前田慶次郎 (PHP文庫 こ 40-7 大きな字)

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  • PHP研究所
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569669519

感想・レビュー・書評

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  • 天下御免の傾奇者・前田慶次郎の生涯!!

  • キャラが立っていない

  • 隆慶一郎「一夢庵風流記」や漫画の「花の慶次」で知られる戦国時代末期の快男児、前田慶次郎を描いた歴史小説。傾奇者とは、異様な風体や行動を好みつつも、己の信念にかけては命を懸けてを貫きとおす、そんな生き様を表します。「一夢庵風流記」や「花の慶次」に比べると、幾分史料に忠実な方向にシフトした立ち位置のようで、残された記録を骨格にして、小説的な臨場感を付け加えっていったような感じの構成です。

    「花の慶次」では若く描かれているけど、実際は前田利家よりも年上だったらしい。少なくともこの本はその視点に立っています。活躍するのは、人生五十年の当時としては、老境に差し掛かってからと言ってもよいくらいの年齢となります。織田家で滝川一益の配下として関東攻めに加わり、信長の死に際して撤退戦を演じるあたりから、秀吉の小田原城攻めまでが詳しい。その代り、前田家を出奔してからの事跡は駆け足気味です。しかし傾奇者として、また無類の戦好きとしての特質を鮮やかに描いて、痛快な読み物となっています。

  • 戦国の世を最も痛快に生きた武将、前田慶次郎。朱柄の鑓を振るい、合戦では敵陣を震え上がらせる一方、たとえ主君に対しても命を賭けて己の信念を貫き通す“傾奇者”であった。叔父の利家に前田家の家督を奪われ不遇の半生を強いられるが、天下統一を目指す織田軍の東進により再び激動の荒波へと向かっていく―。豊臣秀吉も認めた「天下御免の傾奇者」の生涯を描いた力作。

    2010.2.24読了

  • 【P】

  • おもしろいですよ^^
    慶次の逸話がたくさん出てきます!!
    お勧め・・・ですが、戦国BASARAがお好きな方は、夢が崩されるので、読まない方がいいかも・・・

  • 戦国の末期を颯爽と駆け抜けた、乱世最後の傾奇者・前田慶次郎利太の生涯を描いた本。史実を丁寧にたどりながら描いた内容ですが、特段目新しいものはなく、一般的な前田慶次郎のお話です。彼がどんな人物だったかを読むのに適しているでしょう。

    2008.9.25読了

  • 天下御免の傾奇者、前田慶次郎の生涯を書いた文庫本。
    この本の中には、慶次郎の妻や子供が出てきて家族としての慶二郎が描かれる場面もある。
    それ以外は大体読んだことのあるエピソードが書かれていました。
    それでも慶次郎という人物の雰囲気や生き様などはしっかりと描かれているので、結構面白かった。
    利家とのやりとりもよかった。

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー。主な著作に『上杉三郎景虎』『南部は沈まず』『長宗我部元親 』『北条戦国記』『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』ほか多数。

「2023年 『兵、北の関ヶ原に消ゆ 前田慶次郎と山上道牛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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