生き方―人間として一番大切なこと

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  • サンマーク出版
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レビュー : 722
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763195432

作品紹介・あらすじ

刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー!二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。夢をどう描き、どう実現していくか?人間としてもっとも大切なこととは何か?--サッカー日本代表の長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。

感想・レビュー・書評

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  • 生き方という題、壮大である。
    著者の稲盛氏(京セラ会長)が、自分の人生の行き方の実践、さらに、生きるとは、こうあるべき、ということが述べられている。自身の行動も記されているので、内容は説得力がある。魂を磨く、こころを磨くことが大切である、と説く。日本人は美徳を忘れていないか?
    また、圧倒的な強みと思ったのは、現場主義である。現場の声を聞かずして、理想の仕事の達成はない。
    こころを磨くためには、宗教の教えは、必要と思える。あまりに宗教的儀礼を排除してしまった現在では、改めて認識をする必要ありと考えた。また徳を建ためには道徳教育の実践が不可欠である、誰しも小学校時代には学んでいるが、実行し続ける人は少ないのではなかろうか?

    国家についての考えは同調できず。大きく異なると思う。謝罪の必要はないと考えている。
    日本、国家、列強と対抗することが大切ではないのか?


    感銘を受けた言葉
    生き方(目次から)
    「考え方」を変えれば人生は180度変わる
    魂を磨いていくことが、この世を生きる意味

    人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
    (マイナスの結果もあり)

    努力を積み重ねれば、平凡は非凡に変わる
    現場で汗をかかないと何事も身につかない
    現場の力=リテラシー?

    日本人は「美しい心」を知ってしまった。
    リーダーには才よりも徳が求められる。
    才能は天からの授かり物⇒たまたま、私に与えられたものであり、私はそれを磨く努力をしたにすぎない。能力、役割が私だけの所有物である必要性はない。才能は社会のために。

    心を磨くために必要な「六つの構造」
    4つの煩い 偽 私 放 奢

    天国と地獄 うどん

    自然の理に学ぶ「足るを知る」という生き方
    災難にあったら「業」が消えたと喜びなさい

  • ブラック企業の特徴はいくつかあって、その一つが、非の打ち所なく正しいことと歪んだ根性論を綯い交ぜにした社是を持っているということ。この本は謂わば読むブラック企業。また、強大なエゴを持った者は殆ど全て、自分は無私の精神に生きていると言いたがる。その欺瞞性よ。

  • 100万部を突破したベストセラーでもあって以前から興味があったので読みました。稲森氏の著書は一冊読んだことがあり、重複する部分はありましたがさすがだなと敬服するばかりの内容でした。

    日々を夢や高い目標を持って真剣に過ごすこと、私利私欲を捨て他者のためという気持ちを持つこと、よい行いには必ず報いがあることなど人間として生きていくうえで絶対必要とされることを過去の実体験や宗教論を交えて書かれています。

    企業トップとしての結果のみならず、様々な経営者にも影響を与えられた神格化されている経営者でありながら奢りなどなくただこの本に書かれていることを常に意識して今までやられてこられたのだと思います。その結果が今の姿であるとも感じました。

    本当に心が洗われ、読了後自分の意識も変えていかないと思うばかりです。自分を見失ったり、苦難にあった時また読み返したい一冊であると感じています。

  • ‘人間は何のために生きるのか‘
    この質問をされたとき、はっきり答えられる人はどれぐらいいるだろう。一番本質をついている質問なだけに、変に難しく考えてしまいがちである。だけど、真理はいたって単純明快。人間として大切なことは限りなくシンプルなこと。
    シンプルに、わかりやすく、正しく生きる。そして一日一日をど真剣に生きる。
    日々修練。昨日よりも今日、今日よりも明日、より磨きをかけた美しい人間になるための修練。
    原理原則に基づいた哲学を自分自身のなかに確立し、それに沿った生き方をする。感情や欲望を自分自身でコントロールし、すべてを発展成長させようとする宇宙の意志に従って生きる。

    美しく輝いてる人間でありたい。
    この世に生を受けた者として、日々をど真剣に生き、死ぬ瞬間には、生まれた時よりも大きな喜びを宇宙に、世界にお返しできるような人生にしたい。そういう責任を果たせる人間になりたい。

    自分は弱い弱いとぐちをこぼさず、まずは、日々の生活信条をしっかりと立て、骨身に染みわたるまで実践すること。

  • 本書は京セラ名誉会長の稲森氏の人生の哲学が語られている書です。稲盛氏といえば、京セラだけでなくJALの再生にも貢献された方で、どうやって成功してきたのかと期待して読み始めましたが、仏教の教えを踏まえた、人間として当たり前の道徳をきわめてシンプルかつストレートに述べられています。いつのまにか現代社会では失われつつある基本といえるかもしれません。

    人間が生きている意味は心を高め、あの世に持ち越せるたった一つのものである魂を磨くことだとしています。(財産、地位、名誉は現世限り)そして人生・仕事の結果は「考え方」(生きる姿勢)、「熱意」(後天的な情熱・努力)、「能力」(先天的な才能・知性)の掛け算であり、とくに考え方は最も大切なもので、これはマイナスにもなりえるため、どんなに努力し、能力があっても考え方がよくないとぜんたいがマイナスとなるとしています。

    六つの精進として、①誰にも負けない努力をする、②謙虚にしておごらず、③反省ある日々を送る、④生きていることに感謝する、⑤善行、利他行を積む、⑥感性的な悩みをしない、としています。とりわけ稲森氏は利他を強調しています。一言でいえば「世のため人のためにつくす」ことです。またそのために「足るを知る」という生き方が重要としています。人生は運命と因果応報の法則によって決まり、後者の影響の方が若干強いとしています。つまり、よいことをすればよい結果が生じ、悪いことをすれば悪い結果が生じるということです。結果を焦ってはいけない、因果の帳尻はきちんと合うということです。

