倚りかからず

著者 :
  • 筑摩書房
4.02
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (83ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480803504

感想・レビュー・書評

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  • 【170112 読了】

  • 【収録作品】木は旅が好き/鶴/あのひとの棲む国/鄙ぶりの唄/疎開児童も/お休みどころ/店の名/時代おくれ/倚りかからず/笑う能力/ピカソのぎょろ目/苦しみの日々 哀しみの日々/マザー・テレサの瞳/水の星/ある一行 
     情報を鵜吞みにせず、周囲に流されず、自分で考えて生きようという、厳しく、強い姿勢に励まされる。

  • 2015/08/22 読了

  • 辰巳芳子のような、威圧感のある人柄が表れているような気がする。なんか怒ってんだろうな。詩というよりエッセイという印象。「ピカソのぎょろ目」「マザー・テレサの瞳」 はよかった。

  • 友人が茨木のり子を絶賛してたので、図書館で読んだ。簡単な言葉なのになんでこんなに刺さる文を書くのだろうと思った。2011/043

  • “わたしのなかにわずかに残る澄んだものが はげしく反応してさざなみ立つ”「鶴」「疎開児童も」“そんなに情報集めてどうするの そんなに急いで何をするの 頭はからっぽのまま”“はたから見れば嘲笑の時代遅れ けれど進んで選びとった時代遅れ”「時代遅れ」「苦しみの日々 哀しみの日々」“愛しているという一語の錨のような重たさ”「マザー・テレサの瞳」“生まれてこのかた なにに一番驚いたかと言えば 水一滴もこぼさずに廻る地球を 外からパチリと写した一枚の写真”「水の星」 良かった。後書きに出てくる内蒙古に行った青年が持っていった茨木さんの詩集。選択が素晴らしすぎる^^;25の時に私は茨木さんを知ってたかな。何で知ったかはもう定かではないけど、この方の言の葉に触れられる幸せに感謝。

  • 『自分の感受性くらい』がとても良かったので、タイトルと装丁にひかれて、半年ほど前に購入した
    積読本にしていたのだけれど、今が読むべきときだと思い、眠る前に2・3編ずつ読み進めた

    著者の最後の詩集で、全15篇からなる
    「木は旅が好き」どこにだっていける
    「お休みどころ」死をもって茨木さんの詩は真にお休みどころになったと思う
    「倚りかからず」強さは優しさというのはほんとうだけれど、力を抜いていい場所だってあるのが救いだ
    「苦しみの日々 哀しみの日々」つらいことは時間が少しは解決してくれるし、私も自己省察と感謝をするよう努力している
    「マザー・テレサの瞳」私自身はマザー・テレサのことに関心はなかったのだけれど、無になることと慰藉の意味を考えさせてくれる
    「水の星」茨木さんが宇宙について考えていた人だということ自体が、私には嬉しかった

  • 20120913

  • 全部読めてないんですが いちばん読みたかった 倚りかからずを読めただけでも

  • 迷いがある時にこれを読んだ。
    揺るがないものってないのかもしれない。
    でも、この詩集を読む時に
    変わらない何かを感じる
    そんな本です。

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著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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