- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620108087
感想・レビュー・書評
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内容紹介
怖いよ。怪物がくる!
日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。
ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、
退職した刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した!
ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、
宮部みゆきの新世界、開幕。大ベストセラー『英雄の書』に続く待望の新刊!
屋上にガーゴイルが据えられた廃ビルの周りで、次々起こる失踪事件。
母が死に、ひとり残された5歳の少女が目撃した怪物。
そして各地で起こる、死体の一部が切り取られた猟奇殺人事件。
友人の失踪から事件にかかわりだした孝太郎の経験する数々の不思議。
猟奇事件を調べたり解決したりするところは良いんだけど、ミステリーとファンタジーがごちゃごちゃで、しかも後半はファンタジー色が強くなって、起こった謎がファンタジーで片付けられたらミステリーの良さが台無し。
宮部みゆきのファンタジーはどれも面白いと思ったことがない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非現実的なものの登場でに「エエエーーー」となったけどすぐに受け入れてしまえる面白さというかどんどん読みたくなる書き方はさすがです。下巻早く読みたい
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英雄の書の続編というか、同じ世界観、ですね。
ニガテなジャンルとはいえ、読ませますね。
上巻はホントにあの流れ?と思うようなスタート。
しかし、段々とあれれ?と思うことが。
そして、心の闇、というか、スキマ話なのかな、と。
言霊、というものを信じるか、物語の力とは何か、小説家がそこに挑むということはすごいことだと思います。 -
「英雄の書」はもうずいぶん昔に読んだので、内容は忘れてしまいましたが、「狼」が出てきたところで、ぼんやりと思い出しました。
最初は、現代のミステリーだと思っていましたが、だんだんとファンタジーが強くなってきましたね。
下巻が楽しみです。 -
連続切断殺人事件、いよいよ被害は主人公大学生の孝太郎(コウタロウ)の周辺に。バイトのボディ(仲間)の少女カナメ、妹・一美、近所の美香、バイト先の先輩・真岐誠吾、美人で人望に富む若手社長・山科鮎子、元刑事・都築、オッサン諸橋、謎の美少女由理子ことユーリ、そして謎の怪物が登場し、物語は推理というよりオカルト、ファンタジーへ。純粋な推理小説の方が良いのに・・・。上巻最終近くで、起こった衝撃的な殺人事件から一気に佳境へ。
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ホラーぽくていまいちかしらね、
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16/06/25読了
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新宿区某所のビル屋上のガーゴイル像が日々動いている!?
被害者の身体の一部を切断する連続殺人鬼、
学校裏サイトでいじめ、
など、複数の事件が並行して起きる中、大学生の主人公とリタイアした元刑事が謎の解明に乗り出す…
ガーゴイル部分は、ハヤカワミステリ風(京極夏彦や島田荘司)に解くと、現実的な事件解決になるのでしょうが、そこは宮部みゆき風な、現実の中に、ふしぎがある、という展開に。
犯罪は被害者にとって、理不尽で遺族にとってもりきれないものであるが、そこに少しの救いや温かさがお話の中にあるのがこの作者の好きなところでしたが、本作はその部分が、個人的には消化不良。
ただ、サイト監視会社など、今どきのものを取り入れつつ、色々な話が進んでいき、解決する、というボリューム感はさすがで、一気に最後まで読破した。