- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620107752
作品紹介・あらすじ
「男の本分は仕事」。それは幸せな人生ですか?歳月を経て、夫婦がたどり着いた場所。働くとは。結婚とは。幸福とは。直木賞作家が描き出す、激動する時代の「家族」の物語。
感想・レビュー・書評
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「銀婚式」という題名から、私くらいの年代の夫婦の苦労話か幸せ話か・・と予測していましたが、早い段階で二人は離婚。
その後も倒産やリストラ・・と銀婚式とはかけはなれた内容へ。
それでも、親の介護や病気など、まさに私世代にどんぴしゃな内容で、さすがの篠田さん。ぐいぐいと物語に引き込んで、ほとんど一気読みでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読んでしまった。会社、仕事、恋愛、介護、子供・・・どれも厳しい現実を突きつけられる内容。
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順風満帆だったはずの仕事、家庭。
順風満帆だと思っていた仕事、家庭。
でも、”はず” も ”思ていた” も独りよがりで…
一番近くに居る家族のことが見えない、見ようとしないと脆く崩れていく… -
たまたま、篠田節子さんがNHKラジオに出演し、本書について話されているのを聞いて、本書を購入しました。
エリートサラリーマンだけでなく普通のサラリーマンなら、誰もが遭遇するかもしれないリストラ、転職、親の介護、親の葬儀、離婚、再就職などが綴られており、他人事とは思えず、一気に読破しました。
主人公は、この後、どういう人生を送るのか・・・。 -
ニューヨーク勤務となって順風満帆な人生かと感じていたのにちょっとしたことで生活が崩れていく。
離婚、会社の破綻、別会社に再就職したらリストラ。偶然会った知人の紹介で大学に勤めることになったと思ったら、親との関係が……。
別れても息子との付き合いがあり、それに伴い前妻との不思議な関係も持続。親子の関係は離婚しても切れないだろうしなぁ。
海外勤務がなければ離婚しなかったカップルなのかも? と思うと、この微妙な関係もうなずける。-
フォローどうもありがとうございました。アイコンもどこか似ている感じですね。こちら(ブクログ)のほうは思いついた時にボツボツという感じですが、...フォローどうもありがとうございました。アイコンもどこか似ている感じですね。こちら(ブクログ)のほうは思いついた時にボツボツという感じですが、これからもよろしくお願いします。2012/04/07
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仕事に生きた男の日々が綴られているだけなのに、ハラハラドキドキしながら一気に読みました。ニューヨーク勤務、リストラ、転職、うつ病で退職、仙台で大学教授といろんな仕事に全力でぶつかった男が50歳を過ぎて自分の一番大切なものに気づく。こんな銀婚式もアリですね。
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なんだか不再議なスピード感に溢れている、というのが第一印象。
アクションやサスペンス、クライムものなどとは程遠いのに、あれよあれよという間に物語は疾駆していく。
毎回に必ずヤマを1つ作らなければならない…、という連載ものの宿命なのかもしれないが。
だから非常に読みやすく、実際にスルスルとほぼ一気読み状態になってしまったのだが、反面、心に沁み入ってくるコアな骨太感のようなものは感じられなかった。
離婚、リストラ、介護、教育崩壊、子供の受験…、多くの現代人が抱えがちと言われている問題を散りばめてはいるが、ただ現象として扱っているだけ、あくまで表層だけを軽く触っているような印象。
一言で言うならば、主人公が薄く、軽い。
「ゴサインタン」や「弥勒」であれだけの世界を真っ直ぐに描き出し、また「ロズウェルなんか知らない」といった比較的ライトタッチの作品でも名人芸を見せてくれた篠田節子氏の実力を知る者にとっては、物足りない一作と言わざる得ない。
連続テレビドラマなんかの題材としてはちょうどいいのかもしれない。 -
離婚、子どもの成長、中年のとまどい、リストラ、転職・・・等々、特殊な人生ではなく、誰の身にもおこりそうな出来事を描く。上手いなぁ、篠田さんのこういうジャンルの作品も。
50歳という年齢に達するまでに、誰しも人生いろいろある。
とても他人事とは思えない。