([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック え 2-1 少年探偵)

著者 :
制作 : 平井 憲太郎 
  • ポプラ社
3.86
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本棚登録 : 1100
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106198

感想・レビュー・書評

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  •   面白くて夢中で読みました。

  • 小学生の頃に父親のを読んでいたので、この表紙に思い入れがあります。
    昭和独特の文体、言い回しが癖になります。
    児童向けなので読みやすく、他のシリーズも制覇したいです。

  • 子供の頃読んで面白かった記憶があり、ふたたび手に取りました。文体は少し時代を感じますが、非常に読みやすく今回も楽しめました。ほかのシリーズもまた読みたいです。

  • 子供向けなので読みやすいし、
    怪人二十面相と明智先生、小林少年のキャラクターがしっかりしていて、純粋に楽しめます。

    まさに正統派ミステリーですね。
    続編も楽しみです。

  • 原点だなあ

  • 現金には目を向けず高価な美術品だけを盗みの対象とする美学を持った怪盗二十面相と、明智探偵の対決が始まる。人を傷つけたり殺したりしない二十面相だけど、犬は殺してしまう場面も何故か私は記憶に残っている。ただ美術品を盗むことと、人を驚かせることにしか興味のない二十面相は、悪党ながらも何だか憎めない。
    最初の事件となる実業家・羽柴家への侵入は罠に向かって直行するなど少し「この人は大丈夫なのだろうか……」と不安になる動作の怪しさを見せる。明智探偵と二十面相が対峙するシーンでは、イメージを払拭するカリスマ性溢れる二十面相の姿が描かれ胸が躍った。簡単には捕まらない変装名人・怪人二十面相も、明智小五郎のまさかのトリックに引っかかってしまった。最後まで物語が二転三転し、一筋縄でいかないところは流石だなと思った。
    もっと怪盗二十面相は、煙のようにいつの間にか目当ての物を取っていき歯がみすることになったり、あるいは阻止したり、あくまで現場での攻防だけかと思いきや意外と二十面相のアジトに侵入できたりする。
    地下室にとらわれた小林少年に二十面相は、食事一回ごとにご飯と引き換えに銃やら回答が羽柴邸で盗んだダイヤを取り戻して持っていたのでそのダイヤと交換することにした『二十面相は、この奇妙な取りひきが、ゆかいでたまらないようすでした。』一気に取り戻さずにそうしてじわじわと取り返すことで、少しずつ勝っている様子を表しているのかと思った。
    立ちならぶ警官たちも、この美しい光景にうたれて、にこやかに、しかし、しんみりした気持ちで、ふたりのようすをながめていました。少年探偵団の十人の小学生は、もう我慢ができませんでした。だれが音頭をとるともなく、期せずしてみんなの両手が、高く空にあがりました。そして一同、かわいらしい声をそろえて、くりかえしくりかえしさけぶのでした。/「明智先生、ばんざーい。」/「小林団長、ばんざーい。」少年探偵団以前からの明智ファンの持つ『明智ならやってくれる』という期待にそぐわない王道のラストも良かった。
    久々に小説を読んだ。世界観に引き込まれ、読んでいて面白かったし、人を殺す描写が無いため、読んでいて不快にならず、最後まで読めた。残酷な描写を書かずに、このようなワクワクドキドキさせる話を26年間も書き続けた江戸川乱歩の凄さに驚いた。怪人二十面相のこの設定が少年探偵シリーズの品位を保っていると思うし、ここまで長く読み続けられてきた所以の一つであると思う。

  • 初めて読んだ江戸川乱歩だけど、
    感動した!今まで読んだ本のジャンルとは
    何か違った!

  • 『少年探偵』シリーズの第一作目。悪役怪人二十面相、正義の味方、明智小五郎と小林少年。事件は3つ。

    1.羽柴家のダイヤモンド強奪&小林少年による奪還
    2.修善寺の美術の館に住む日下部老人の美術品の強奪。怪人二十面相、明智小五郎に化け、まんまと老人を騙す。
    3.国立博物館から強奪。怪人二十面相&部下は、館長&当直と入れ替わり仏像等奪取するも、明智小五郎に逆転負け、まさかの怪人二十面相逮捕で終了。


    2013.6.30 『ビブリア古書堂の事件手帖4』で江戸川乱歩が取り上げられており、怪人二十面相/少年探偵団シリーズが無性に読みたくなって読む。
    2013.07.15 読了

  • 子供の頃大好きだった江戸川乱歩!
    この装丁が懐かしく図書館で借りて読んだら、大人でも楽しく読めるし子供向けなのはフリガナがふってあるというだけかも?

  •  江戸川乱歩で初めて読む作品。
     最初こそ、昔の作品でネタバレかと思ったが、読み進めるにつれ、先が読めず、面白くて、ワクワクして、感動した。
     名作で、今でも揉み続けられる理由が分かった。

  • 子供のころ、シャーロックホームズとアルセーヌルパンものは、むさぼるように読みましたが、なぜか明智小五郎には手が伸びませんでした。表紙によく出ていた怪人の恐ろしげなイラストが原因だったのだろうか?

