急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797338126

感想・レビュー・書評

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  • ・ティッピングポイント

  • 本書が注目するティッピングポイントとは、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと」である。 たいした販売促進活動もせずに、口コミでちょろちょろ売れていたものが、ティッピングポイントを超え一気に流行することがある。このような現象がなぜ起こるのか、本書はその理由、メカニズムを明らかにする。これにより効率的に流行を作り出すことができるという。 マーケティングに関わる人(ドラッカー曰く「ビジネスに関わるすべての人はマーケティングに関わる」)に一読をお勧めする。

  • ビジネス

  • 急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫)

  • ティッピング・ポイントと爆発的感染の3原則について

    定義→「なんらかの感染現象において、すべてが一気に変化する劇的な瞬間を、本書ではティピング・ポイントと呼んでいる」

    原則1 少数者の法則 →ネットワークにおいて全ての人が平等な立場ではない

    原則2 粘りの要素→情報をどのように伝えるか

    原則3 背景の力→状況を変える、あるいは作り出すことでメッセージの伝導率を変えることができる


    キーワード:根本的属性認識錯誤(FAE)

  • 大ヒットのメカニズムが解明されていた。

  • 年少の子供にとって、繰り返しはとても意味のあることなんです。彼らはそれを要求します。同じ番組を何度も見ているうちに、ただ単に理解が深まるだけでなく、もちろんそれはひとつの力なんですが、同時に、これから何が起こるか予測することによって、確信のような自尊心のようなものを実感しているのではないでしょうか

  •  何が人をコネクター、メイヴン、セールスマンにするのか、読者に勇気を与えることがあるとすれば、そに一つは「一見すると些細なことが大きな違いにつながる」という言葉なのではないかと思います。

    『ソーシャルインフルエンス:本田哲也、池田紀行』を’17/5/27に読了後、読みかけだった『原題:The Tipping Point』を見つけ出して読了した。『ヤバい経済学』『0ベース思考』など、スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナーの著書に近い味付け?で、『キャズム:ジェフリー・ムーア』の一般論版?という感じか…伝染病的な現象には、病原菌そのもの、運ぶ人々、作用する環境の関数であり、著者は、変化の三つの要素を、少数の法則、粘りの要素、背景の力と呼んでいる。

    「社会的感染にあっては、コネクター、メイヴン(通人)、セールスマンという役割を持った人が関わる。コネクターは様々な業界を股にかけ、社会的接合在の役割を果たす。メイヴンは、知っていることを分かち合う情報のブローカーだといえ、データバンクの役割を果たす。セールスマンは、説得する技術を持っており、顧客を愛している。

     解説は、オラクルひと・しくみ研究所の小坂裕司さんによるものですが、小坂さんは「この本を手にとったあなたは、たぶん自分でもティッピングポイントをつくりあげたい人だろう」と書いていますが、私は、たぶん「自分でもティッピングポイントをつくりたくなったのではないでしょうか?」という方が妥当なのではないか?と思います。モノやコトの開発に携わる人は、自分自身がイノベーターやアーリーアダプターであることに飽き足らないと思うからです。

     殆どの伝染病的な現象は、限りなく自然に近い発生の仕方をしているわけだと思うのですが、マーケッターとして考えなければならないことは、自分に都合の良い現象を、どうやって起こすか?ということなのだと思います。コネクター、メイヴン、セールスマンは、報酬で動いているわけではないし、アーリーアダプターは、本物のイノベーションと仕掛けられたイノベーションを嗅ぎ分ける力に優れているので、騙せないと思うからです。

     私たちの多くは、何らかの形で、モノ作りやコト作りに携わっているのではないかと思いますが、社会に貢献しようと思わないと、良いモノや良いコトは作れないわけですし、自分が売っているモノやコトが良いと思っていなセールスマンは、自信を持ってすすめられないわけです。ティッピングポイントは、モノやコト、そしてそれをすすめる相手を愛していて、貢献したいと思っている、自分の個人的な利益にとらわれていない人だけが、もたらすことができることなのかもしれませんね。

     感染力を高め伝播させるのは、ある特殊な人です。その人のコミュニケーションは、一方通行ではなく、相手の「WANT=やりたいこと」を理解し、そこに解を与えていく…特殊な人は、このコミュニケーションの中で信頼感を高め、更に感染力を高め伝播させるというスパイラルを回していくのだと思います。

  •  「天才! 成功する人々の法則」に続きマルコム・グラッドウェル二冊目読了。何かが爆発的に広まるとき、そこに法則はないのか。そんな疑問への仮説を提供している。本書の四点は、「少数者の法則」、「粘り」、「背景の力」である。事例によって三つの要素がどのようなバランスで機能しているかは明らかでない。それでも説明を読むとなるほどと思わされる。突然特定の商品が売れたときなど、そのメカニズムを考える一助になるだろう。解説にあるが、様々な事例から法則を見つけ出して意味を見出しているのが凄い。

  • 急に売るためには、きちんとメカニズムを把握しなくてはいけない。急に売るためのメカニズムは意外と小さなプロセスだ。

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マルコム・グラッドウェルの作品

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