くまのパディントン (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 731
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001082

感想・レビュー・書評

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  • パディントンの存在は知っていたが話は全く知らなかったので今更ながら読了。
    帽子をとってお辞儀するのが妙に礼儀正しくて可愛い。しかし、毎回起こすドタバタは無邪気なものだ。暗黒の地ペルーから来た、ママレードと新しいもの好きな小熊。
    今作では手品の話が1番面白かった。勝手にパディントンの誕生日パーティに参加したのに(日頃から)ろくな事を言わない近所に住むカリー氏の腕時計を小さな金槌で4、5回強く叩くパディントン。
    手品の説明書のページをめくると、「この手品をするときは、あらかじめ別の時計を用意しておかなくてはいけない。」という不吉な文字が目に入り、おそるおそるハンカチの端を持ち上げる。p201

  • 久しぶりにパディントンを読みました。おっちょこちょいなパディントンが可愛くてクスクスしながら見てました。

  • 言わずと知れた名作。「暗黒の地」ペルーから密航者としてやってきたクマ。パディントン駅と同じ名前を得たクマは、如何にもこうにもトラブルメーカーで、面倒を見てくれるブラウンさん一家もハラハラしっぱなし。でも、憎めない。それどころかブラウンさんたちは愛情いっぱいに彼と接しているのだ。
    菓子パン、はじめてのお風呂、百貨店で服を買う、芝居を見る。おそらく子どもであれば大抵の子がワクワクするであろう出来事が、次から次へと語られる。自分と重ねるように読んでいくと童心に還り、心からああ、楽しかったとすら思う。
    パディントンと一緒の家族になった気になって、楽しく過ごした時間だった。強烈に残る『追体験』は、確かに子どもたちの心に深く刻まれ、人生の何処かでふと色味を帯びてくるものだ。この本にはその力がある。

  • 小学生の頃に図書館にて出逢った本。
    面白すぎて何度も図書館にかりにいってました。
    働き出してから本屋で見つけて購入(図書館にあったのとは装丁が違ったのはちょっと残念)
    かなりのトラブルメーカーなパディントンだけど憎めないかわいさで最後には何故か全て上手くいくので楽しく読めます。

  • マーマレード、ダッフルコート、お茶、すべてよく覚えている

  • 松岡享子さんの翻訳がとても上品でいい。ブラウンさん家族の言葉づかいもパディントンの話し方も古き良き日本語という感じ。今の時代の子どもたちに手渡したい本。ロンドンの上流階級の暮らしやイギリス式のお茶の時間など、海外の生活や文化に触れることもできる。パディントンを家族として迎えるブラウン一家のおおらかさと明るさと愛情があふれている。何しろ、くまのぬいぐるみではなく、本当のクマを家族にしているんだから。クマが人間の言葉を話すのに、誰もびっくりしない物語の世界が好きだ。シリーズ全部読んでみたい。パディントンが話す「暗黒の地ペルー」から救命ボートに乗ってロンドンにやってくるという身の上話は何とも憂いを帯びていてる。「老グマホーム」にいるルーシーおばさんのことも気になるところ。それにしてもパディントンは素直で愛らしい。最後の章、パディントンの誕生日が1年に2回だというエピソードが女王様と同じだとは知らなかった。次から次へと巻き起こす騒動の一つ一つがハッピーエンドで解決する点はきっと子どもたちは満足するだろう。

  • 記録

  • 小学生の頃に夢中になって読んだ本を再読した。
    パディントンの行く場所や考えることには何かが起こるワクワク感、それをとりまくブラウン一家やグルーバーさんや周りの人たちのやさしさ、温かさが身にしみる。
    グルーバーさんがパディントンを呼ぶときの呼び方が好き。

  • 「一度読み始めたらやめられない、おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。」

    大真面目な主人公・パディントンと、その周りの人たちが生き生きと描かれている楽しくて読みやすいシリーズ。

  • 絵本で読んだパディントンのお話を、改めて読みました。ドジを踏みつつもいつも真剣なパディントンを、ゆったり笑って受け入れているブラウン家やグルーバーさんも素敵ですね。

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著者プロフィール

サイエンスライター。『The Power of Others』で2015年イギリス心理学会賞を受賞している。

「2022年 『失われゆく我々の内なる地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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