- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576061849
感想・レビュー・書評
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高校まで苦手だった科学を
簡単に全体像を教えてもらえる本
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知らなかったことが分かりやすく書いてあった。
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相対性理論とか哲学に関して一般の人にも読みやすいように書かれています。雑学系のタッチで気楽に読める本です。
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面白い。まさに痛快。
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人間は、「ある要素aと要素bが集まってできた性質に対し、これはxであると名前をつける」ことを「物質」と呼んでいるにすぎない
アインシュタイン
光の速度は、観測者の運動に関係なく、不変である。ライトを持ってる人が動いても同じ。なぜか?
→観測者ごとに、時間と空間の定義が異なるため。
ここから、物体が光速に近づくと、時間の流れが遅くなり、空間が縮んでいくとした。
【量子力学】
量子力学は、観測至上主義をとっている。観測が不確かな範囲にあっては、(たとえ物体の位置が必ずそこにあろうとも)位置も運動量も決まっていない!と主張する。
光は波であり粒子である。
当初は波が有利だったが、その後に光を金属に当てると、金属中の原子を弾き飛ばすことが証明され、光=粒子となった。
これを他の原子でも突き詰めていった結果、世の中のすべての物質が波であり粒子であることが証明される。
二重スリット実験
2つのスリットがある壁に電子を一つずつ発射していくと、一つの電子の跡が増えていくにつれ、波状の形になっていく。電子一個一個は点で観測されるのに、どこで観測されるか?の確率分布は波状になっている。
干渉縞は、スリットaとスリットbを通った原子が干渉しあって起こる。原子は一個しか発射してないのに、何故?
コペンハーゲン解釈
だるまさんが転んだ解釈。観測してないときは波で、観測されたら粒子に変わる。(ここの波とは、物質的な波ではなく、どこで観測されるかという確率の意味での波)
このように、量子力学とは、「その粒子がどこで見つかるか?を波の方程式を使って確率的に述べる物理学。」
これは、観察していないときには可能性しか論じられず、観測していないときには、その可能性こそが存在である。ことを実験的に証明した。
これに対しシュレディンガーは、量子力学の不可思議な理論が、猫のようなマクロな物質にまで影響するような実験装置を考え、「観察する前の一匹の猫が、生きていると死んでいることが同時に存在するのはおかしい」と反論した
しかし、これは実験結果がそうであるため、「存在する」としか言えない。このシュレディンガーに対し、人間だって同じ分子でできているので、生きている猫を見る人間と死んでいる猫を見る人間の2つが同時に存在するとした。→多世界解釈
結局のところ、量子力学は観察しえないものを語る学問であり、観察し得ないものはあくまで1つの解釈にすぎず、人間の科学観を真理探求の学問から道具主義的な学問に転換してしまった。
【科学史】
論理実証主義によって科学が精査された結果、全ての科学が、「本当に真とは言えない」と証明付けられた。
ここから、人間ができるのは反証だけであり、正当な科学論理が満たすべき基準とは、反証による検証がきちんと行えることである。とした。
しかし、反証するのはたやすいことではない。既存の理論とは違う結果が得られたからと言って、前提条件が間違っている?機械が壊れている?実験者の頭がおかしい?など、無限に反論ができるのだ。
→人間は、「この観察・理論は絶対に正しい!」という根拠のない決断をしなければならず、それは科学以外にも全ての理論体系に当てはまる。 -
哲学
サイエンス -
何かを理論的に証明するということについて、掘り下げて考えた本。
哲学や科学というより、数学の証明にからめて読んだ。
証明ということのあやふやさについてよくわかった。
札幌市の図書館で借りた本。 -
【2018年度「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
技術部 川村 悟史さんの推薦図書です。
<推薦理由>
著者のブログを書籍化したライトな文体の本です。科学、哲学、最後は自己の存在までも、その根拠がいかに薄弱な
ものであるかを解説した本。これを読んで何か分かったような気になるのはむしろ誤読であり、不安を掻き立てられてあれこれ自分で考えたり他の本を漁りたくなる、というのが正しい読み方でしょう。
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http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00338962 -
文体が柔らかいので一見わかりやすそうな印象もあるのだが、ブログ記事のまとめ本との事なので、書籍全体としては体系化されておらず、結果、全体を通しては何だかよくわからない本になっている。あとがきの、図書館で会社を辞めたくなった気持ちはよく理解できる。人生は有限だ。
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疑えばキリがない。