- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787274595
作品紹介・あらすじ
情報をみずから集め、編集し、新たな価値を創造してそれを発信・共有する――あらゆるシーンで「キュレーション」が注目されるいま、現代美術や芸術を支えるキュレーターの思考が社会に求められている。
展示、見る順番、作品、来館者、美術館の収集と保存など、現代美術のキュレーションをめぐる10のギモンを設定して、具体的な展覧会や作品を紹介しながら、現代美術のキュレーションの基本的な視点やキュレーターの意義を問い直す。
美術館や展覧会というメディアがもつ可能性とそれを支えるキュレーターという仕事の重要性を指し示す好適なガイドブック。好評のウェブ連載を大幅に加筆・修正して書き下ろしを加える。
【目次】
はじめのギモン 現代美術ってなんでもあり?
ギモン1 どこで展示するの?
ギモン2 展示の順番と見る順番は違うの?
ギモン3 何を展示するの?
ギモン4 作品って何?
ギモン5 日本人向けの展示ってあるの?
ギモン6 赤ちゃん向けの展示ってあるの?
ギモン7 どうして美術館は作品を集めるの?
ギモン8 何を残すの?
ギモン9 どうして展覧会を作るの?
ギモン10 キュレーターって何をするの?
あとがき
感想・レビュー・書評
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2024.04.07 キュレーションという仕事、そしてアートを理解する良い機会となった。やはり奥が深い。いろいろと考えてみたくなった。
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正解が在って無いような現代美術という難敵を相手に、アナログなメディアである展覧会を作り上げるキュレーターという職業。この本はキュレーター本人が、その内容や方法論などを10の疑問に答えるという形で解説する本である。連載中にコロナ禍やウクライナ侵攻などがあったこともあって、著者の、キュレーターの生の息吹も感じられる本だ。それにしても現代美術というやつは本当に難しい。キュレーターは自身、確固たる哲学を持っていなければ務まらない仕事なのだろうと思う。