- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582832976
感想・レビュー・書評
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写真家の著者がアマゾンの源流域に魅せられ、何度も訪れる。その具体的な体験談。
とくに興味深いのは現地での食生活。
釜を作ってパンを焼いたり、
釣り上げたいろんな魚をそれぞれの調理法で食する。
食糧の保存方法、道具の作り方、食べられる実。。。
あと、危険な蛇、恐怖の昆虫類。
ブヨの大群。
ちょうど数日前、京都大学名誉教授、アフリカ地域研究資料センター特任教授である市川光雄先生の講義を聴く機会がありました。市川先生が足繁く通っていたのはアマゾンじゃなくアフリカで、ピグミー族について人類学の観点から研究されていました。
森林保護と原住民の暮らしの両立という内容でしたが、現地での食べ物の話や道具など、森がすべてを与えてくれるという点では同じだなあと思いました。
そんな全てを与えてくれる森で限られた自分の時間を思う様に過ごしてみたいと強く思う今日この頃です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アマゾンを何度も旅している筆者のルポタージュ。
あまりにも日本とかけ離れた環境のため、フィクションなのに小説を読んでいるような雰囲気になる。
アマゾンの自然の力に絶句することしばしば。 -
タイトルからは、アマゾン源流域に暮らす人々と自然を語ったものだと思っていた。実際は写真家である著者の何年かに及ぶアマゾン冒険行の記録だ。たしかに、日本にいては想像することもできないような、圧倒的な自然がそこにはある。動植物の巨大さや、とてつもない大群、あるいは動植物相の豊かさなど、どれをとってもアマゾンでしか体験できないものなのだろう。ただ本書は、残念ながら読み物としての求心性には幾分欠けるようだ。それは、民族学的な調査、あるいは動物や昆虫の研究といった、目的の一途さを持たないことから来るように思われる。
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アマゾンに20回以上も渡航した著者は、過酷なその地を「魅力的」という。寄生虫、自然、猛獣・・・命の危険にさらされながらも、現地で釣りを楽しみ料理に舌鼓をうつ。しかし著者にとっては楽園に映るアマゾンも読者からみれば魔境である。そんな秘境アマゾンでの現地生活をのぞき見ることができる。
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椎名誠の著作のなかで薦められていたので。(本書の解説も椎名誠)
アマゾンでの生活方法(サバイバル術)等が描かれている。
純粋に「楽しそう」という気持ちと「なんでまたアマゾン?」という気持ちになりながら読了。
こういうサバイバル物は大好きなので、それなりに楽しめた。
ただ、アマゾン流域のみの話なので、旅行記好きな人がそのつもりで読むと、期待はずれかも。 -
実に行きたくなるというか
その地点に連れて行ってほしいなと思う本。
いや、旅行は遠慮しておきます。
やはりマラリアにかかる恐怖がありますので。
さまざまな生態と
食生活、そして防犯…
すべてが私達の生活とは
違うもの。
そして虫の力はすごいなと感じました。
だってうかつに食べ物を放置すると…
それはそれは大変なことになるのですから。 -
「…らしい」「…と思われる」「おそらく…」「…のはず」ともってまわった言い回しが気になる。カタカナで現地語が頻出するのも読みづらい。せっかくの体験も、まどろっこしい表現がじゃまをする。この本は出涸らしっぽい。他の著作の方がきちんとまとまっているのかもしれない…。
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年に4~50日アマゾンへ出かけて川を移動したり
キャンプ作って暮らしたりするノンフィクション。
試行錯誤して見出した
乾季時の川の移動法、自作のコーヒーや燻製、
キャンプの作り方等々…面白いです。
普段の暮らしをしていたら予想も出来ないようなことがいっぱい。
タランチュラが幼い毒ヘビ食べるとか(肉食なイメージあったけど、蛇を食うとは…)
葉切り蟻(葉を巣に運んでキノコを栽培するアリ)がビニールも蚊帳も人間の皮膚も切り取るほど攻撃的とか。
生命溢れる森と川です。 -
「アンデス食の旅」の人の本である。冒頭から寄生蛾の幼虫が背中の肉を咬むなど愉快で、毎日のイヤなキブンを忘れさせてくれる。
土竈を作っての調理生活など、興味深く、そして読むからにうまそうである。
読んで損はない一冊。