- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065780
感想・レビュー・書評
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『論語』の中の彼の言動には、常に弟子たちへの「忠恕」があると言わざるを得ない。
それは、質問する弟子によって与える答えが異なるというところからも伺える。つまり、その質問者の性格を考えた上でアドバイスをしているのだ。
また、弟子の不幸を悲しむ姿には、私もつい涙を誘われる。非常に人間味のある先生だったのだと感じた。
だからこそ、弟子方でも単なる偉い先生として相対するだけではなく、一種の親しみを抱き敬愛していたのではないか、そのような感想を持った。
それに、孔子が遭った苦難を思えば、どんなにみじめな境遇にあっても、決してへこたれることなく「仁者」を目指す道(信念)を貫いた彼の姿には、何か励まされるものがある。
私としては、訳文を読むより書き下し文を音読する方が好きである。訳文は一回読むだけで充分だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中で読むのやめた
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気になっていた大きなタイトルを一つ消化。特に大きな感動等はなく。
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明治時代において、福沢諭吉は先見性をもち前向きに平等に世間を見ようとした。その筋の通った考え方とバランス感覚、西洋文化から学ぶ姿勢が印象的だった。
内容としてはそれ程読みやすくはなかったが、参考にはなった。
以下に印象的な文章を取り上げた。
一生懸命やるべきは、日常生活に役立つ実学である
生まれて今まで自分は何事をなしたのか、今は何事をなしているか、今後は何事をなすべきか
自分自身の有様をあきらかにして、今後の方針をたてるのは、知性と徳と仕事の棚卸しなのだ。 -
斎藤孝さんの訳語のみが載せられている一冊。原典のリズムのいい語感を楽しめないのは残念だけど、入門編としては言いたいことがわかる内容で楽しい。内容も深いし、今だからこそ読んでほしい一冊。
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読みやすい。斎藤さんなりの解釈、訳文も個人的には好き。
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非常に読みやすく訳されているので、スラスラ読める。
しかし、どの訳本を見て思うのだが、この孔子先生の自信は一体どこからくるのだろうか。いやに態度がデカイおっちゃんのようだ。
論語を読んで一番気になるのは顔回である。孔子をして、彼以上の君子と言わせた顔回。彼は若いうちになくなってしまうのだが、滅多に泣くことがない孔子は号泣し「天は私を滅ぼした!」とまで言わせた。
なんとも興味がわく人物だろう。 -
2011年51冊目。
「一度は読んでおきたい」と思われている本ベスト10に入るであろう論語を、
非常に平易な言葉で、シーンごとに行を区切って、読みやすく仕上げてくれている。
訳者齋藤孝さんの独特の感情移入がなす技なのか、
孔子という人物が非常に人間くさく描かれている。
遠すぎない存在だからこそ、一つ一つの言葉に学び共に親しみが持てる。
「学ぶ」という姿勢を常に持ち続けたいと思わせてくれる1冊。 -
訳が非常に分かりやすく、読みやすい。
今の自分を戒めるような言葉があり、読んでいて何度もグッときた。恐らくいつ読み返しても何かしら自分を省みるきっかけを与えてくれるだろうと思う。 -
日本語で読みたい『論語』と言える。『論語』を通読するには一番適していると思う。