未来

著者 :
  • 双葉社
3.49
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本棚登録 : 3463
感想 : 397
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240979

感想・レビュー・書評

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  • これでもかというほど胸糞悪くて、心が弱っているときに読んだら引っ張られて壊れてしまうのでは?と思うほど。
    こんなに嫌な気分になるのに、どんどん読み進めてしまうのがさすが湊かなえって感じ。最後、彼女たちの未来がどうか明るくありますようにと祈るような気持ちになりました。

  • 「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。
    送り主は未来の自分だという……。

  • 不幸のオンパレードすぎて胸焼け…


  • 父親を亡くした章子
    同級生の亜里沙と弟の健斗
    亜里沙の先輩、智恵理 親友のまどか

    章子の父、良太
    章子の母、文乃
    母と父の過去とその出会い

    前年の担任 篠宮真唯子

    大きな一本の話は、それぞれの人物の立場から
    抱える苦悩、葛藤、もがく様が
    枝葉として語られて大木になる

    各々の口から紡がれる物語の流れは
    湊かなえの本領

  • 私の中で、久々のヒット作でした。
    よくある田舎のシングルマザーあるあるの駄目男にハマるお母さんの話かと思いきや。

    でも、こういう子供たち身近にいた。
    悲しいかな。
    友達同盟を結んでその親にみんなで抗議しにいって、先生にめちゃくちゃ怒られた。
    でも、大人って大人ってだけでなんで威張るんだろう?権利があるんだろうって納得いかなったなぁ。

    多くの子供たちがこのような経験をしなくていい世の中になって欲しいです。

  • すごく良質なミステリーなんだけど、めちゃくちゃ心が重くなりました…。
    小学生の女の子のもとに未来からの手紙が届いて、女の子も未来の私へ手紙を書く、というワクワクするような明るい始まりだったのに、突き落とされたー。
    途中、何度か読むのやめようかなと思った。

    未来からの手紙のカラクリは、案外単純なことだった。
    でも、誰かがあなたの未来を信じて気にかけているんだよってこと、窮地にある子に届いてほしいと、私も思った。

    少し希望のあるようなエンディングだったものの、それまでの描写が重すぎて、希望を抱くことまではできなかったよ。

    いじめ、虐待、性的搾取、差別、貧困…。
    章子の母に関して言えば、誰かに守ってもらえないと生きていけない人生だ。それは周りの大人が作り出したものだと思う。守ってくれる人がいなくなったら、また元の木阿弥。
    誰かに搾取され続ける人生、それを断ち切ることは、果たしてできるんだろうか…。

  • どこのレビューでも感想が一気に読み地獄とあったのですが読んだら地獄でした。歪んだ大人の餌食になる子供達をリアルに描いています、未来からの手紙はとある地獄を生きた大人からの手紙でした。題名が将来ではなく、未来なのは、未来は誰にでも用意されているものだからと思いました。地獄の中の1粒か2粒の光が湊かなえさんらしいと思いました。

  • 未来からの手紙だなんてファンタジー?なんて思いながら読み始めたけれど、読むにしたがってゾワゾワしてしょうがなかった。こんなロクでなしの親ばかりじゃないだろうけど、でも現実にもやっぱりある話しなんだろうなあと思うと心が痛い。

  • 読んでて、凪良ゆうっぽさを感じた。母親のイメージが主人公に重なる。

    こんなに地獄が続くのか?っていうくらい地獄が続くし、地獄だらけで、地獄だった。だけどその地獄が日常なんだよな。

    ミステリーとしては、なんで?って思ったところは解消されるし、そうだろうなあと予想していたのがそうだったと判明するしでまあまあ。とにかく、周りのエピソードを読んで、少しずつ何があったのか判明していくのは面白かった。あとSFじゃなかった。だよね、湊さんはそういうの書かないよね。

    森本と樋口のところは木原音瀬みを感じた。この二人でやってくれんかと思った。森本も救われて欲しかったんだが。いやほんと死んでほしい人か救われ欲しい人しかいない。

    学校のクラスの描写が巧みすぎて小学生、中学生になってしまう。ほんと。
    林先生のフォローというか、ヤバイ奴具合はこれコメディだろって思った。早坂もふーんいい奴じゃんと思ったらクズ。ああ。
    基本、男はクズ、たまにまとも。女は被害者ゆえに加害者という図式。男で被害者みたいなやつって、森本くらい?弟もそうだけど、弟は加害者にはなってないし。樋口もそんな感じ。
    撮影を誘ってきた女の人もそういう生き方をしないとダメだったんだろうなあと感じる。早坂もそういう類いかもしれないが。
    須山は章子目線で見てたらいい人そうに見えたんだけどな。
    良い人の時もあれば悪い人の時もあるというのが身に染みる。

    殺人と火事の結末は知りたかったな。

  • 初めから。何ぞや?感があり。
    ようやく、本題。しかし…なかなかぐずぐず進まなくて、苦しい描写ばかり。
    学校・教師もなんだかよく分からない人ばかり。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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