株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者 (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
4.09
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本棚登録 : 792
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799318157

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に書いた10年後への自分に届ける一通の手紙。
    10年後の自分を大切に思いながら愛を込めて書いた手紙は、読む人の人生を変える。
    読む人のことを大切に思って書いた愛に溢れる手紙は、読む人に怒濤の如く愛を放つ。
    読むにつれて、登場人物が繋がり、そこに愛があるのを感じました。

    今話題のSNS被害中傷についても触れてました。
    第三者が聞いたら面白い、本人に聞かせるべきでない言葉を垂れ流しにする。
    普段誰かが普通にいつもしていること。ネット上に書いたかの違いでしかないけど、それが被害中傷に繋がっている。
    そういうのを口にしない強さを持たなきゃいけない。ただそれだけのこと。

    色々考えさせられるお話でした。

  • 心動かされた一冊。

    今回は娘や、家族に対するあり方の物語が主となっています。

    10年と言う月日があればどんな人でも人が大きく変わる。
    15歳の自分が書いた手紙を、事情があり、受け取れない人達、そんな人達が、この手紙を必要と言うことがわかりました。
    その10年でそれぞれ何かを失ったと思っている方たちに、昔の自分からのメッセージ渡す、、、


    私自身、心に響いたのが
    「みんな"嘘をつく人間"や"人を裏切る人間"に嫌悪感を抱く。自分はそんな周りに迷惑をかけるようなことはしない自信があった。
    でも、自分も生きているうちにその人たちと同じこと"誰かを傷つけ、迷惑をかけていた"それに気づいた時から自分に自信がなくなった。」
    そう描かれていた一節に共感しました。
    ↓↓
    人間は新しいものを創造する生き物。いいことも悪いことも含めて。私達はあるものないものを考え、オバケを創造してしまう。でもそれって生きるってことに効果的なのかな?もっと、素敵な物を作り出すために創造は使いたいじゃん。
    自分が生まれる前よりいい社会にしたいじゃん。
    <想像は努力によって創造する>


    人は自分で乗り越えた分だけ強くなる。孤独、悲しみ、苦難、傷つき、悩みを経験している人ほど、底知れぬ大きさを持つ。


    それを許していくしかない。


  • SFを想像したが、そうではなかった。手紙がキーワードになる。喜多川氏のストーリーとしては以前より多様化し、今の時代を反映するようになってきた。自己啓発くささが若干薄れてきたようにもみえる。そのうち名作ができるかもしれない期待もある。今回の話は過去に自分に書いた手紙を指定した年に届けるというものだが、ビジネスとしては利益をだすのは難しいだろう。

  • すんなり読めたけど、正直期待していたほどではなかった。ディスカヴァー社らしい作品。

  • コンセプトは面白かった!
    登場人物にはあまり共感出来なかったかな…
    本筋からは逸れるけど、『隣の三尺』という考え方は様々な人間関係において大切だよなぁ…

  • 自分も学生の時に書かされたなー。
    また読み返してみよう。

  • 読者に大切なことを教えてくれながら応援してくれるような優しい内容でした。
    ストレートな表現でわかりやすく、心に残る文章がたくさんありました。最近ちょっとついてないな、疲れているな。。。という方に読んで欲しいです。

  • 素晴らしい本でした。
    この著者の本は、温かみがありますね。

  • 学校卒業時に書いた十年後の自分宛ての手紙を介して物語が展開される。
    何とも言えない温度感が物語全体を包み、それぞれのエピソードにしっかりとしたストーリーがある佳作だと思う。

  • 良かったです。
    昔のことって忘れちゃっているけど、初心に戻るってスゲー大切って感じました。
    スガシカオじゃないけど、私たちって「あの頃の未来に僕たちは立っているのかな?」って感じられる瞬間でした。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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