    この本は現代人が忘れている当たり前の道徳や謙虚さについて思い出させてくれ、何か少し心が洗われた気持ちになりました。

  • 松下幸之助氏の『道をひらく』然り、或る道を極めると宗教論的達観に行き着くのかもしれない。現に稲盛氏は仏門を叩いている。京セラやDDIの創業、JALの再建などその卓越した経営手腕は然ることながら、自身の持つ強烈なカリスマ性もそうした宗教的思想から醸し出されるものなのだろう。

    稲盛氏の語る生き方は非常にシンプルだ。強い志を持ち原理原則に忠実に利他精神で高みを目指す。明瞭ながら行うは難し、故に本質を突いている。

    一般論として大物経営者は若かりし頃はそれこそ狂人と変わらぬ態度で経営拡大に邁進するわけだが、後年聖人君子として崇め祭られ当人もそれを良しとする傾向になりがちである。稲盛氏自身も例外ではないであろうから(一方新卒時の邪念に溢れたエピソードは人間味があり相当好感が持てる)曇りなき人物として神格化すべきではないと思うが、尋常ならぬ実績を残した人物の至言として嚙み締めていただきたい。

  • ・毎日「ど真剣」に生きなさい
    ・昨日よりさらによい今日、今日よりよき明日であろうと努力する
    ・正しい方向に導く羅針盤こそが哲学
    ・嘘をついてはいけない
    ・人に迷惑をかけてはいけない
    ・正直であれ
    ・欲張ってはならない
    ・自分のことばかり考えてはならない
    ・人生の結果=考え方×熱意×能力(掛け算)
    ・常に前向きで建設的であること
    ・感謝の心をもち、みんなといっしょに歩もうという協調性を有していること。
    ・明るく肯定的であること
    ・善意に満ち、思いやりがあり、優しい心をもっていること
    ・努力を惜しまないこと
    ・足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと
    ・純粋できれいな心を持つこと
    ・利他の心、愛の心をもち、努力を重ねること
    ・「狂」がつくほどのすさまじい勢いで働く

  • 京セラ、DDIの創業者、JALの再建など、経営者としては一流の
    筆者の作品。

    筆者の生き方を通じ、生きるために大切なことを説明した本です。
    文体も非常に穏やかで、読みやすいです。

    筆者の自伝的な話が多いのですが、
    大切なのは一生懸命、全力で取り組むこと、
    複雑なことはせず、誠実に対応していくことだと何度も言っています。
    それで筆者はうまくいったということでした。

    まあそれだけでなんでもできるわけではないと思いますが、
    それを確実にするというのも難しいと思います。

    本作品を読んでいると、
    生きる上では一生懸命、誠実に仕事をしていきなさいということを
    稲盛さんに言われているような感覚になりました。

    60代で仏門に入ったというくだりもあるのですが、
    それは計画していたことを実践しただけということで、
    やはり経営者は人生設計が若いときから明確なんだなと思いました。

  • 稲盛和夫氏の本に初めて触れたが、シンプルな言葉の中に、示唆に富む名言がたくさん。
    日本を代表する経営者の「生き方(仕事への心構え)」は万人に読むに値する1冊。

    【継続と反復は異なる】
    継続は力なりといっても、それが「同じことの繰り返し」ではあってはいけない。昨日と同じことを漫然と繰り返すのではなく、今日よりは明日、明日よりは明後日と少しずつ、必ず改良や改善を付け加えていくこと。

    【畳水練のばかばかしさ】
    無我夢中で手足を動かすこと、現場で自ら汗をかくこと。自らが体を張って取り組んだ実体験こそが、もっとも尊い経験になる。

    【6つの精進+α】
    1.だれにも負けない努力をする:人より1mmでも前に進む努力をする
    2.謙虚にして驕らず:謙虚であること
    3.反省のある日々を送る:自分の行動/心のありようを振り返る時間をもつ
    4.生きていることに感謝する:小さなことにも感謝する心を育てる
    5.善行、利他行を積む:思いやりのある言動を心がける
    6.感情的な悩みをしない:不安・不満を抱いても仕方ないに捉われない
    +.妄己利他:自分のことを忘れて、人さまの為に尽くすという仏教の教え(自利利他)

    キーワード:1mmでも成長する「生き方」を盗み取る

  • 在籍している大学通信教育課程の「ビジネスマンの生き方」という科目のテキストでした。私が抜粋したところと、試験やレポートに出たところが微妙にずれていたのがおもしろかったですね。私の価値観がおかしいのでしょうか(笑)。

    以前、稲盛氏の講演を拝聴する機会をいただいたのですが、そのときにいちばん覚えていたのが「なんまん、なんまん、ありがとう」でした。子供のときに受けた考え方やインスピレーションを人生の晩節でも大事にするという素直さには驚くばかりでした

    大事なことはもっとたくさんあるのでしょうが、私がいちばん安心したのは「そうであろうと努めること、それ自体が尊い」です。結果責任、自己責任がはびこる世の中ですが、それでも「努めること」を大切にしたいものです。

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著者プロフィール

1932年、鹿児島県生まれ。59年、京都セラミツク株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長を務める。84年に第二電電(現KDDI)を設立。会長を経て、2001 年より最高顧問。2010年、日本航空会長に就任。名誉会長を経て、15年より名誉顧問。若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成にも心血を注ぐ。著書は『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』ほか多数。

「2018年 『従業員をやる気にさせる7つのカギ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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