- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763195432
作品紹介・あらすじ
刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー!二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。夢をどう描き、どう実現していくか?人間としてもっとも大切なこととは何か?--サッカー日本代表の長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。
感想・レビュー・書評
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生き方という題、壮大である。
著者の稲盛氏(京セラ会長)が、自分の人生の行き方の実践、さらに、生きるとは、こうあるべき、ということが述べられている。自身の行動も記されているので、内容は説得力がある。魂を磨く、こころを磨くことが大切である、と説く。日本人は美徳を忘れていないか?
また、圧倒的な強みと思ったのは、現場主義である。現場の声を聞かずして、理想の仕事の達成はない。
こころを磨くためには、宗教の教えは、必要と思える。あまりに宗教的儀礼を排除してしまった現在では、改めて認識をする必要ありと考えた。また徳を建ためには道徳教育の実践が不可欠である、誰しも小学校時代には学んでいるが、実行し続ける人は少ないのではなかろうか?
国家についての考えは同調できず。大きく異なると思う。謝罪の必要はないと考えている。
日本、国家、列強と対抗することが大切ではないのか?
感銘を受けた言葉
生き方(目次から)
「考え方」を変えれば人生は180度変わる
魂を磨いていくことが、この世を生きる意味
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
(マイナスの結果もあり)
努力を積み重ねれば、平凡は非凡に変わる
現場で汗をかかないと何事も身につかない
現場の力=リテラシー?
日本人は「美しい心」を知ってしまった。
リーダーには才よりも徳が求められる。
才能は天からの授かり物⇒たまたま、私に与えられたものであり、私はそれを磨く努力をしたにすぎない。能力、役割が私だけの所有物である必要性はない。才能は社会のために。
心を磨くために必要な「六つの構造」
4つの煩い 偽 私 放 奢
天国と地獄 うどん
自然の理に学ぶ「足るを知る」という生き方
災難にあったら「業」が消えたと喜びなさい -
100万部を突破したベストセラーでもあって以前から興味があったので読みました。稲森氏の著書は一冊読んだことがあり、重複する部分はありましたがさすがだなと敬服するばかりの内容でした。
日々を夢や高い目標を持って真剣に過ごすこと、私利私欲を捨て他者のためという気持ちを持つこと、よい行いには必ず報いがあることなど人間として生きていくうえで絶対必要とされることを過去の実体験や宗教論を交えて書かれています。
企業トップとしての結果のみならず、様々な経営者にも影響を与えられた神格化されている経営者でありながら奢りなどなくただこの本に書かれていることを常に意識して今までやられてこられたのだと思います。その結果が今の姿であるとも感じました。
本当に心が洗われ、読了後自分の意識も変えていかないと思うばかりです。自分を見失ったり、苦難にあった時また読み返したい一冊であると感じています。 -
これほどの成功を収めた人だ、ささぞかし難解な経営論なのだろうと思いきや、拍子抜けするほどシンプルで、謙虚な言葉で綴られた人生論。
まるで親が子どもを諭すようなやさしいまなざし。
無意識に人生の礎になっています。 -
本書は、「京セラ」や「KDDI」を設立され、日本航空の再建にも尽力された稲盛さんが書かれた「人生哲学」の本です。
「当たり前のことを、ちゃんとやる❕」と一言で言うと簡単ですが、なかなかそれが難しいですねー。
ぜひぜひ読んでみてください。 -
‘人間は何のために生きるのか‘
この質問をされたとき、はっきり答えられる人はどれぐらいいるだろう。一番本質をついている質問なだけに、変に難しく考えてしまいがちである。だけど、真理はいたって単純明快。人間として大切なことは限りなくシンプルなこと。
シンプルに、わかりやすく、正しく生きる。そして一日一日をど真剣に生きる。
日々修練。昨日よりも今日、今日よりも明日、より磨きをかけた美しい人間になるための修練。
