この女

著者 :
  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 938
感想 : 221
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480804310

感想・レビュー・書評

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  • 同い年で大好きな森絵都さん。
    こんな作風もできるのか!
    引き出し、どうなっとるんだ?

    小説の舞台は釜ヶ崎。
    東京出身の森絵都さん。このバリバリの関西弁はどうやって??

    最後の文献一覧みたら、湯浅誠さんの著書もあり。

    いろいろ勉強されて書かれたんだなーと。
    上から目線ですみません。
    おそらく、森絵都さんは都会生まれ育ちの
    お嬢様であろうに、言い回しも考えも芯の強さも、本当にイキイキと
    良い意味で無骨な荒削り感を出しつつ、
    読み手を小説の世界へ、ぽーんと誘う。
    これぞ、真骨頂。

    読む側は
    とても気持ちよーく、小説の世界に放り投げられ、気持ちよーく泳ぎ、最後にはあったかい気持ちが残る。

    最高じゃん!!

    なんかね、みんなと一緒に小説の中で自分も生きてる気がした。なんなんだろうね、この感覚は。

  • 私はこういう女は大嫌いだけど羨ましくもある。やっぱり森絵都さんは読ませるなぁ。
    主人公が魅力的だし。

  • 【勝手にキャスティング】
    結子 戸田恵梨香
    礼司 林遣都
    二谷 加瀬亮
    敦  磯村勇斗
    まっちゃん 松尾スズキ
    ファンタのおっちゃん 泉谷しげる
    大輔 鈴鹿央士

    読んだことのないスタイル。

    • つぼみんさん
       すっごくピッタリきました!
       すっごくピッタリきました!
      2023/06/15
    •  ちいさん
      つぼみんさん、ありがとうございます!共感嬉しいです!
      つぼみんさん、ありがとうございます!共感嬉しいです!
      2023/06/15
  • 教授が誰に宛てた手紙だったのか、最後まで読んで、もう一度はじめに返り、導入部を2度読んでやっと分かった。時間の経過と物語の登場人物に思いを馳せ、涙がこぼれた。
    彼はどこでどうしてるのだろう…………。

    この男の事情がもう少し面白ければ、もっと面白かったと思う。事情が薄すぎて残念。

  • まだ年若い大人たち向けのおとぎ話。作中で描かれた94-95年は自分もまだ学生であり、登場人物たちと同じ時を過ごしていたはず。にもかかわらず同世代として共感するところが薄いのが残念。

  • 2019.11.28
    シャーロック2回分見た後 寒い夕方

    釜ヶ崎
    検索したらはじめ宮城で出るていう
    でも本当は大阪でしたとさ
    甲坂礼司
    二谷結子
    大輔
    あっくん
    松っちゃん

    いろんな感情が湧き出て来て
    感想がまとまりません

    二谷結子の無敵さ切なさ
    礼司のこれまた無敵さ必死さ
    大輔のキャラ好きだったよー
    あっくんも好き
    包容力満点松っちゃん

    読み終わってもう一回プロローグ読む
    どうか2人がそれなりに幸せに生きてて欲しい
    そんで大輔ともう一度出会えますように

  • ふたりとも若いんだな。
    イメージではもう少し上だったんだが。
    最初の手紙の相手が誰か、明かされてない・・・あの人だよね?
    彼の事情が終盤で明らかになって、そうかあ、というところがたぶんにある。
    徐々に明らかになっていくいろんな事情と時代でわかることもいっぱいあって、つまり、カルト集団が何かとか、ベガス法がどうなったかとか、おもしろかった。
    こうやって人とつながることでも生きていけるんだと。

  • 文学

  • 縺薙s縺ェ險ュ螳壹□縺ィ遏・繧峨★縺ォ隱ュ縺ソ蟋九a縺溘′縲∝シ輔″霎シ縺セ繧後◆縲ら匳蝣エ莠コ迚ゥ縺悟酔荳紋サ」縺ェ縺ョ縺ァ縲√≠縺ョ鬆???亂逾槫、ァ髴?⊃縺ィ縺昴?2繝カ譛亥セ後?繧オ繝ェ繝ウ莠倶サカ縺ョ縺。繧?▲縺ィ蜑阪?縺薙?譛滄俣縲∬?蛻??菴輔@縺ヲ縺溘□繧阪≧縺ィ隱ュ縺ソ縺ェ縺後i邨先ァ玖??∴縺ヲ縺励∪縺」縺溘?ゅ%縺ョ莠コ迚ゥ縺溘■縺ィ迺ー蠅??驕輔≧縺ィ縺ッ縺?∴縲?□縺?衍繧峨↑縺?ク也阜縺ョ隧ア縺ァ縺ッ縺ェ縺??√Μ繧「繝ォ縺ェ隧ア縺ィ縺励※縺帙∪縺」縺ヲ縺阪◆縲

  • 大阪西成釜ヶ崎で日雇いをしながら暮らす礼司の元に、回り回って運命のバイトの依頼が来た。
    そのバイトとは、ホテル経営者二谷から、妻結子の人生を小説化して欲しいと言うものだった。

    とても好きな作品でした。
    結子の波乱万丈の人生だけでなく、礼司自身がとても興味深かったです。
    若くして日雇い暮しをしていることに何かがあるのは予測していましたが、そこに至るまでの先が気になって仕方がありませんでした。
    ただ、オープニングで礼司の運命が語られていたため、後半は終わりが来るのが怖かったです。

    願うなら、2人が東京で何食わぬ顔をして生きてて欲しい。
    でも、それが叶わないとしたら、礼司が最後に幸せを感じることが出来て良かったと思うことにします。
    あー切ない…

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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