007/ロシアから愛をこめて (創元推理文庫) (創元推理文庫 M フ 10-4)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488138080

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  • 記録。

  • 「007」シリーズの第5作。

    ソ連の諜報機関が、西側の諜報機関に打撃を与えようとして、エースであるジェームズ・ボンドの殺害を企てる。亡命を装った美人刺客を、ボンドに(オリエント急行で)護送させるという筋書きを立てるが・・・という話。

    60年前の作品だからなのかどうなのか、今読むとすごい緩いスパイ小説。

    前半、なぜボンドを狙うかの説明(ご託)長すぎ。ボンドは簡単に敵を信じ、ピストルまで渡しちゃう。敵、襲う前にわざわざ眠っているボンドを起こす。最後、敵組織のボスにやられ、死にそうになってそのまま終わる(決着ついてない)・・・などなど、どうも小説的なご都合が多いようだ。映画のイメージではもっとドンパチが多いのかと思ったら、それも意外に少ない(「カジノ・ロワイヤル」よりはあるが)し、ボンドガールのその後の運命も宙ぶらりんだし、なんだか「?」が飛び散らかって終わる。

    正直面白くなくて、読了まで長くかかった(投げ出さなかったのは、スタンダードなんだから一応最後まで読もうと思ってサ)。

  • 訳:井上一夫、解説:戸川安宣、原書名:FROM RUSSIA,WITH LOVE(Fleming,Ian)
    計画◆執行

  • From Russia, With Love 1957

    井上一夫訳、最後に厚木淳氏の「ノート」がついている。

    『ムーンレイカー』や『ダイヤモンドは永遠に』は展開がかなり荒唐無稽だったが、それにくらべると『ロシアから愛をこめて』はしっかりとしたスパイ小説だった。
    ボンドの自宅での朝食やトルコでの食事の描写が細かく良い。泊まるホテルなどの描写も細かい。
    だが、肝心の物語をもう少し練って欲しかった。

  • ジェイムズ・ボンド第5作。
    ド派手な映画とは違い、発端から結末までじっくりと描いており、前半のソ連情報部の長いパートにボンドは登場しない。特に一匹狼の殺し屋には力を入れている。ラストでは、あっさりとやられてしまい、殺し屋の狂気が巧く生かせていないのが残念。
    トルコでのジプシーらとの交流、オリエント急行の旅など、印象に残るシーンもあった。
    けれども、終わり方が尻切れトンボだ。

  • 【ブックテルメニュー】ボンドマティーニ

    ご存知、ジェームズボンド愛飲のマティーニ。あらゆるモノにこだわりを持つボンドのマティーニは、”ウォッカを使ってシェイク”するマティーニだった。

    ドライ・ジン
    ウォッカ
    キナリレ

    シェイク

    ソ連情報部は、このところの失策続きをなんとか挽回しようとしていた。そこで槍玉に挙げられたのが、英国秘密情報部の腕利きスパイ、007ことジェームズ・ボンドだった。陰謀の舞台は、トルコのイスタンブール。ソ連情報部の美女との、豪華なオリエント急行での逃避行。二重三重に仕かけられた罠に、さしものジェームズ・ボンドも次第に搦めとられていく。シリーズ最高峰の傑作。

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