未来

著者 :
  • 双葉社
3.49
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本棚登録 : 3464
感想 : 397
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240979

感想・レビュー・書評

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  • 湊かなえ節!って感じのえぐさだったなあ。救いがない。
    どんでん返しのようなものはないけど、こことここをそうつなげるかあ、という……。
    これは全力で褒めてるのですが、しんどいときには読みたくない作家です。それがすごい。

  • 救いようのない作品といえば、湊さんぐらいしか
    まだ出会ったことがない。

    いつだって、犠牲になるのは子どもだと
    様々な境遇のストーリーを読み進めながら痛感した。
    いじらしく、必死で、みんなそれぞれ抱きしめてあげたくなる子ども達。
    初っ端から、未来の自分からの手紙がくる、という設定で、ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読了。再読したら、また違った発見がありそう。

  • 湊かなえさんらしい作品で、世界に引き込まれました。
    暗い物語。壮絶な生い立ちの元育った人の物語。
    子供ながらに何とか考えて生きていく姿に心を打たれた。

  • 20年後の未来の自分から手紙を受け取った少女たちが過酷な状況に希望を灯す話。
    …にしても未来というタイトルが切ない。過酷な状況も辛くなるが話に飲み込まれていくのはさすが湊かなえ先生。

  • 湊かなえさんの著書で、個人的には久しぶりのヒット。物語への引き込まれ方が本当に素晴らしかった。読み終えてなかったのは納得感。
    多くの人に勧めたいが、暗いお話が苦手な人は避けた方が良いかと思います。そもそも、その場合はこの著書の作品は合わないと思うのでこの忠告は杞憂か。

  • 気持ちが暗くなるのを分かりながらつい読み進めてしまうのが湊かなえワールド。2日で読破した。

  • 2020年10月17日読了。

  • 20年後の自分からの手紙を受け取った10歳の章子が、未来の自分へ手紙の返事を書くという形で物語は進行する。
    途中、章子の友人亜里沙、章子の担任篠宮先生、そして章子の父の目線での物語が進行する中で、未来の章子からの手紙の正体、章子の母がなぜ人形と人間の状態を行ったり来たりするのか、マドレーヌの思い出など、伏線が回収されていく。
    暴力、性的虐待、いじめ、様々な生きづらさの中で必死にもがく少女たちの人生を描いたブラック湊かなえワールド。何人かの視点で描かれる点も含め、「告白」を最初に読んだ時のような胸くその悪さがよみがえる。
    嫌な気分になりたいときにどうぞ。長編だが一気に読ませてくれる。

  • 物語はドロドロだけど気になって読み進めてしまう。
    章子の視点から始まり、中盤から後半にかけては章子の周囲にいる人物の視点へ。クラスメイト、先生の闇も深いが、章子の両親の秘密が解き明かされた時、なんとも救いがないと思った。
    ドリームランドを心から楽しめる日が来ることを願う。

  • 救いがない物語と思ったが、これが現実な人もこの世にはいるのだろう。
    正直、このような物語に触れたとき、どう受け止めるべきか困惑する。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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