未来

著者 :
  • 双葉社
3.49
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240979

感想・レビュー・書評

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  • さすが湊かなえ!
    未来の自分から届いた手紙、それに返事をするという湊さんらしからぬファンタジー?と思ったが、やはり湊さんらしい話だった、

    自分の責任ではない逃れられない境遇の中、必死に生きていく章子。どうしょうもない毒親を持つアリサ。逃れられない過去を持つ元担任。死んだ父親。
    そういうことだったのか、とネタバレするたびに感情揺さぶられます。

    最後、気になり夜更かししてしまった。

  • とても良かった、!結末を知って、もう一度読み返したい。でも、最後が私にはよくわからなかった、惜しい、!

  • 全ては未来に繋がっている。たくさんの人が同じ時間を生きていて、違う道を進んでいる。当たり前のことだけど忘れてしまいがちなことを思い出させてくれるような作品だった。

  • 救いようがなさすぎて、読んでてしんどかった。
    リアルな描写も、傷ついているのが、子供達だと思うと胸が痛かった。

  • 10歳の章子のもとに突然届いた手紙。
    送り主は未来の自分。
    20年後の30歳になった章子からだった。
    『悲しみの先には、光差す未来が待っています。それを、あなたに伝えたくて。』

    ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    湊かなえさんの文章は読みやすくすらすらと読めてしまうのだけれど、内容が内容だけに心は疲れてしまった。1人の人間の人生にこれほどまでに次から次へと不幸が訪れるものなのか…。と思っていたら、出てくる人物みんながもれなく不幸の連続な人生だった!(←これ、『ドライブインまほろば』でも同じようなこと書いてた気が…。)
    「湊ワールドの集大成」とはこれか!これが「黒湊」か!

    親との死別、イジメ、DV、性的虐待、借金、AV出演…
    章子の不幸って何だったっけ?と記憶が薄れてしまう程。
    あまりにも過酷な生活の描写が続くので 逆に「これは小説の中だけの出来事だ」と急に現実的になったり。(そう思いたかったのか?)
    でも健斗が姉の亜里沙に残した手紙でもうダメだったー。(泣)

    ただイヤミスなだけで終わらないラストが
    タイトルの『未来』に繋がるのかなと。

    手を差し伸べてくれる大人がいる。
    自分を大切に思ってくれる人がいる。


    大人も子供も
    夢の国「ドリームランド」に思いを馳せて

    辿り着いた未来に光がさしますように


    「ハイテンション」!



    『カケラ』も気になっているんだけど、こちらも「黒湊」なのかな?

  • 凄まじさが半端ない。

    希望を感じるタイトルとは裏腹に、内容はどこまでもグロテスクだ。
    顔面コンプレックス・いじめ・DV・性的虐待と容赦ないエピソードが続き、黒湊と呼ばれる作品の中でも抜きん出た闇黒の物語と言える。

    淡々と進む序盤、エピソードⅡで、心にざらつきと違和感を感じながら頁を捲り続けると、終盤全ての謎が解け、パズルのピースが収まるべき場所に見事に着地する。

    希望を持ちドリームランドを目指す少女達。
    それを嘲笑うかのようなネガティブな試練の連続。

    人間の底知れぬ悪意に怯えながら、子供達の明るい未来を祈り続けた。

  • しんどい、けど湊かなえさんの文章はとても読みやすくて読む手を止められなかった。ほぼ一日で読んでしまった。語られない部分が多い、もっと知りたいと思ってしまう、それほどにどの登場人物も魅力的だった。イメージのしやすい描写表現で生々しさを感じられた。もう一度最初から読み直したいと思うが、しんどすぎるので当分は読み返せないだろう。

  • なんとなく暮らしていてやってくる未来ではなくて、もがいて苦しんでやってくる未来の話。
    正しい選択をして得られる未来のお話。

  • 913-M
    人気作家コーナー

  • 未来の自分から手紙が届くなんて、ファンタジーな入りなのに、物語はどうしようもない方向へ向かっていく。
    未来の自分の正体は、思いもしない人だった。
    それにしても絶対某有名テーマパークをモデルにしているであろうテーマパーク、ずーっと昔からいろいろな人の希望で、幸せのシンボルなんだなぁと感心した。

    章子とありさたちが自分の力で正しい道に向かう決意が出来て良かった。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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