原理原則に基づいた哲学を自分自身のなかに確立し、それに沿った生き方をする。感情や欲望を自分自身でコントロールし、すべてを発展成長させようとする宇宙の意志に従って生きる。
美しく輝いてる人間でありたい。
この世に生を受けた者として、日々をど真剣に生き、死ぬ瞬間には、生まれた時よりも大きな喜びを宇宙に、世界にお返しできるような人生にしたい。そういう責任を果たせる人間になりたい。
自分は弱い弱いとぐちをこぼさず、まずは、日々の生活信条をしっかりと立て、骨身に染みわたるまで実践すること。 -
*この世を生きる意味=生まれた時よりも少しでもましな人間になる=わずかなりとも美しく崇高な魂を持って死んでいくため
*どのような哲学が必要なのかといえば、それは「人間として正しいかどうか」
=嘘をついてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、正直である、欲張ってはならない、など
*人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
<span style="color:#ff0000;">*だれの人生もその人が心に描いたとおりのものである</span>
*明瞭にイメージできたことは間違えなく成就する
*楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
【感想・コメント】
京セラ、KDDIの設立者である著者が生きる意味を説いた本。
プロローグに良い言葉がたくさんあり、本編はなぜ仕事が成功したか、というビジネス的な要素も多い。少し宗教ちっくな言い回しもあるが、「生きるとは魂を磨くこと」という結論は個人的には良い刺激になった。 -
松下幸之助氏の『道をひらく』然り、或る道を極めると宗教論的達観に行き着くのかもしれない。現に稲盛氏は仏門を叩いている。京セラやDDIの創業、JALの再建などその卓越した経営手腕は然ることながら、自身の持つ強烈なカリスマ性もそうした宗教的思想から醸し出されるものなのだろう。
稲盛氏の語る生き方は非常にシンプルだ。強い志を持ち原理原則に忠実に利他精神で高みを目指す。明瞭ながら行うは難し、故に本質を突いている。
一般論として大物経営者は若かりし頃はそれこそ狂人と変わらぬ態度で経営拡大に邁進するわけだが、後年聖人君子として崇め祭られ当人もそれを良しとする傾向になりがちである。稲盛氏自身も例外ではないであろうから(一方新卒時の邪念に溢れたエピソードは人間味があり相当好感が持てる)曇りなき人物として神格化すべきではないと思うが、尋常ならぬ実績を残した人物の至言として嚙み締めていただきたい。 -
・毎日「ど真剣」に生きなさい
・昨日よりさらによい今日、今日よりよき明日であろうと努力する
・正しい方向に導く羅針盤こそが哲学
・嘘をついてはいけない
・人に迷惑をかけてはいけない
・正直であれ
・欲張ってはならない
・自分のことばかり考えてはならない
・人生の結果=考え方×熱意×能力(掛け算)
・常に前向きで建設的であること
・感謝の心をもち、みんなといっしょに歩もうという協調性を有していること。
・明るく肯定的であること
・善意に満ち、思いやりがあり、優しい心をもっていること
・努力を惜しまないこと
・足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと
・純粋できれいな心を持つこと
・利他の心、愛の心をもち、努力を重ねること
・「狂」がつくほどのすさまじい勢いで働く -
京セラ、DDIの創業者、JALの再建など、経営者としては一流の
筆者の作品。
筆者の生き方を通じ、生きるために大切なことを説明した本です。
文体も非常に穏やかで、読みやすいです。
筆者の自伝的な話が多いのですが、
大切なのは一生懸命、全力で取り組むこと、
複雑なことはせず、誠実に対応していくことだと何度も言っています。
それで筆者はうまくいったということでした。
まあそれだけでなんでもできるわけではないと思いますが、
それを確実にするというのも難しいと思います。
本作品を読んでいると、
生きる上では一生懸命、誠実に仕事をしていきなさいということを
稲盛さんに言われているような感覚になりました。
60代で仏門に入ったというくだりもあるのですが、
それは計画していたことを実践しただけということで、
やはり経営者は人生設計が若いときから明確なんだなと思いました。
著者プロフィール
稲盛和夫の作品






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