急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫)
- SBクリエイティブ (2007年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797338126
感想・レビュー・書評
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今まで知らなかったモノが、ある日、爆発的に売れ出したり、ある時突然ブームが起きたりするのは何故か。
本書では、流行現象をクチコミによる感染と捉え、クチコミによる感染のメカニズムを解き明かしています。
事例なども紹介しており、特にセサミストリートの番組作りは面白い!!
感情や気分を上手に表現できる人は、他の人よりもはるかに感情の感染力が強い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
売れ始める瞬間にいたる経緯を定義した本。
口コミを支える人がいてそれをひろめる人がいる。
これは読み直す。 -
かなり面白い本だが、文字が窮屈すぎる。
もう少しゆったりした版で読みたい。 -
2009年5月23日読了
①少数者の法則 コネクター、メイヴン、セールスマン
②粘りの要素
③背景の力 150の法則
→ティッピングポイントを押すためには、焦点を絞り、実験し、信念を持つことが大切。 -
急成長を「感染」に例えているのが面白い。
>アイデアや商品、メッセージや行動は、ちょうどウィルスが広がるのと同じように広がる
つまり、ウィルスの感染を飲み込めば、このような流行が理解できるというわけ。
それが、本書の狙い。
この現象は、
・感染的であること、
・小さな原因が大きな結果を引き起こすこと、
・変化は徐々にではなく一瞬で起こること
という3つの特徴があると説明される。
さらに、著者は社会的な感染における3つの原則を提示している。
・「少数者の原則」
・「粘りの要素」
・「背景の力」
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本書は自分たちを取り巻く世界の理解に役立つ。
ミクロでなくマクロに、表面的にでなく本質的に世界を理解するのに役立つ本である。
本書に類するものとして、
・『フラット化する社会』(トーマス・フリードマン)
・『第1感』(マルコム・グラッドウェル)
・『ヤバい経済学』(スティーブン・レヴィットら)
などが挙げられていた。
また2月になったら、読んでようっと。(ちょい遅いか) -
(K) 口コミによって急に売れ始めたり、インフルエンザが急に蔓延したりするなど、何がきっかけになって起こったのかが説明しにくいことが世の中にはある。それを経験学的に説明しているのが本書である。物事の拡大にはディッピング・ポイントという急速に普及を始めるスレッシュホールドがあり、それを超えるかどうかで流行するかどうかが変わってくる。そのディッピング・ポイントに到達するのを助けるのが、メイヴンやコネクターであり、これらの人たちに伝わり納得すれば普及に加速がかかるそうだ。確かに、身近にメイヴンやコネクターのような人が居る。私自身もメイヴンに近い行動パターンを持っていると感じた。近年のマーケティングにおいては、ブログを通じた口コミを大切にするなど本書に書かれているロジックを使った手法が増えてきている。これまでとは違ったマーケティングアプローチを教えてくれる。しかしながら、様々な理屈の寄せ集めという感じでもあり、目新しさは少ないと感じた。
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モノが売れ始めるには、
1.少数者の法則
2.粘りの要素
3.背景の力
という3段階に分かれていることを詳細に説明している本です。
例えば(説得の条件)という項目では以下のことが書いてあったりします。
頭を上下に振りながら質問されると肯定回答率が上がり、
頭を横に振りながら質問されると否定回答率が上がる。
単純にびっくりしてしまいますよね!
ただ自分がこの本を読んで思ったことは別にあります。
(以下本文の一部を要約)
笑顔の写真を見ると微笑んでしまうように、
会話の際にもコミュニケーションの一つの方法として
相手の感情を自然と模倣している。
つまり感情は伝染するのだ。
NYの地下鉄での犯罪率を下げるために落書きを消すと
劇的な効果があった。
地域環境(友達や地域の影響)のほうが家庭環境より影響が大きい。
地域環境がよく、家庭環境に問題がある子どもと
家庭環境がよく、地域環境に問題がある子どもでは
前者の方が非行や退学になる確率が低い。
このような事実から
『環境は人を育てる』といいますが、
環境が人に与える影響の大きさを見せつけられた気がしました。 -
《4コマ図解・読書録゛(ログ)》No.79
http://archive.mag2.com/0000255083/20090720010000000.html
マルコム・グラッドウェル【著】 高橋 啓【訳】
『急に売れ始めるにはワケがある』 -
ネットワーク理論の系譜やイノベーション普及理論(ロジャースなど)と並べて読むと、この本の良さや有用さがよくわかると思います。理論的にも実務的にも示唆のある本。
M.グラッドウェルは研究者ではなく、ライターだというのがすごい。 -
読み応えあり!
小さな”なるほど”がいっぱい!
ジャーナリスティックな文体が説得力も、臨場感もあった。
非常にためになった。
コストパフォーマンスよすぎる!