日本で働くのは本当に損なのか (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569815022

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  • 20141106読了
    能力
    職務

  • 女性と高齢者がうまく中賃金で働ける方策がいるんだが、何かあればいいのだが。

  • 以前にBBTの番組で海老原さんのお話はお聞きしていたのですが、こうして本で読むとさらに理解が整理されます。
    巷間「日本型雇用」と呼ばれているもの、特に欧米との比較によるそのマイナス面、遅れている面というような形で語られるそれの誤解と、どう理解するのが正しいかをQ&A形式で懇切丁寧に解きほぐしています。
    氏の論は大筋私にはもともと同感、あるいは認識を新たにした部分についても大筋腹落ちします。日本で働く人、特にいわゆる「サラリーマン」として働く人は読んでおいて損はない本ではないかと。

  • なぜ欧米でワーク・ライフ・バランスが実現できて、日本では難航している原因が分かった気がする。
    欧米型キャリアはエリートコースとノンエリートコースがはっきり分かれており、1割のエリートが激務で超高給、その他ノンエリートはヒラからあまり昇進せず薄給ではあるが、残業なしで休暇も取りやすい。
    日本型キャリアは基本全員エリートを目指すコースで、年功序列で全員ある程度昇進できて高給をもらえるが、全員に滅私奉公が求められる。
    長年疑問に思っていたことに対して納得できる解が見つかったかもしれない。欧米型は本当にそうなのか、欧米で働いてる友達に聞いてみよう。

  • 難解なテーマなのにとてもよみやすかった。

  • 面白い。日本の雇用形態を、歴史的成り立ちから紐解き、海外の労働背景と比較し、長短双方の視点から紐解いている。
    今後実現可能性がありそうで、道筋を示している。

    年老いても、やりがいのある人生を送りたいものだ。

  • 日本の雇用について、さらには自身のキャリアについて考える際に必要な情報がふんだんに記載されている。
    キャリア形成の名著は多数あるが、日本の雇用について一般の人にもわかりやすく、簡潔にまとめられたものは少ないので、本書はそういった観点からも存在価値がある。

  • 「雑学」カテゴリですが,「ビジネススキル」にも「就職活動」にもつながる部分がありそうです.実際にヨーロッパで生活をしながらこの本を読むと,非常に納得できる部分がたくさんあります.

    個人的には,かなりお勧めの1冊です.

  • 日本型 vs 欧米型のキャリア比較。


    日本では給与は人で決まる(能力主義)。対して、欧米では仕事で決まる(職務主義)。日本では正社員は誰もが幹部候補。対して、欧米で幹部候補と言ったら本当のエリートのみ。欧米エリートは日本以上に猛烈社員。一方、欧米のヒラはワークライフバランスの恩恵がある。夫婦ヒラ同志でも楽しく暮らせる。日本型にも欧米型にも一長一短がある。著者の日本型雇用制度の将来予測に関してはその通りと思わざるを得ない。。。

  • 色々な専門家がいる中で、この人の意見が一番定量的かつ客観的であると感じる。

    国の雇用慣行なんて、一括りに語ることができるほど、単純ではない。どの層、どの産業をを対象にした話なのかが重要。

    欧米の良い部分がまるで全ての労働者がそうであるかに語られたりする中で、丁寧に解説している。

    かつては欧米のような飛び抜けた人材を、徹底的に伸ばすというものに非常に共感を憶えたが、今は色々あって日本人のは日本式があってるのかもなと。

    まぁ一長一短なんだけど。

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著者プロフィール

雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。
1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。
主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。

「2018年 『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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