急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫)

著者 : マルコム・グラッドウェル Malcolm Gladwell 高橋啓

• SBクリエイティブ (2007年6月23日発売)

感想・レビュー・書評

[ryo0226さんの感想 · 2012年1月18日]

マルコム・グラッドウェルのThe tipping pointの邦訳版。WEB以前からのバイラルについて、口コミの拡散について書かれた良書。

急に売れ始めるものやサービス、流行は、それぞれがティッピング・ポイントという瞬間を越えてから爆発的に広がっていくとされている。

そのさまはさながら感染症の拡大のような展開を見せる。
書の中では著者は、ティッピング・ポイントにいたるための3原則として、１：少数者の法則２：粘りの法則３：背景の力をあげている。それぞれの原則が、心理学や社会学の見地から実験結果や社会での実例を踏まえ、わかりやすく、解説されていた。

要約すると、①ハブとなる人や伝える人、吟味する人、説き伏せる人などに伝え、②ディテールにこだわった（細部のちょっとした仕組みがきっかけになりえる）、③社会的背景、状況に留意した物（もしくは背景に工夫をこらす、背景を少し変える）をつくりだすことで、ティッピング・ポイントをこえていこうということである。人間の本質を見抜き、人間について考えぬき、爆発的感染のための核となる細部を見つけ、工夫をこらし、ティッピング・ポイントをこえていけということだ。

その他にも、５章のダンバー数の話や６章のサブカルチャーから主流層に流行を広げ、かつ両方（イノベーター層と大衆層）との関係継続させていく仕組み（失敗したい理由含め）についての話が、とくにおもしろかった。

[gandsさんの感想 · 2011年11月21日]

『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』
は、ベストセラーになっていた本なので、期待していたのですが、
統計的な数値やマーケティングなどの理論と言うより、いかに人脈（ネットワーク）を広げる、活用、継続させるかの部類でした。　(^^ゞ

その方向に興味ある人には一読の価値がありますが、タイトルの”理論”を読み違えると、ちょっと　^^;　かも。

[masato_050676さんの感想 · 2011年11月17日]

名著と言われるだけのことはある。口コミはそれぞれの役割を持った特定の人によってティッピングポイントを超えて広まって行く。この仕組みを理解し、どう使うかは各人で考える所である。

[萩谷尚子さんの感想 · 2011年9月7日]

売れ売れマーケティングのお軽い内容かと思ったら、面白かった。ティッピングポイントなるものがなんとなくわかりました。ニューヨークの犯罪がどうしたら減ったかとか。自殺や喫煙も流行、として捉える視点が新鮮でした。

[yuichiro115さんの感想 · 2011年9月1日]

ゴアテックス社　150人

[dewoさんの感想 · 2011年9月1日]

なんだか当たり前のことしか書いていない気が… 新しい発見はなかった。

[yokop0914さんの感想 · 2011年8月26日]

急激に売れ始める商品にまつわる３つの特徴を紹介！この考え方を応用すれば、あなたの商品も全世界へ浸透する！

[ごるとむんとさんの感想 · 2011年8月2日]

全てが劇的に変化する瞬間を、ティッピング、ポイントと言う。

ティッピング、ポイントには３つの条件が深く関わっている。

少数派の法則
特的の少数が重要な役割を果たしている。

粘りの法則
記憶に粘りつくメッセージが含まれている。

背景の力
人間は自分で思っている以上に環境に敏感。

この法則が広がりを理解する為の方法を提供してくれる。

ティッピング、ポイントをおさえる事で、広がりと収束の要因を理解する事ができる。

[daiki18さんの感想 · 2011年7月31日]

アイデアや流行が一気に広がる劇的瞬間であるティッピングポイントを紹介。
爆発的感染の3原則「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」でその原理を解説。
良く考えた上で直感を試すことで、流行爆発が起こる？
まとめると『クチコミは　広がる要素の　組み合わせ』といったところでしょうか？

[starohさんの感想 · 2011年7月25日]

感染が始まるティッビングポイントにまつわるお話。

著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才！』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転！　強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」