- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480068095
感想・レビュー・書評
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知的生活の術マニュアルではない。特に若者がこのアナログ人間のやり方をそのまま真似たら大変なことになりかねない。1番いいのは、定年リタイアした人が、無理なく知的生活を送るためのヒントをもらうために読むことぐらいだろう。「他山の小石」と自ら書いている通りである。
マア93歳でこの旺盛な活動と知的生産をしている事実だけが、この本の内容を担保している。外山滋比古 はボケない。足腰がしっかりしている。それはホントに尊敬してもし過ぎることはないだろう。
そうは言っても、ちょっと刺激を受けて、私は四月から朝にその日の予定とチェック項目をつけることにした(ただし、私はスマホの日記アプリを利用、毎日しているわけではない)。朝につけるのはさすがに効果的。最初の一週間は非常に充実した仕事が出来たと思う。日記はブログで代用している。朝の散歩は、いつか実行したい(^_^;)。
2016年4月読了 -
91歳の知の巨人が語る知的生活習慣。
何も取り立てて難しいことではなく、日記をつけること、
手紙を書くこと、スケジュールを立てること、脚力をつけること、風邪とうまく付き合うことなど、だれでも実践しやすいコツが分かりやすく書かれている。
小さなことでも意識して暮らすことで充実した生活が送れそう。 -
日記をつけること、毎朝その日になすべき予定を三つ立てること、人のいうことを聞くこと、感情をその場で発散してしまうのでなくメモに書き留めること。
外山の説く知的生活というのは、とどのつまり、己をよくよくと観察し把握するということになるのではないだろうか。
ずばり「みずからを知る」という後書きに変えて添えられたエッセイではテープレコーダーに声を吹き込み、よく撮れていない自分のポートレートを見つめることが書かれている。
自分の長所短所を把握するのはキツくしんどい作業だ。それを日々の暮らしの中で少しづつ行っていくのが、つまり「知的生活習慣」なのだろう。 -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
・ニーモシネ
・散文とはどういう文章を指すのか、実は知らなかった。
・さすがの外山節と言うべきか。上善如水と言うが、本書は正にそんな感じ。スルスルっと読めてしまう平易さ、読みやすさがありながら、実は読む側の問題意識などで響く箇所がちゃんとそこかしこにあるという印象。自分だってまだまだ未熟なので、自分なりに響いた箇所から推測して、そう思うだけなんだけども。
【目次】 -
知的な生活を送る為に、日々心がけたい、そして自然とやっておきたい習慣。
まずは頭に刺激を与えること。毎日日記をつけること。一方で、日記をつけても何かの役には立たないという。忘却するために書く。これが日記の意味であると。
次に、計画表。これも、自身を鼓舞するもの。何もない一日なんて、悲しいじゃないかと。
かなりご執心なのは、勉強会である。異業種交流界や、朝活的なものも流行ったが、やはりライバルやレベルの高い人との交流が財産だと感じるということだろう。この3つは、何かの形でやるべし。
2つ目のテーマは、からだをいたわること。横になったり、脚力を確りつけたり、カラダは資本であるという名言もある通り、なによりも大切に。意識しないとつい酷使してしまい、ガタが来る。どんなに忙しくとも、いたわる時間を確保すること。
最後は、心を豊かにすること。「生活を大事にする」良い言葉だなと思う。生活においては、勉強したり、仕事をしたり、食事をしたりする。こうした生活から、大切なことは生み出されている。勉強するのではなく、生活を楽しもう。このメッセージは、非常に有意義なものだ。つい、勉強することが目的になるけれど、実は生活をする、生活をより楽しくするために勉強するのだということを忘れがちなのである。 -
知的な生活を送るにはとうしたらよいか。
知的というのは勉強ができるとか、記憶力が良いとかではないと著者は言っている。
知的好奇心を常に持ち続けて楽しく豊かに生きていくと伝えたいのだろうと感じる。
それには頭もそうだが、体も日々鍛えなければならない。
個人的には知的と言いつつ、忘れる事の大切さ、忘れる事を嘆く必要がない事に驚いた。私は記憶力が良くない方なので少し安心した。
◯自分の予定表を作る
◯気持ちは発散せないで抑圧させる
◯自分の生活を編集する
◯仕事などで忙殺されないで、生活をする、
生活の中に仕事がある。
は個人的に考えさせられた。
それよりこの本を書いているのが、
90を過ぎた方が書いたというのが1番の驚きである。
いつまでも頭が若い証拠だし、そのように生きたいと感じる。
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著者によると、「知的生活がしたければ、生活と知識を結びつける工夫をしなければならない。生活の中で仕事をする、仕事の中で生活するようにするには、どうすればよいか考え、習慣化することが大切だ」ということ。→コロナ禍でリモートワークを強いられた人は、期せずして、生活と仕事について考える時間(退職後のシミュレーションともいえる)を得たのではないだろうか。生活なくして人生なし。
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自身の知的生活習慣についての散文集のような本
一つひとつに、ふむふむ、となる
特に覚えておきたい部分
・習慣は第二の天性である、というイギリスのことわざ
・生活を編集する:
われわれの日常生活も、形のない雑誌のようなものではないか。そのままでは、同人雑誌のようにもならない。自分で編集者になったつもりで、スケジュールを組むのである。
・優秀なリスナーはすぐれたスピーカー:
講演会などは、聴く人を選ぶほかない。希望者に聴かせるなんて甘いことではだめ。熱心な生徒を選ぶ。テストで選ぶ。スピーチの要旨をまとめさせる。その試験の点の良い者を選ぶ。講師と卓を囲んで話を聴く。質問・感想をのべる。こういうのを繰り返せば、素晴らしいリスナーが育つ。著者への講演会要請に関するゴタゴタからの着想。