- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492534434
感想・レビュー・書評
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高齢社会とテクノロジーの進化の中で
どう生きるのか。
どのようにお金を稼ぎ、
どのように幸せに生きていくか。
自分の人生について改めて考えないといけないと
思いました。
しかし、本を読む中で先の未来の事を
考えすぎて、不安にもなりました。
だから私は、今に集中する事も忘れずに、自分の人生を
自分で創っていこうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作に続き気づきの多い一冊。付せんを用意してから読むことをおすすめします!ただ、最近この手の本が多いのか前作の内容と被っているのか既視感のある内容もありますが、幅広く使用広げるのに有用な本です。前作の「ライフシフト」を読まなくても問題なく話についていけます。
●「よい人生とは?」
ひとつの答えがないから、それぞれの個人の考えるべき問題です。これは当たり前なのですが、日々の生活の中で考えている方は意外と少ないのではないのでしょうか。「金を稼ぐために健康を犠牲にし、健康を取り戻すために金を犠牲にする」というダライラマ14世の言葉には考えさせられました。
●大人のニーズを重視した教育
「大人になっても学び続ける必要がある」というのは、他の本でもよく見るアイデアかと思います。ただ大人が勉強しているときに心配なのが、家庭と仕事の両立に加えて学業が加わり、家族の誰かに負担が増えてしまうことや、頑張って勉強した先に仕事や収入アップがあるのかということ。本書ではその点に触れている点でよく考えられていると感じました。ではその問題をどう解決するか?ということを考えさせられました。
●若い世代の声に耳を傾けるべき
それは社会や政府による創意工夫の恩恵を受ける期間は高齢者よりも若者の方が格段に長いから。とはいえ政治家も仕事を続けたいので、実際のところは人口の多い世代に迎合しがち。これを改善するためには(世界一般にいえることとして)根本的な政治システムの変化が必要というのはとても興味深かったです。全ての人が人生と社会のあり方を設計し直すことが求められている中で政治システムの変化ができた国が「LIFE SHIFT」しやすい国になっていくのではと感じました。 -
『WORK SHIFT』、『LIFE SHIFT』で、働き方や人生がこれまでの見方やり方と大きく変わっていくこと、そしてどう生きるべきかを説明してきたリンダ・グラッドン。それらの続編と言えるのがこの『LIFE SHIFT2』だ。
教育・就職・引退という3ステージの人生からマルチステージの人生にというのは前著の流れを汲んでいるが、さらにコロナ後の社会はますます拍車がかかるだろうということだ。
人生100年時代、長寿が実現されるとき、その「長寿の配当」健康とコミュニティが重要だという。とても当たり前のことを言っているのだが、大事なことなので改めて言ってみましたというところだろう。暦年齢に拘ることはますます意味がなくなるようになるのかもしれない。「エイジ(age)」と「ステージ(stage)」を切り離すことが重要だと。
本書は比較的日本に対する言及が多い。高齢化率や平均寿命など日本のデータが
日本語版への序文も手厚い。やはり少子高齢化の進む日本においてこのテーマはとてもキャッチ―なのだろう。
明らかに新鮮さには欠いたが、教育、社会保障、ダイバージェンス&インクルージョンといったところをバランスよく配合した本ということが言えるだろうか。
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『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4492533877 -
前編ほどの感動は無かったが、本編も50歳を超えた自分のこれからの人生のあり方について多くの気づきを与えてくれた良書。自分達の世代は終身雇用の企業の護送船団方式のシステムにしがみついてやってこれたが、子供達の世代はジョブ型雇用への転換が想定されそうはいかないだろう。義務教育を終えるあたりから自分の将来像を描き始め、先手を打つ必要ありだ。
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『感想』
〇以前前作ライフシフトを読んだことがあったが、ある意味当たり前のことが長々と書いてあって途中で読むのをやめてしまった。今回2をたまたま簡単に手にしてしまったために読んでみたら、思ったよりも中身に興味がわき、読み切ってしまった。でもちょっと長すぎるからもう少しコンパクトにまとめてほしいな。
