林 修の「今読みたい」日本文学講座 (宝島SUGOI文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800243225

作品紹介・あらすじ

テレビでも大活躍している現代文講師のカリスマが、短篇小説の名作を厳選しました。有名な作品から、林先生ならではの通好みな作品まで、本書一冊で、宮沢賢治、夏目漱石、芥川龍之介、志賀直哉、太宰治など、8人の作家の15の作品を読むことができます。全作品に林先生の解説が付いているので、わかりやすく、文学が格段に楽しくなります。読書好きにも、これから読書に挑戦してみたい人にもオススメの一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 色々な作家の作品が1冊にまとまっていてお得感があるし、本文中には下段に難しい言葉の注釈もある。作品の合間に設けられた、林先生による作品解説は、かなり独断と偏見が混ざっており、それを隠そうともしないのが却って清々しい。学生時代にこんなテキストが手元にあったら、もっと授業に身が入っていただろうなぁ……などと思ったり。

  • 文庫版は手軽に読めます。

  • なんで夏目漱石の夢十夜って取り上げられるとしたらいつも第一夜と第六夜なんだろう。林先生の夢十夜の解説を最初っから最後まで全部やって欲しい。夢十夜だけじゃなくて全部解説して欲しい。自分で調べれば良い話なんだけど…。

  • 短めの小説がいくつも載っていて、それを林先生が解説するという形式です。学の無い自分でも、作品を読んだあとに解説を読むことで、作品に対する理解を深めることが出来ました。さらに、文学の読み方そのものを学ぶこともでき、これからの読書生活に大いに役立つ一冊でした。一つ残念なのは、解説の部分が少ないということです。解釈の仕方に正解は無く、自分の頭を使って考えることが大切だ、という林先生のメッセージでもあると思うのですが、やはりもう少し多くの林先生が書いた貴重なご意見を聞きたかったです。

  • 日本文学でいわゆる著名な作品、宮沢賢治や太宰治、芥川龍之介、夏目漱石など教科書にも出てくるような有名な作品を読み、そのあと「いつやるか、今でしょ」の林先生の解説で作風やどんなことを言いたかったか、などの解説が入るというそんな本。学生時代に教科書や課題図書などで読んだそんな作品を大人になって読むと、なるほど、というものや、やっぱりよく分かりにくい、とかあったりもして。でもそれらの古典文学をかいつまんで色々読めるという意味では使い勝手のいい本ではありました(学校の授業を思い出しました)。
    夏の読書としてライトノベルではなく、こういう古典文学に触れるのもいいかもしれません。

  • 懐かしい作品が読めて楽しかったです。

  • 日本文学の名作短編集.それに林修氏が解説を加えるというスタイル.→読んで良かったです.
    それぞれの“名作”は,自分ではぜったいに買って読まないだろうし,もし読んだとしても「ん? なんじゃこりゃ? どこが名作なんだろ?」と,猫に小判じょうたい.読まなかったに等しい結果だったと思う. しかし林氏の解説のおかげで,作品の時代背景を教わったり,「こういうところに注目するのか!」「こういう解釈をするのか!」と.
    小学校の高学年から中学の国語の授業を,ラッキーなことに有能ピカイチな先生のもとで受けているような気分でした.
    印象にのこったのは,「小僧の神様」,中島敦,夏目漱石「変な音」,芥川龍之介「蜜柑」かな.

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。東進ハイスクール、東進衛星予備校現代文講師。東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。その後5カ月で退社し、予備校講師となる。現在、東大特進コースなど難関大学向けの講義を中心に担当。テレビ番組のMCや講演など、予備校講師の枠を超えた活躍を続けている。

「2016年 『林修の仕事原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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