君の名残を

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796641333

感想・レビュー・書評

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  • 「大切な人を、守るために」
    ごく普通の高校生だった2人が、
    タイムスリップして
    歴史に名を残した人物として生き抜く、という話。
    これだけ書くとアレなんですが、
    木曽義仲カッコイイ。

  • 長いですけど、スラスラ読めます。

    歴史の話をここまでおもしろく書いてもらえるとはかなりありがたいです。

    最後の解釈が難しかったように思います。

    自分なりに解釈しましたが。



    リアルに武士になりたいw

  • 現役高校生が源平時代へ時空跳躍、といったら、もう読むしかないでしょう!
    「運命をこの手で変える」という遙か3とは違い、これは「変えられない運命を受け入れていく」ことがテーマ。

  • 高2の時、図書館から借りた本。表紙に惹かれたかな。

    舞台は鎌倉幕府が成立する前、そう源平合戦。
    義仲、義経、平家、天皇家。様々な方向から描かれているのが良い。

    義仲と巴が大好きな所為で、義経と静があまり好きでない。
    結果、武蔵は義仲なんじゃないかと思うのだけど、どうなんでしょう?

    義高と大姫の関係は好き。大姫の真っ直ぐさが好き。
    だから、大姫と巴の会話があってとても嬉しかった。

    やっぱり一番好きな台詞は、義仲のあれかな。
    「否やは許さん」
    友達にもこの台詞が好きな人は多いよ。

    08年07月。文庫版(上・下)購入済み。

  • 「行けども悲しや行きやらぬ
          君の名残をいかにせん」

    三回目読了。
    タイムスリップものだけど、軽くない。
    無意味ではなく、時を進めるために、三人は平安時代に飛ばされます。
    自分の愛する人の(または自分自身の)末路を知って、それでも生きていくのって、どんなにつらく、勇気のいることだろうか。
    最後のほうはずっと泣きながら読んでいました。

    タイムスリップものであり時代ものであり輪廻も描いている作品です。輪廻転生を描いた作品っていつもすごく切ないよね、、
    巴と義仲の関係には恩田陸さんの小説「ライオンハート」にも似たものを感じました。今度は友枝として、義仲の魂にまためぐり会えるといいね。

    15.03.17 書き直し

  • 剣道部で雄を誇る高校生の友恵と武蔵は、友人の弟・志郎と共に、雷雨の日に八百年の時を遡る。
    雷と共に平安末期にそれぞれ弾き飛ばされた三人は、わけのわからないままにその時代で生きる場所を見つける。
    友恵は巴御前に、武蔵は武蔵坊弁慶に、志郎は北条四郎義時に、時代の渦に巻き込まれながら変貌する。
    未来から来たために、木曽義仲の死、源義経の最期、鎌倉幕府の設立・・・・平家滅亡から鎌倉時代幕開けまでの歴史を知っている三人は、その流れに抗えるのか。また、彼らはなんのために、時を越えたのか。
    平家物語をなぞりながら、不思議なパラレルストーリーが展開する。
    執拗なまでに繰り返される時の意思と、後半の中弛みに重さを感じたけれど、ラストは清冽な印象だ。

  • 借本。
    本年100冊目目標突破本。
    著者の本はこれが初めて。
    なんとなく借りてみたら、飛ばされた先の時代が苦手で困った。
    巴御前は嫌いじゃないので楽しめもしたが、
    途中から話が薄くなってるような感じが残念。
    まぁ、某乙女ゲーム好きには、たまらない一冊かもしれない。

  • 未だかつてない程に号泣した作品です。
    義仲が生き生きしているのが良いです。友恵と義仲の関係や、友恵と武蔵のやりとり、義高と大姫の関係、いろんな事に泣かされます。
    個人的には義高と大姫の関係がとても好きです!

  • 途中で何度泣いた事か。鳥肌が立ったときが一度だけあった。今まで、本を読んで鳥肌なんて立ったことなかったのに。それと、この本を読むまで木曽義仲という名前しか知らなかった私が、一気に駒王好きになりました。とても素敵な一冊。

  • タイムスリップ小説

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著者プロフィール

作家・翻訳家。東京大学文学部卒。レコード会社洋楽部ディレクター等を経て作家に。
著書に『四日間の奇蹟』、『君の名残を』(以上宝島社)、『黄蝶舞う』(PHP研究所)ほか、訳書に『安アパートのディスコクイーン─トレイシー・ソーン自伝』、『フェイス・イット─デボラ・ハリー自伝』(以上ele-king books)、マット・ヘイグ『ミッドナイト・ライブラリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、テイラー・ジェンキンス・リード『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』(左右社)など多数。

「2022年 『ボクのクソリプ奮闘記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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