倚りかからず

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (83ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480803504

感想・レビュー・書評

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  • 被災地派遣中に宮城県登米市内の本屋さんで戴きました。

  • 強く、かつ、ありふれた言葉。
    世界を冷静に、まっすぐ見つめるブレない視線。

    日本語の美しさ、言霊。
    言葉の、正しい強さが宿っているよう。
    胸をわしづかみにされるような感覚を覚える。

  • この詩集を手にしたのは何年も前の就職活動中だった。
    何のきっかけだったかは忘れたが、当時詩集としては異例の売れ行きで、
    本屋さんでも平積みされていたような気がする。
    うろ覚えだが、どこかの会社の面接の帰りにこの詩集を手にしたのだと思う。

    特別行きたい会社があったわけでもなく、
    自分がどういう人生を歩みたいのかも、ふらふらと迷っていた時期だ。
    (いまだって迷ってばかりだけれど、
    当時から比べればまだ「こうしたい」「こうしよう」という想いを持てていると思う)
    表題作の「倚りかからず」を読んだときの凛とした感じに惹かれて買った。

    さっきたまたま押し入れを整理していたらこの詩集が出てきた。
    なんとなく今の自分に必要な気がして、もう一度読んでみた。

  • 言葉が、すうっと呼吸をするように、体の中に入って来る感じ。
    凛とした空気感いっぱいの詩集。

  • 「倚りかからず」は長く語りがちな作者がこれ以上なく憶いを凝縮した一編。「笑う能力」は年月を感じさせない、今でもくすりと笑える詩。

  • 『木は旅が好き』『苦しみの日々 哀しみの日々』『マザー・テレサの瞳』がよかった。

  • 『倚りかからず』茨木のり子

    お客さん(おじいさん)から頂戴した詩集。
    このなかの「笑う能力」という詩。
    こんなのも詩なんだ!とおどろいて、むふふとほくそ笑んでしまった。

    ところどころにおじいさんがひいた赤鉛筆の跡にもクスリとしてしまうのでした。

  • 「倚」の漢字が出てこない・・・。おおまかに椅子の「椅」と同じ意味らしい。  たぶん、椅子に座るのか、正座するのかで、頭の働きは全然変わる。時には正座して己を考えたい。

  • 自分を戒めたい時に読みます。
    「マザーテレサの瞳」「倚りかからず」など
    読むと背筋がピンとします。

    マザーテレサの瞳を読んで
    I love youの言葉の重さを思い知らされました。

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著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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