    昨年読んだ「ビブリア古書店・・」で江戸川乱歩に興味が沸き、そして昨日故郷の書店でふと目に留まったこの1冊。ようやく読むことができました。

    子供向けですが、面白いですね。怪人二十面相の強さ、明智小五郎の賢さ、小林少年の勇敢さ。キャラクター設定が最高です。ポプラ文庫で何冊か出ているようなので、そちらも読んでみたい。

  • ずっと読みたいと思っていた江戸川乱歩作品。
    まずはやっぱり「怪人二十面相」から[^-^]

    思っていた以上に読みやすいというより、
    あまりに突っ込み所が満載すぎて、
    かなり古い時代のものとはいえ、これは…と
    びっくりしたけど、油断させておいて
    突っ込ませつつも二転三転する展開が面白かった。

    20のまったく違う顔を持ち、宝石や美術品など
    美しい物だけを盗み、現金にはあんまり興味を持たない
    不思議な盗賊、"怪人二十面相"。

    そして書かれる予告状。

    「余はこのたび、右六個の金剛石を貴下より
    無償にて譲り受ける決心をした。」

    勝手に決心するけれど、律儀に知らせる[笑]
    今の日本では有名になった某怪盗や探偵たちや
    いろんなお話の元となっている部分、また江戸川乱歩も
    その元となっている物語があったりと
    継がれてきた系譜を辿っていくのも楽しい。

    どんなに明るい場所で、どんな近づいて見ても
    少しも変装とは分からず、大胆不敵、傍若無人の怪盗と
    明智小五郎との力と知恵の戦いは、今どちらが罠を仕掛け、
    どちらが引っ掛かっているのかまさに好敵手の戦い。
    明智小五郎の小さなかわいい弟子小林くんと
    その後結成される少年探偵団の始まりもわくわくさせられる。

    紙芝居を思わせるかのような独特の語り口や
    古い時代を感じられる背景など、楽しみも多くて
    これから他の作品を読み進めるのが楽しみ!

    巻末に江戸川乱歩の孫である平井憲太郎さんの
    エッセイがあり、優しいおじいちゃんであった
    乱歩の姿や、執筆をしている部屋などの風景を
    感じられるのも読後に二十面相から最後の
    プレゼントをもらったようでうれしかった。

    • 九月猫さん
      あやさん、こんばんは♪

      「怪人二十面相」楽しいですよね(´∀`*)
      これは、昔のものの復刻版とかですか?
      小さい頃に近所のお姉さん...
      あやさん、こんばんは♪

      「怪人二十面相」楽しいですよね(´∀`*)
      これは、昔のものの復刻版とかですか?
      小さい頃に近所のお姉さんに借りたのが、こんな絵の
      少年探偵団のどれか(タイトル忘れちゃいました)でした。
      うーん、懐かしいなぁ。
      今読むと、「古くて新しい」みたいに感じるのでしょうか。

      あやさんもウォーターボーイズやスウィングガールズ、
      お好きなのですね♪
      いいですよねー、なんか青春ですよねー(* ̄∇ ̄*)
      「世の中には二種類の人間がいる・・・」という福士クンの
      セリフがうちでしばらくブームでした(笑)
      ウォーターボーイズはTV版も大好きでした。2は観ていませんが。

      >チア男子、読んでもないのに映画化してほしい
      うんうん!わたしも一票!!読んでいないけれど(笑)
      「神去なあなあ日常」も読みたいんですー!
      しをんさんの本、「仏果を得ず」はじめ何冊か積みっぱなしです。
      「ビブリア」「まよぱん」「タレーラン」「澪つくし」とかも
      積みっぱなし。
      先日から横で相方(←比較的速読)が「おもしろいおもしろい」
      言いながら読みつくしてます・・・うううっ、わたしだって
      読みたいんだよぅ。

      ところで、わたし。夏バテが少しマシになったと思ったら、
      昨日まで(あ、もう一昨日か)夏カゼで熱出てました。
      今年の夏はいろいろ手ごわい・・・
      あやさんもお気をつけてくださいねーっ!!
      2013/08/24
    • 山本 あやさん
      [♥óܫò]∠♡九月猫さん

      九月猫さん、こんにちはー♡

      夏風邪の具合はいかがですか?
      雨で涼しくなったり、また暑くなったり
      転機も気温も...
      [♥óܫò]∠♡九月猫さん

      九月猫さん、こんにちはー♡

      夏風邪の具合はいかがですか?
      雨で涼しくなったり、また暑くなったり
      転機も気温もめまぐるしいので、ぶり返しが
      こないようにゆっくりと普段のリズムに
      戻ってくださいねーっっ[ ;Д; ]ノ》♡

