「できる人」はどこがちがうのか (ちくま新書 304)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480059048

感想・レビュー・書評

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  • 43/43

  • 学校教育における、逆上がり・算数・部活ができるようになるには共通点があるんだって。
    できない所を出来るようにしてくれるコーチも必要だけど、できているから変える必要はないといってくれるコーチも必要。

  • 技を盗むコツは「暗黙知」と「形式知」の循環を技化することにある。
    見本とする相手が「当然そうするもの」として、自然に行っていること。
    真似するほうは、「これはこういう理由で行う」「こうすれば自分の出せる成果が大きくなるから、やってみよう」と、確かな論理化が必要になる。
    段取りを分解して、理解できるものが、「形式知」

  • タイトルからはピンとこないが、内容としては
    上達するにはこうすればよい、というような内容になっている。

    ・まねる力
    ・段取り力
    ・コメント力(要約力)
    +
    自分のスタイルを確立する

    基本的なことは上記の内容で、
    具体的に例を用いて説明されている。

    ちょっと読みづらかったかな

  • 異分類とされるものでも、上達のプロセスには普遍性がある。上達というものが技能の獲得であるのなら、技の獲得の仕方、そして技の活かし方に着目すれば上達の普遍性が見えてくる。

    上達のプロセスの普遍性を獲得するには、三つの力を意識することだ。コメント力(要約・質問力)、段取り力、まねる・盗む力の三つである。
    自分の理想・目標とする対象から積極的にこう在りたいと思う部分を吸収する。そして自らが他者よりもその技能について秀でている場合は組織としての最適化を行い、大きな視点を持つ。最後に、エッセンスを抽出し要約する、重要な部分に気付き質問する。

    また、上達のプロセスに普遍性はあるものの、やはり個人差は生じる。もし自らの傾向を見つけた場合は、それを活かし、普遍性を自分のスタイルに溶け込ませることだ。

    普遍性の獲得と自己への適応、そしてそれを自分は行えるという確信を持つことが、上達の秘訣だ。

  • 人は習慣の集積であることに納得。
    満足度6

  • この本はどの道であれ、その道の達人たちから共通した上達法のエキスを抽出して開示してくれる有用な本である。その基本的要素は先に挙げた『子どもに伝えたい<三つの力>』に出ていた要約・質問力、段取り力、まねる盗む力である。とくに古典として親しまれている『徒然草』を兼好法師の上達論として読むべきだという氏の提言は傾聴に値する。いつか、そうした眼でこの書を読んでみよう。

  • 齋藤孝氏の専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法ですが、教育の根底にあるのはあこがれの伝染であるという考え方に共感します。氏の著書の「教育力」はとても示唆に富んだ本でお薦めです。
    古い研究メモを見ていたら、この本のことが書かれていたので、古い本ですが、読んでみました。さまざまなもの(本や他者の行き方、言動など)を上達論のテキストとして見、上達の普遍的な理論を引き出す、そして上達論的な観点を日常のさまざまな活動の中で習慣化し、「技化」することが大事であると説いています。知識として知っていても「技」になっていないと使えない意味がない、教育の肝だと思います。上達論としての徒然草の解説もおもしろいです。YN

  • できない自分にも充分に参考になる。

    熱意を技がサポートしサポートされることも意識しないといけないと感じる。

  • [売却済]
    奥付:2004/8/20 第21刷

    雑談多いな~、という印象。もちろん本論に入るための前ふりなのは分かっているが、本論と前段がきっかりピントが合っていない感じがした。

    p.36 「文/理を超えた基礎的な力である三つの力は
     ・<まねる(盗む)力>
     ・<段取り力>
     ・<コメント力(要約力・質問力含む)>」

    p.38 「学生たちには、積極的に学会に出て、自分の発表をするだけではなく、人の発表に対してもしっかりコメントや質問をしてくるように言います。そうしたコメントをする力が、あとになって自分の研究に生きてくるからです。」

    p.42 「文書によるまとめは、当日の会議の時間を節約するためのものであるはずなのだが、その文書の説明に時間の多くを割いてしまうというのは本末転倒である。」

    p.134 「間違いなく特定の部屋に忘れたという確信をもって探す場合と、その部屋にあるのかないのかもわからないという心理状態で探すのとでは結果が異なってくる。(中略)不安に基づいて動くのと、確信に基づいて動くのとでは、パフォーマンスが変わってくる。(中略)具体的な差を知れば、漠然とした不安ではなく、具体的な課題意識が生まれてくる。」

    どうでもいいがこの話題を「徒然草」の仁和寺の坊さんの石清水八幡宮の話と結びつけるのはずれている気がする。

    p.152 「今頭の中の作業員十人のうち何人が起きて作業をしているか」

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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