子が食べたくなる本だった。
先日読んだ「大福三つ巴」(田牧大和著)も大福番付ですったもんだする話だったので、版元側からの視点も頭にあり、合わせて二度美味しかった。