the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492503027

感想・レビュー・書評

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    おやおや、今やすっかりGAFAありきの生活だ。自ら良かれと思い選択したつもりだが、まったくもって巧みに取り込まれてしまった。

    Facebook は「人」を、Amazon は「物」を、Google は「情報」を繋ぐプラットフォーム、Apple は 繋がりにアクセスする高級ブランド品だ。

    著者は起業家であり有名企業の役員も務めた人物だが、ビジネスにおいてGAFAには少なからず煮え湯を飲まされている。
    本書はそんな経験もネタにして、GAFAがここまで成長できた戦略と共に、今後目指していること、そして牙城を守るための裏の顔にも触れています。

    Next GAFA にも言及し、いくつかの企業を挙げているが、GAFA と肩を並べるには不足している点を指摘している。

    想定している読者層は起業家を目指している若者のようで、起業家タイプの人の特徴にも言及しています。

    起業に成功するための考え方を GAFA の成功例を分析し(GAFAの悪口をスパイスとして)解説した本です。
    成功の手段となるテクノロジーの解説や、政治的なノウハウなどには触れていません。
    第10章の「GAFA以降の世界で生きるための武器」が、著者が本書で伝えたいことのようです。

    それはともかく、どんな秘密でも警戒心なく気軽に相談できる Google には何でも知られてしまう怖さを改めて感じました。

  •  Google、Apple、Facebook、Amazon。
     この4つの企業がそれぞれがどんな戦略で利益を得ているか。何を押しのけ、どんな業界を征服し、どんな戦略を採用しているか。
     内容は割と軽くて、初心者への紹介本にちょうどいい。キャッチー過ぎて、逆に内容が薄まって見える部分もありますが、軽ーい気持ちで読むにはちょうどよかったです。Googleがどうやって儲けているかとか、そういえばきちんと考えてみたことなかった。言われて納得。

     日本ではここまでGAFA独占っていう印象はないですが、今、アメリカはこうなのかーという意味では興味深い。
     あと、著者さんが言うような消費スタイルがアメリカにはゴロゴロしているのかと、GAFA云々より前に、そっちのほうが興味深かったり。
     AmazonEchoさんに話しかけて、毎日の買い物の手間を省く――つもりでAmazonに貢ぎ続けるアメリカ人って、ほんとにそんなに多いのかなーとか。

     確かにGAFAは強いけど、まだまだひっくり返る余地はありそう。10年後には勢力図が思いっきり変わってそう。
     とりあえず、買い物する時はよく見て、よく考えようと思いました……ぼんやりしてると、必要でないものも欲しくなりそうです――今の企業は、そういう戦略をとるらしいから。

  • 前々から評判になっていた本。
    成毛さんの「Amazon」をまず読んで予習してから、読み始めました。

    まず、タイトルのGAFAってのが秀逸。
    歴史に残るタイトルになったような気がします。

    内容に関して言うと、まずGAFA各社の分析があって、
    GAFAの共通項、GAFA時代に個々人や会社がどう生き残ってくのかが述べられています。
    テクノロジーの影響が無視できない時代になって来て、
    こういった内容をどんな人でも押さえておかなければならなくなってきている訳ですが、
    内容は悪くないんだけど、自分の期待値があまりに大きかっただけに、
    もうちょっと頑張って欲しかったというのが正直なところ。
    ちょっと著者の思いが詰まり過ぎていて、客観的な分析(特にファイナンス面とか)がやや足りていないように感じました。
    (著者はブランディングなどを専門としている教授なので、もともと専門ではないというのもあると思いますが。)
    話もやや冗長で、もう少しシンプルに分析できたはず。

    こちらの期待値が高かっただけに、少し辛口になってしまいましたが、
    やぱり一度は目を通しておくべき本だと思いますし、
    著者が某新聞社を立て直そうとしたくだりなどは、個人的に一番の読みどころで、
    とても楽しめました。(結局、失敗しちゃんですが。)

    今の時代を象徴する一冊になると思います。

  • GAFAの入門書といった感じ。それぞれの企業について面白く書いてあるが、自分の役に立つことは無さそう。
    若い人向けかな。最後のアドバイスも、消滅の危機にある先進国の中産階級の救いにはならない。

  • いろいろと議論の対象になるGAFAだが、GAFAがこれだけの存在となったのは、卓越した企業家はもちろんのこと、これらを選んだ消費者にあるのだろう。

    利便性や楽しさでは、この4社は抜きん出ている。だから選ばれる。システムを作った人たちはもちろん優れているが、選ぶのは結局のところ消費者なのだ。

    ただ本書でもいろいろな事例が書かれているように、たった4社が多くのビジネスを動かしているという現状には危惧がある。とりわけ個人情報が筒抜けなのは気持ちの良いものではないと感じる人は多いだろう。

    本書ではGAFAについて詳細に記述されているので、GAFAというものを知りたい人には良いだろう。

    ただ、第10章は不要な気がする。

  • GAFAの四騎士は神、愛情、セックス、消費の具現者っていう話。

    GAFAの解説は面白かったけど、“第10章 GAFA以後の世界で生きる為の武器”は「この章、要る?」と思うくらい退屈だった。

  • 最強4社を過大評価するというより、彼らがどのように大きくなったのか、また今後彼らのような巨大企業とどう戦えるかのヒントを与えてくれる。
    最後の章の、巨大企業になるための法則は面白い。

  • 意外と自分はこの四騎士にお世話になってないないかもと思いました。今や常識となっているようなサービスばかりですが、改めて考える機会になりました。

  • まあそういう見方もできますかねといった印象。

    著者がGAFAについて否定的なのかそうでないのか、今一つつかめない印象。

    前半はGAFAについてレッテルを張って否定的なニュアンスで書いているが、10章の「GAFA「以後」の世界で生きるための武器」の内容は、結局読者にもGAFAのような企業を生み出せるように頑張れと言っているようにしか読めなかった。

    まあ優秀な人はちゃんと計画立てて努力して、アメリカのトップの大学に行って、週80時間働いて若いうちに結果を出そうということが本書の結論なのかな。

  • GAFAに対してただ生活しているだけでは気づかない視点から評価されているので、見ていて新鮮な気持ちになりました。

    ただ、筆者がニューヨーク大学の教授なので、例えや言い回しがアメリカのものです。
    そのため、例えが具体的にイメージできなかったり、表現に違和感を覚える部分もありました。
    しかし、日本人でも一度は聞いたことのある例えが中心なので「まったく、わからない」と言うことはないかと思います。


    ページ数は400を超えますが、内容は比較的分かりやすく専門書と読み物の中間くらいに感じました。

著者プロフィール

スコット・ギャロウェイ
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としてL2、Red Envelope、Prophetなど10の会社を起業。ニューヨーク・タイムズ、ゲートウェイ・コンピュータなどの役員も歴任。2012年、クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者)、リンダ・グラットン(『ライフ・シフト』著者)らとともに「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出。
著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(渡会圭子訳、東洋経済新報社)は15万部のベストセラーになったほか、「ビジネス書大賞2019 読者賞」「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019 総合第1位」の2冠を達成、日本にGAFAという言葉を定着させた。

「2021年 『GAFA next stage ガーファ ネクストステージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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