アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815602918

感想・レビュー・書評

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  • 大学時代に、さらに言うなら大学生になる前に読んでおきたかった一冊。

    社会人になってからもお金や仕事、キャリアの心配は尽きないからこそ一生学びつづける必要がある。

  • ●お金のこと
    - お金の管理は複雑にせず、シンプルに
    - 倹約を心がけ、質素に暮らす
    - 貯金を続け、複利効果の恩恵を受けること
    - 多様な資産に分散投資するのがローリスクで確実にリターンを望める
    - お金が入ってくるときも出ていくときも、すべてのものに税金がかかる。投資や商売で儲けを計算するときは税金を差し引くこと
    - お金との付き合い方には性格や生き方が表れる。自分のリスク許容度や夢を知り、計画を立てる。万人に適した方法はない。
    - 大きなお金の決断の際には、入念に下調べすること。

    ●キャリアスタート時のアドバイス
    - 第一印象をよくする
    - 時間厳守
    - どんなにつまらない仕事でもよろこんで。
    - 細部に気を配る。大抵の仕事は数字と言葉で決まる。
    - 自分で考えて。
    - 質問する
    - 仕事をくださいと言う
    - 話す量より聞く量を多く。
    - 仕事の優先順位を決めるのは上司
    - 時間管理。30分ほどの簡単な見直しでいい仕事に、10時間もかけて詳細調査してはいけない。仕事はより複雑化し、どれくらいの時間をかけるのが妥当かわからないことも多い。仕事を与えられたら、どれくらいの所要時間を想定しているのか、いつまでに仕上げるべきか上司に確認すること。
    - 上司を管理する。上司も人間。機嫌が悪いときもあれば、まちがえることもある。理不尽な言動に冷静に対処するのも仕事。
    - 会社は政治。職場は多様な人が集まる場所。性格、ライフスタイル、考え方、野心が違う。緊張と争いも生まれる。人間関係の力学を理解し、敵を作らず上手く立ち回ること。常に明るく、礼儀正しく、友好的な態度で。

    ●大学生活で後悔しないように
    - お金と相談しながら、旅行する
    - 大学は勉強する場所。今までは興味のなかったことでも、積極的に学び、世界を広げる。面白い授業をたくさんとる。
    - 大学のあるまちを探検する

    ●新社会人へのアドバイス
    - 正直で、信頼でき、高潔な人という評判を確立する。自分が悪かったなら、言い訳に逃げず、間違いを認め、訂正する。困っている人に手を差し伸べる。人前で誰かを批判しない。
    - 学び続ける。読めるものは何でも読む。図書館を活用し、講演を聴く。ドキュメンタリー映画を観る。生涯学習クラスを受講する。たくさん旅行して知らない場所を訪れる。自分の魂を豊かにするために学ぶことを忘れない。
    - 付き合う人を選ぶ。あなたを愚かな失敗から守り、あなたの力を最大限引き出してくれる人と付き合うこと。
    - 自分の能力を主張する。謙虚さは間違いなく人格的な美徳だが、職場では埋もれてしまうかもしれない。時には自分の能力を主張することも必要。この競争社会では、周りに不快感を与えない程度に自分を誇示すること。過度な自慢は慎み、そのうえで仕事ができることをアピールする。それが職場で認められるコツ。
    - 人生は仕事だけではない。仕事に人生最大の喜びを見つけられるのはごく一部の人だけ。すべての人がそのレベルを目指すのは無理がある。自分の仕事におおむね満足していればOK。家族、信仰、友だち、ボランティア、旅行、娯楽、趣味、文化活動など、仕事以外の楽しみも大切に。

  •  これをアメリカの高校生が熟知しているとしたらとても勝目はない。ここには資本主義社会を生きるための知恵が詰まっている。
     金の使い方について日本の文化では多くを語るのを嫌う。金銭の話ばかりするのは卑しい人物の振る舞いであり、金儲けの話には興味はあってもないふりをするのが美徳だ。
     アメリカではこのような屈折ほないらしい。いかに金を稼ぎ、損をしないか、生きるために何をすべきかを考えていく。プラグマティズムの国だ。
     ただ、金の亡者になれとは少しも書いていない。むしろ、人のために働くことで自分の利益になるという論法である。こういう教育は日本でも必要かもしれない。政府が投資の必要性をほのめかしているが、それを国民に理解させるための教育が抜けている。

  • ap

  • お金に関する基礎的な知識や考え方が身につく、まさに教科書。
    ある程度勉強した人にとってそれほど目新しいことや感動する内容はないかもしれない。
    これを読んで学べる高校生は少ないだろうから、アメリカではこれを教科書とした授業があるのだろうか。
    日本向けの内容のものがあるといいな。
    (日本でも学校教育で学べたらなぁという気持ちもあるが、これ以上学校でやることを増やすのは無理だ。
    学校にできることは、こうしたことを自分で学ぶ力をつけさせたり、アンテナを持たせたりすることかな。)

  • 今の自分が知りたいこととはちょっと違うかなという印象。
    高校生が学んでいる、という通り、高校生か大学1、2年生にはお勧めしたい内容だった。

  • ▼お金
    ・周りにいるすべての人が、あなたのお金を奪おうとしている。
    ・お金はたしかに大切だが、他のすべてを犠牲にして追い求めるのは間違っている。経済基盤がしっかりしていれば、いい人生を送る足掛かりになるだろう。しかし、お金はあくまで手段であって目的ではないということは、絶対に忘れないでほしい。

    ▼人的資本
    ・しっかりした人的資本を手に入れたいなら、最初の投資は教育とトレーニングということになる。
     教育:さまざまな職業に応用できるような、一般的な知識を身につけること
     トレーニング:ある特定の職業に必要なスキルを学ぶこと
    ・教育・トレーニング・経験、そして常に学ぶ姿勢によって、雇用主から「雇いたい」と思われる労働者にならなければならない。
    ・大学に行くことは、人生で一番価値のある投資のひとつといっていい。生涯年収が上がるお金の側面よりも大切なのは、大学で学ぶことによって、知的好奇心があり、責任感の強い大人になれるということだろう。どちらも社会にでて成功するのに欠かせない資質だ。

    ▼経済
    ・良好な経済とは、生産、消費、貯蓄、投資のすべてが活発に行われることだ。

  • 自分が何を期待して読もうと思ったのかは忘れてしまったけど、ちょっと思ったのと違った。
    ☆3にしたけど、☆2.5くらいかな。

    FPの資格を持ってる自分としては真新しいことは特になかった。
    先日読んだジェイソンの本の方がうんと読んでてワクワクした。

    まあ、"教科書"というタイトルだしな、ワクワクはないよな、と。

    でも、高校生向けでこんなに多くのこと(お金のことだけでなく仕事のことや遺産や遺言まで!)が書かれているのは凄いなと思った。

    巻末の付録の特に仕事に関する心構えは……まあその通りなんだけど、今日本でこう書いてあるビジネス本があったら売れないだろうな…と思った。。
    固いというか…アメリカでもこんなステレオタイプというか、良い子ちゃんが求められてるのかな?!なんて読んでてちょっと不安になった苦笑

    こーゆーことが書かれているあたりが、"教科書感"すごいなと苦笑

    自分が子供にお金の話をするなら、もっとわかりやすい本を用いて説明すると思う。

    以上です。

  • 間違ったことは、書かれていないなと思った。自分が既にやっていることもいくつか書かれていたため。

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