大奥 (ヤングアニマルコミックス)

  • 白泉社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592162797

感想・レビュー・書評

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  • 圧巻の歴史絵巻。
    物語の展開も、画も本当に美しい。

    勝海舟の言葉が今の日本に刺さるんじゃないかな。
    「今本当に考えなきゃいけねえのはこの日本という国を立て直すためにはどうすればいいかって事だとは思いませんか!?」
    「なぜ皆この国全体の事じゃなくて自分のお家 自分の藩の事しか考えねえんだ!?内輪もめばかりしていたらそれこそ日本は外国の植民地になっちまうじゃねえか!!」
    勝海舟が今の日本を見たら、口あんぐりだと思う。

    漫画好き、歴史好き、そうでなくても面白くて引き込まれる名作だと思う。
    また一巻から読み直してみようと思う。
    子供がもう少し大きくなったら、日本の歴史全巻のように読んでもらいたい!

  • ああ…連載開始から見届けてとうとう完結。期待以上に素晴らしい結末だった。感無量。この物語は、生涯私のそばに置いておこうと思います。

  • 面白った。もうこれが正史でいい(笑)!

    明治の世につなげ、今我々の知る「江戸時代」へと変換させるその手腕、本当に見事でした。
    江戸を燃やさぬために奔走する勝海舟、和宮さまの決意、江戸城を明け渡す日までの日々を守る天璋院さまと瀧山。どれも胸熱でした。
    そして、最後、「おお、そこにいくのか」、と納得。
    もう一度最初から一気読みしようと思います。

    余談。
    胤篤さま、ほんとボンボンだったのね…。彼の人はなんだかんだと言いつつも面倒みてくれるよ、多分(案外、アメとムチのコンビになって、うまく行ったりして?)。

  • 偉大なる歴史漫画。よしなが先生ありがとうございました。お疲れ様でした。

  • ついに完結。正直、最初の数巻ではあまりに濃くて辛いエピソードが多く、一度挫折しそうになりました。でも読み続けて本当に良かった。史実に沿いながら大胆に解釈し、多くの人間模様を描ききったよしなが先生に感服です。清涼感と希望を感じさせるラストシーンも素敵でした。

  • 最終巻。
    歴史に沿って終わったって感じがした。
    最後は少し感動。
    漫画を読んで初めて泣きそうになりました。

  • ついに完結

  • 完結。特装版(「没日後録」付)
    家光・有功編テレビドラマ化をきっかけに読みはじめてから十年近く、連載開始からは16年にわたる大河ドラマで、小説やドラマになりやすい有名どころからマイナーな人物まで徳川の治世を総ざらいさせてもらったことに感謝。江戸城大奥を去った後の最終回はすがすがしい風に吹かれる心地だった。あらためて1巻からゆっくり読み直したい。

    というわけで、1巻から少しずつ読み返して、改めて感銘を受けている。19巻のうちちょうど真ん中の10巻目が赤面疱瘡対策がみつかる折り返し地点(本の装幀も前半と後半で趣向が変わっている)、そこまでは男性が激減して女性が表を取り仕切る世界だったのが、後半は赤面疱瘡への恐怖がなくなり男女比が次第にもとに戻るとともに男が上に立ち女は脇で控える世界にもどっていく。歴史的な事実を換骨奪胎して説得録のある男女逆転パラレルワールドを築き上げる手腕の鮮やかさ。性別が逆転したことで印象が大きく変わるものもあれば、血の呪縛の苦しみや人情のように変わらぬものもあり、ファンタジーを楽しみながら現実世界をみつめなおすこともできる(伝染病との戦いや政治、ジェンダーなどタイムリーなテーマも盛りだくさん)。全編を通奏低音のように貫くのは、性別や長幼、立場を超えた信頼にもとづく人間関係の尊さ。いい作品にであえてよかった。

    表紙は吉宗、家定、家茂。これまで基本的にバックは漆黒(か真っ白)だったが最後は夜明けの色合いが感慨深い。

    ****
    2023年ドラマ10「大奥2」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。
    8巻終盤から始まったシーズン2医療篇、第三回までで赤面疱瘡撲滅チームが悲劇的幕切れを迎え、第五回で医療編が終わって幕末編になり、最終回(第十一回)は15分拡大で前の巻の中盤からこの最終巻の最後の場面まで。西郷との交渉、江戸城明け渡し、そして後日談まで原作の感動を映像でもふたたび味わえた。

  • 大奥完結。江戸時代の歴史も分かる。

  • 「大奥」、ついに完結。読了。
    全19巻、ここまで読んできて良かったと心から思える傑作だった。

    疫病から始まる長い混乱の時代をそれぞれの人生でつないだ徳川の女たち。その締めくくりを務めるのが和宮という胸アツの展開。「もしかしたら本当にそんな世界があったかも」とさえ思わせる見事な近世への接続。
    新たな時代を身分も家も国さえ超えた軽やかな姿勢で生きる天璋院や瀧山(ファンタジーとしても素敵)。そして、天璋院が梅子と話すシーンは現代にも通じるメッセージだった(梅子、札になるタイミングだし)。すべてがきれいに収まりつつも、決してご都合主義ではない、見事な大団円。

    私は叫びたい。
    本当にお疲れさまでした!ありがとう!まじですごいです、よしなが先生!

    ちなみに。

    この作品を読んだ後は誰もが「どの将軍が好き?」と語り合いたいはず。私はなんだかんだで家定ですかね。キャラは瀧山。両者とも阿部正弘とのエピソードが大好きなんですよ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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