「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781616384

感想・レビュー・書評

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  • バイブル
    うーん、そうなのか?と思うところもあった
    しかし、良い意味で釘を刺されました
    21歳です
    何年後かに読もうか

  • 大人になるとは、自分を含めた半径nメートルの人間をいかに楽しくするかを、どれだけ知っているかということだと思っている。

    歳を取り人の面倒を見る立場になるという、社会システムの中では必然の現象に合わせてどれだけ自分自身の楽しみをシフトできるか、というようなことが書いてあると思った。

  • 年齢を重ねるとは…という予習になった。
    でも、まだピンと来なくて共感はできなかった。

  • なんかで紹介されていて読んだ。

    マクロ的な要因の論理構造とかは?だったけど、
    どっちかと言うと心療内科系のお医者さんらしく、主観的に優しく”若者”に語りかけるような文章が良かった。

    身体的に成熟することは年齢である程度決まっているのに対して、精神的に成熟するタイミングは決まっていないこと、ただし身体的に成熟すると精神的な成熟度がそこである程度固まってしまうことが「大人になれない大人」や「老害化する大人」を生むのかなーと参考になった。

  • インターネットではシロクマ先生の名前でおなじみ。シロクマ先生のブログはよく読んでいるのですが、著作は初めて読みました。

    一番印象に残った内容は、「大人とは『世代や立場が違う人に、その違いを踏まえて対応すること』ができる人である」という部分。

    とくに都心部において、学歴の高度化や地域社会との接点のなさ、企業の高齢化に伴い、いわゆる大人との接点が減りつつあります。そのような背景から、大人になるタイミングを逃した若者が増えているが、一方で体力的・知力的な衰えから、40歳を過ぎると人は嫌でも大人にならざるを得ない、と作者は言います。

    アイデンティティ(自分の仕事・自分の趣味・自分の家族・自分の考え)が確立されていなければ、何者にもなれなかった大人になってしまうが、アイデンティティの確立は、一方で自分がなりえる存在を狭めてしまう。仕事の選択・趣味の選択を狭めることとなる。だからこそ、若者を延長したい人が多いとのこと。

    なので、「確立されたアイデンティティ」と「拡張するアイデンティティ」を同居させるという考え方もある。たとえば、仕事において50歳になっても最先端にいる人は、仕事以外の新しいチャレンジはあきらめている、など。

    私はこの文章を書いている時点で31歳ですが、もう年齢的にはだいぶ大人だと思う一方で、精神的な成熟はまだまだ足りていないと感じています。いつかくる「大人」にならざる得ないタイミングまでに、いかに成熟できるかを考えていく必要があると、感じました。

  • 若い時と同じく趣味などを続けることに困難があるのは仕方がない
    年下やこどもが成長することにこそ満足する時が来る
    →そしていつかは追い越される
    若いうちに〇〇しておけ、はぐちのようなもの。しかし、聞くべきものはある
    悪い大人にしろ、そうなるべき人生があるわけで、生きているだけで価値がある
    若者には敬意を持って接する
    揺るがない自分を作ると、成長する若者に満足できる大人になれる

  • 夢がないし頭が固い人の本かなと思ってしまいました。

  • 人生をストレス無く、上手くやりくりしていく心構えの1つとして参考になりました。
    ただ、それと同時に、社会で生きていくのは本当に世知辛いという事実も突き付けられ、読む人によっては余計に「大人」になりたくなくなるのではないのかなぁと少し思いました。

  • 至極大事な大人論だけど、総花的で内容は薄め。
    でも、いつまでも若者でいたい子の気持ちに踏ん切りをつけるためにも読んでおくべき本です。著者がオタクなのでそこも好感度高い。

  • 周りにいる年長者たちに敬意を持ち話を聞き、自分が現在できるベストのことを積み上げて行く。自分の生き方を認めてあげられるような大人に、世代間の違いを認められる大人になれればそれは立派な大人。

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著者プロフィール

1975 年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。地域精神医療に従事する傍ら、ブ
ログ『シロクマの屑籠』にて現代人の社会適応やサブカルチャー領域について発信
している。
著書『ロスジェネ心理学』(花伝社)、『「いいね!」時代の繋がり』(エレファントブッ
クス新書)、『「若作りうつ」社会』(講談社現代新書)

「2014年 『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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