任天堂“驚き”を生む方程式

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532314637

感想・レビュー・書評

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  • これまでに任天堂の方と話したことがなく、未知の企業であったので、前々から興味のあった本。
    山内氏をはじめとする経営陣のベクトルの統一感が、強い任天堂を作っていると理解。
    でも決して順風満帆なわけではなく、失敗から新たな成功が生まれてきた歴史に、励まされた。
    本書で欠けているのは、任天堂の組織としての強さが説明しきれていないところか。
    そして今、同じような思想で世界を席巻したAppleに、任天堂は苦しんでいる。持続的な企業の成長は難しい。

  • 視野が広がる一冊。
    マーケティングに興味があるなら読んでおくべき。

    ・wiiは家族コミュニケーションのプラットフォーム、ゲーム人口の拡大

    ・技術の発展を基本(処理能力の向上)ではなく、外道ともいえる方向へ(省電力)。技術の発展ではなく、新時代の体験。

    ・家族から嫌われない

    ・ハードの中に、いくつかのソフトを入れる必要性

    ・環境に人は起因する。任天堂の岩田社長。Wii開発は親の柔軟さ、高校の校風、親が市長。

    ・社長が訊く 社員インタビュー

    ・文科省をどうやって仲間にするか

    ・1.5mから10回落とす。修理できずに新品を送る時、シールを元通りはる

  • サブプライムローンで世界で唯一最高成績を叩き出したのは、任天堂らしさの追求にある。任天堂らしさとは、独創的で柔軟。人に喜ばれることが好きで、知的好奇心があること。

  • すごく面白かった。どんどん読める一冊。

    印象的だったことは2点。
    「娯楽屋である」という単純な哲学が随所に織り込まれた商品開発、マーケティングをしており、一貫していること。また、それが4人の才(山内さん、岩田さん、横井さん、宮本さん)によって受け継がれていること。
    飛びぬけた4人にクローズアップされていたこともあり、任天堂の強さが、組織としての強さであるのか、個の強さであるのかはよくわからなかった。全員が全員ああいった発想が出来るのであれば、強みの源泉は採用力や育成力であるだろうし、一人の天才が牽引する組織なのであれば、またそれは変わってくるのでは?

    自動車業界にて組織力のトヨタ自動車と天才が牽引する本田技研は対比されるが、任天堂はなんとなく本田技研っぽい気がする。そう考えると、宮本さんや岩田さん、横井さんを惹き付けた任天堂の社風や山内さんの魅力が強さの源泉なのか。

    そういった思いをめぐらせた挙句、「娯楽屋である」という単純明快だが、働く社員、顧客ともにわくわくするような信念こそが任天堂らしさであり、また強さなんだろう、と解釈。
    社内外からわくわくされるような働き方が出来ることは、同時に強さなんだなぁ、と。

  • OCR

  • ・お客の反応を予測する
    ・ちゃぶ台返し(実は現場はほっとする。まだ改善の余地がある)
    ・訳に立たないものこそ、ネガティブな要素を排除する

  • Wiiの開発は、「お母さんに嫌われない」ことが方針となった。ゲーム機本体は大きくなる傾向だったが、Wiiはかなりコンパクトなものになっている。他にも「枯れた技術の水平思考」など、アイデア、発想が面白い!!

  • 任天堂が起こした奇跡の数々を、その立役者達のインタビューを交えて書かれています。
    現相談役、三代目社長山内溥の貴重なインタビューの言葉には、任天堂という娯楽を提供する会社の在り方を、明確に表しています。
    別に生活になくても困らない物を提供する会社。飽きられたら終わり。売れるか売れないか、どちらかしかないこの業界。この本を読めば、その厳しい世界を生き抜いてきた会社の秘密が分かると思います。

  • イノベーションの連続。


    Appleに似てる。

  • 現在は苦境に立たされている任天堂ではあるが、ビジネスの環境、本質を見抜き、個人のちょっとしたひらめきをひらめきで終わらせず、経営へFBする仕組みになっていることがよくわかった良著。カリスマ経営の代替わりの難しさを垣間見ることもできた。一方で、人材育成の難しさをも痛切に感じた。

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