倚りかからず

著者 :
  • 筑摩書房
4.02
  • (67)
  • (50)
  • (57)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 439
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (83ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480803504

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 背筋が伸びる。厳しい毅然とした言葉の奥に、人間としての優しさが感じられる。苦しい時に開いてみる。

  • もはや
    いかなる権威にも寄りかかりたくはない
    ながく生きて
    心底学んだのはそれぐらい
    じぶんの耳目
    じぶんの二本足のみで立っていて
    なに不都合のことやある

    寄りかかるとすれば
    それは
    椅子の背もたれだけ

  • 知り合いがくれた詩集

  • すこし寄りかかってもいいんじゃないかしら,と思うこともなきにしもあらずと感じましたが,でも寄りかからないその強さの裏側に弱さがあるような気がして私はそこがとても好きです。

  • 詩集

  • 強い女とはこういう人。

  • 愛読書

  • あたしは、この本に倚りかかり、ぎりぎりで、立てるようになります。
    「私が一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」といったいわゆる代表作から、あらゆる傑作を網羅されている。根底にあるヒューマニズム、それを掬い取り、素直な眼力で見つめ、力強い筆致で穏やかに描く。彼女だからできた、それ。もう2度と、その過程は経られないのだと、時計は腕を動かすことを忘れてしまったと、思うと、今の時代、彼女のような人ほど必要なのに、と、唇を噛み締めたくなります。2006年、2月17日に、亡くなられました。生前に遺書を書かれていて、そこに記されていることにもやはり、涙が止まらない。

  • 「自分の感受性くらい」と同じ。
    まずは読むべし。

  • 詩集。母にもらいました。
    心に染みます。

全62件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茨木のり子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×