- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488501068
作品紹介・あらすじ
英米編1には、3つの願いが叶えられるという猿の手のミイラが老夫婦にもたらす悲劇を描いたW・W・ジェイコブズの「猿の手」をはじめ、全9編を収録した。
感想・レビュー・書評
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神秘的なモノやホラーテイストなど、いろんな怪奇小説が楽しめる一冊。
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猿の手のオリジナルが読んでみたくて購入したのですが、以外と短かかったですね。シンプルですがその分恐怖が凝縮された感じです。他の作品も現代に続くホラーの原点となるものとのことで、読んでみるとなるほどという感じでした。
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ブルワー・リットン「幽霊屋敷」
ヘンリー・ジェイムズ「エドマンド・オーム卿」
M・R・ジェイムズ「ポインター氏の日録」
W・W・ジェイコブズ「猿の手」
アーサー・マッケン「パンの大神」
E・F・ベンスン「いも虫」
アルジャーノン・ブラックウッド「秘書奇譚」
W・F・ハーヴィー「炎天」
J・S・レ・ファニュ「緑茶」 -
古典怪奇小説アンソロジー。雰囲気がいい。
読んだことがあるのが「猿の手」だけで、やっぱりこれはわかりやすく気持ち悪くて傑作だなと思った。猿の手っていう意味不明さもいい感じ。
その他好きだったのが「いも虫」「炎天」
どっちも短いさっくりした話だけれども物凄く気持ち悪い。
いも虫はそのものズバリな気持ち悪い造形と、話のオチの気持ち悪さがストレートに来る感じで、炎天は一見すると物凄く短い、奇妙な話って感じなんだけれどもその後のことを考えるとなんとも言えずそわそわしてしまう。 -
2014-10-26
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英米の有名怪奇小説を集めたアンソロジー。タイトルや作者は耳にしたことがあるものが多いのだけれど、読んだことがあるのは恥ずかしながら「猿の手」だけでした。まだまだ修行が足りない(苦笑)。
現代のモダンホラーを読みなれた者からすると、こういう怪奇小説ってやや地味な気がしますが。雰囲気は好きだなあ。わかりやすい恐怖はそれほどないのだけれど、じわじわと迫りくる恐怖はしっかりと潜んでいる気がします。
お気に入りはW・F・ハーヴィー「炎天」。これ、「ちょっと不思議な物語」で済めばいいのだけれど。この後ってやっぱり……? しかもこの記録的猛暑の中でこれを読んじゃうととんでもなく恐ろしいのですが。ラストの一行があまりにも……! -
古典を集めたようだが、あまり面白くなかった
途中でやめてしまった -
欧米の怪奇小説を日本で初めて編纂した傑作集。
ブルワー・リットン「幽霊屋敷」
ヘンリー・ジェイムズ「エドマンド・オーム卿」
M・R・ジェイムズ「ポインター氏の日録」
W・W・ジェイコブズ「猿の手」
宮部みゆきの怖い話アンソロジーで読んで、2回目。これからホラー物に目覚めた。
アーサー・マッケン「パンの大神」
ある医師が少女に対し脳手術を行い、パンの大神と言うものを人為的に見られるようにしようとしたことから始まる、連続自殺や怪奇現象の話。
文章を理解できず、怖さが感じとれなかった・・・。
E・F・ベンスンの「いも虫」
いも虫、ナウシカの王蟲で想像してしまった。
アルジャーノン・ブラックウッドの「秘書奇譚」
社長の仕事敵の元を訪れる秘書ジム。ピストルまで渡され、十分に注意しろと念を押されたその家に泊まることとなってしまう…。
典型的なホラー、これ好き。
W・F・ハーヴィー「炎天」
J・S・レ・ファニュ「緑茶」
この傑作集の初版が1969年で、それぞれの短編がもう少し前に書かれたもの。少し田舎に行くと、怪異が怪異としてあるが、科学の世界ではそれらを解き明かそうとする人物が出てくるものが多いな。 -
最初の方は文章が昔の翻訳小説みたいで読みづらいと思ったが、途中から気にならなくなった。
何かを得るには代償が必要なのだということだろうか?一番印象に残った「猿の手」。
彼らは実際に存在するのか、それとも彼女の空想の産物なのだろうか?パンの大神を見たから狂ったのか、狂っていたから見たのか「パンの大神」。
「恐怖は人間の最も古い、最も強い情感だ」というが、確かにどんどん惹き付けられる。
現代のいわゆる迫力のある映画のようなホラーもいいが、あっさりとしていて、陰湿でぞっとするようなホラーも魅力的だと思った。