株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者 (喜多川 泰シリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799318157
感想・レビュー・書評
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手紙を預かって指定された年数後に届けるという会社の話。
(なかなかのアイディア商売で現実にありそうと思って検索すると、似たような名前の会社が実際に存在しています。)
学校の卒業式に10年後の自分に手紙を書いても、事情があって受け取りを拒否する人がいて、そんな人に確実に手紙を届けるというのが本書のストーリー。
本人が受け取りを拒否しているのだから無理に渡さなくてもいいのにと思うのですが、無理に渡して人生を変えるというのがこの小説の読みどころです。
現実にはそううまくいかないだろうとは思いますが、そこは小説であり、感動的です。
無理に渡して手紙を読んでも何も感じない人もいますが、それは
「本気で書いていないから」
だと。
もし本気で書いていたのなら、自分を感動させ変えさせる力があると。
これは痛いところを突かれました。
実は私も中学生の頃に学校の授業で未来の自分にあてた手紙を書かされたことあります。
その時は未来のことを真剣に考えていなかったので適当に書きました。
その後精神を病んで精神も状況も対人関係も悪化に次ぐ悪化の悪化。
あの手紙は確か世紀の変わり目に届くとかいう話で、あんなふざけた手紙が届いたら一読して破り捨ててやろうと思っていたら結局届きませんでした。
まあ将来のことを真剣に考えていなかったところが自分の隙であり、その隙間から精神の病が入って来たのでしょう。
私が精神を病んだのは色々の要因があるのですが、その一つには、1999年7の月の人類滅亡を本気で信じていたこともあります。
どうせ1999年に人類が滅亡するのなら何をしても同じことだと虚無に陥り、その隙間から精神の病が入ってきました。
こういうオカルトを本気で信じるところやマイナス思考・最悪思考のところがまた精神を病んでいる証拠でもあります。
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涙なくして読めない。家族を思う愛情に特に涙した。
これを読み終わったのが病院の待合室だったが、人目をはばからず泣いた。 -
とても心が温かくなる。
所々涙がこぼれそうなシーンも多く。
家族を大切にしたいと改めて強く想うことができた。 -
とても良かったです!
多くの人に読んでもらいたい名著ですね!
しばらくしたらまた読み返したいです。
あの格好で冬の北海道は拷問に近いと思いましたが。笑 -
過去に書いた手紙によって人生を左右する、、、色んな悩み、想い、不安、このままでいい感じ悩んでる人たちに、株式会社カプセル社の人は手紙を届ける(^^)涙が溢れた
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「現実に行き詰ったからこそ、理想を追うチャンス」
「一寸先は闇・・・その闇の先には必ず光が 」
いつも元気になれる本をありがとうです。 -
「10年前の自分から手紙が届くとしたら?」
手紙には生きる力を宿す力がある。
5通の手紙を5人の送り主に届けるのは、会社の倒産家族との別居を経験し人生の淵に経った新人新井さん。
人生のリスタートを過去からの手紙を通じて受け取る物語。