      私は体調は大丈夫だったんですが、
      長女猫の体調があまりよくなかったので
      つきっきりだったり、心配しすぎて
      メンタルダメージが[´ー`;]
      でも、やっと調子が戻ってきたので一安心です♡
      自分も含めて、大切な誰かの体調が悪いと
      ほんとに健康ってありがたいなぁって実感しますよね。
      もうみんなの体調が崩れることがありませんように♡

      少年探偵団、面白いですねーっっ!
      表紙がレトロでの発行がまたうれしいっ♡
      これから少年探偵団シリーズも少しずつ集めて
      読んでいきたいなぁと思いつつ、
      積読がハンパなくなってきたので
      今月から購入を少し控よう計画実践中です!
      がんばれ!わたし![笑]

      >「ビブリア」「まよぱん」「タレーラン」「澪つくし」とかも
      積みっぱなし。

      私もです!!!まよぱんもずっと積みつつ、1巻を読んだら
      もうぅぅぅ待ちきれなくなって、一気に3巻
      読んでしまいました。この秋の4巻が待ち遠しすぎますー♡
      「タレーラン」だけは、どうしようか…と悩んで
      まだ買えないままなんですが、他は私も積んでるので
      読むのが楽しみだけど、お楽しみも残しておきた…い…
      ってそればっかりでどんどん積んじゃうので
      読まなきゃですよねっ。がんばれ!わたし!そればっかり[笑]

      小鳥祭もしたいし、もぅどんどん読むしか!ですよね♡
      もうすぐ読書の秋っ。夏の終わりは寂しいけれど
      そう思うとまた移ろいも楽しっですね♡[*Ü*]
      2013/08/26
  • 明智小五郎さんと怪人二十面相の知恵がすごかったです。
    一回怪人二十面相を捕まえたのに、逃げられて、小学生の団体に突っ込んで、そのまま跳びかかられて捕まえられたのが面白かったです。

  •  子供の頃には読んだことなかったような気がする。完全に童心に返ってしまった。なにぃおまえが二十面相だったのかー!!! みたいな。わが精神年齢の低さに驚き!笑 一般向けのミステリーよりもテンション上がる。たのしい!
     日本ミステリー界の巨星の、子供に対する温かな眼差しを感じる。古めかしいけど丁寧な言葉遣いや、雰囲気のある挿絵も大好きだ。
     解説はなんと乱歩の孫、平井憲太郎氏。

  • 小学生の頃、一番初めに読んだ推理ホラー小説です。

  • 子供の頃読んだ少年探偵団シリーズが挿し絵もそのままに文庫で復活したのは何とも感慨深いです。
    本当に大好きだったので、小学生の頃は図書館で借りては1日に3冊くらい読んで、全作読み終わればまた借り直して飽きることなく繰り返し読んでました。
    いつかは、当時読んでいた装丁のシリーズを買い揃えたかったのでコンパクトな文庫版は大変有難かったです。

  • 警察からも一目置かれる稀代の名探偵・明智小五郎とその助手・小林少年、そして頼りになる少年探偵団は、今日も今日とて殺人事件や誘拐事件の解決に勤しみ、噂の盗賊・怪人20面相との対決にも敢然と挑むのでありました!


    そんな内容^^←


    小学生の頃に夢中で読みふけったなあ…
    展開はいっつもビックリするくらい同じなのに、毎回「20面相めー! 小林くんはお前なんかに負けないぞー! 明智先生早く来てー!」てドキドキしながら読んでたなあ^p^

    文庫本になってるのを見てバイト中立ち読み←したら、うん…年を取っちゃったなあってシミジミして、ソッと元の場所に戻しました。切ない。


    どうでもいいけど、陣内孝則の明智探偵シリーズが怖かった…ピエロは未だにトラウマ…

  • 小学生の頃、むさぼるように乱歩シリーズ全巻読みあさりましたv
    暗闇を徘徊するピエロ、侘しい旋律を奏でてそぞろ歩くチンドン屋、狡猾なのにどこか魅力的な犯罪者たち・・・当時の独特の時代の風俗の描写に吸い込まれるように魅了され、妖しい事件の数々にコーフンしきりでした。このシリーズに出会っていなかったら、今の「わたし」は違う人間になっていたと確信できるほどに影響を受けた・・・というか、ほとんどトラウマですw

    一方で、読むたびに「小林少年、愛されすぎv」と思ってました(←ヘンな子供;)。明智先生のお気に入りの秘蔵っ子なのに、しょっちゅう二十面相からも熱烈なラブコール(スカウト)を受けていたのがポッシュで面白かったなぁwまた読みあさりたいですv

  • 面白い。シリーズ制覇したい。

  • この本を知ったときはうれしかった。
    小学校1年の時の担任の先生が教室にこの本のシリーズ(他にエラリイ・クィーンもあったように思う)
    があり読みふけった。今の読書嗜好を形成した、といっても過言でない。
    それが装丁もそのまま!感動しました。
    まあ、トリックとか筋とかは大人になって読むとみえてきてしまうが
    それももしろく、なつかしく読めた。

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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