〇前作と書き方が変わっているのだろうか。それとも自分の感覚が変わったのだろうか。
〇私がこの本から学んだことは、人は年齢をもとに区切ってはいけないということだ。
〇今までの人生は教育→仕事→引退という3ステージがあり、年齢でくっきり分けられていた。しかし教育は生涯するものだし、だからこそ仕事は違うことをいつからでも始められる。65歳程度ではそこまで健康に心配がある人ばかりではなく、その上経済的に働かないと厳しいところもある。よって引退時期は人それぞれが決めればよい。
〇年をとっても健康なのだから、若者より経験がある分実は仕事社会からは求められるかもしれない。
〇年齢で引退が決まらないとなると、そこに至るまでの個人の努力(健康面でも知識面でも人間関係面でも)がものをいうようになり、そのことに早く気付いた人ほど有利になる。
〇年を取っていくことに対する不安を和らげてくれる内容であった。でも逆に個人個人での格差が大きくなるのだろう。自己責任という重さも感じる。
『フレーズ』
・社会が高齢化するにつれて、疾病負荷(病気により失われる生命と生活の質、そして病気による経済的コストなど)を生む主たる原因は、感染症から加齢による病気へ移っていく。それが医療費に及ぼす影響は大きい。感染症による死者は、比較的短期間で死にいたるが、非感染性疾患による死者は死亡するまでの時間が比較的長く、医療費も膨らむ。(p.45)
・人々が不確実な未来と厳しい外的環境に素早く対処するうえでは、好奇心の果たす役割が大きいという。好奇心の強い人は想像的な解決策に到達しやすく、型にはまった思考や誤った思い込みに陥る可能性が比較的小さいのである。(p.51)
・自動化を妨げる4つの要因(p.99)
1 非定型的な業務が占める割合が大きいこと。
2 付加価値の高い業務に移行できる可能性が十分にあること。
3 その職の自動化を妨げるような環境があること。
4 自動化が費用対効果の面で得策ではないこと。
・年齢を重ねた人が新しいことを学べないとすれば、それはその人が老いているからではなく、新しいことを学び続けてこなかったからなのだ。(p.135)
・老年従属人口指数を経済分析の土台にすることは、もうやめにするべきだ。理由は3つある。第一に、この指数は、65歳未満は全員が働いていて、65歳以上は全員が職に就いていないという前提に立っている。これは、明らかに事実に反する。第二に、高齢者が若い世代に依存しているという考え方も正確さを欠く。(略)第三に、若い世代が高齢者を支えるのは、社会における支え合いの自然なサイクルの一部と見るべきだ。(p.312) -
「人生100年時代」を定着させた『LIFE SHIFT』の続編。教育、仕事、引退という3ステージの人生が、寿命が伸びることによって、マルチステージになり、教育は若い時ばかりではなく、仕事をいくつもいつまでも持つべきだと説く。日本の人にも分かりやすいようにするためか、日本人のペルソナなども取り入れられていたり、安倍元首相の施策まで言及されている。確かに本書の通りだと思うが、一つの会社で定年まで過ごしてきてしまい、本書における引退が近くなった今、反省があったり、まだまだこれからできることがあると思ったり。「人生100年時代」は、今、生まれたばかりの人が100年であって、今生きている誰もが100年生きると言っているわけではなく、そんなことを言っている人には、本書を読んで勉強してほしい。
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【背景】
①なぜ読むか
・現代のライフスタイル理論を学びたい
・LIFESHIFTを読んだので復習をしたい
②何を得たいか
・自身のライフスタイルを検討する力を得たい
③読後の目標
・自身のライフスタイルの見直しをする
・長寿時代を踏まえた教育活動を実践する
【著者】
アンドリュー・スコット
リンダ・グラットン
【出版社】東洋経済新報社
【重要語句】
AI、AGI、労働、長寿
【要約】
【メモ】
【感想】 -
寿命が長くなっている分、定年を迎えた後は引退…という考え方ではなく、高齢になっても働き続けることを提案する内容で、こうありたいと思える部分が多くありました。
一生涯働き続けることを考えると、子どもが小さい時はほんの僅かな期間なので、それを見逃さない働き方をし、学習するのも若い時に限らず、一生涯いつでも出来るようにすること。
まずは本書にもあったように適切な栄養摂取とエクササイズで健康寿命をのばし、活動的でありつづけるようにすること。
本当にこれは励ましたほうが良いですよね。歩くのが億劫でなくなると、免許返納などにも繋がるので、今の若い世代に奨励するべきだと思います。
私は40代ですが、今くらいから意識的に行わないと、歩けないし、働けない、という人も増えると思います。