- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834006513
感想・レビュー・書評
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■感想
「たくさんのふしぎ」の第1作目が「いっぽんの鉛筆のむこうに」らしく、1985年4月に出版されていたようです。この作品自体はなかったのですが、傑作集として若干改訂が入ったものがこちらの作品のようです。1989年2月に出版されています。
えんぴつが手元に届くまでの物の流れと、そこに関わる人物たちのお話でした。
わたしが手にしたものは第13刷で1997年のものでした。図書館で借りましたが、しっかりバックヤードに保管されているようで、綺麗でした。すごいな図書館…
第一号の内容ということで、楽しみにしていましたが、なかなか面白かったです。
今年は昔の本にも目を向けていきたいと思います(^^)
■内容
スリランカのボカラ鉱山から始まります。鉱山で働く、パディマハッタヤさんが登場します。
黒鉛はダイヤモンドと同じ炭素のなかま。
鉛筆のシンにはなくてはならない材料。
16世紀にイギリスで発見、木の軸で挟むのを考えたのが18世紀終わり。
次に、アメリカのシエラ・ネバダ山中に。
きこりのランドレスさんが登場します。
きりおとされたインセンス・シダー(ヒノキの一種)から鉛筆が作られます。
次に、メキシコのコンテナ船、ミグエルさんが登場します。アメリカ西海岸から日本まで12日間かけて荷物を運ぶ。
次に、日本の高橋さん。コンテナを受け取ります。
そして、山形県の大河原さん、三菱鉛筆山形工場で鉛筆をつくります。
そして、文房具屋の佐藤さん、鉛筆を販売します。
使う人たちは全く気にしない、そんな物の流れのお話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いっぽんの鉛筆が作られるまで。
たくさんの人の手によって作られている様子が、写真とともにわかりやすく説明されている。
スリランカのボガラ鉱山で黒鉛のかたまりをくだいてとっている。
アメリカ・シエラ・ネバダ山中ではヒノキの一種であるインセンス・シダーの木を切っている。
メキシコのコンテナ船で運ぶ。
日本に着いた船からコンテナをおろしトレーラーで山形県にある三菱鉛筆山形工場まで運ぶ。
工場で毎日へいきん142万本の鉛筆をつくる。
そして、小学校の近くの文房具屋さんまで。
人間は鉛筆いっぽんすら自分ひとりではつくりだせない。
いまでは、どこのうちの引き出しのなかにもころがっている鉛筆だが、そのいっぽんの鉛筆をつくるためには、数え切れぬほど大勢の人が力をあわせている。
それぞれの国で仕事に関わる人とその家族まで紹介してあり、子どもがお父さんやお母さんに向けた絵までも掲載されている。
1985年発行。1989年第1刷なので昭和の時代が色濃く残っているが、とてもわかりやすい一冊である。
小学校中学年〜。
西條八十のなくした鉛筆の詩もとても良い。
僕の鉛筆知らないかと何度も問いかけるのが、とても大事にしている様子が伝わってくる。
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湖永さん、こんばんは〜
この作品、たくさんのふしぎの最初の作品なんですよね。すごい、歴史を感じますよね。
私も先日読んだばかりだったので...湖永さん、こんばんは〜
この作品、たくさんのふしぎの最初の作品なんですよね。すごい、歴史を感じますよね。
私も先日読んだばかりだったので、湖永さんの本棚にあるのを見て、ちょっと感動しました(^^)2024/02/09 -
Manideさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
そうなんですよ。
かなり歴史を感じるほどの作品ですよね。
でもわか...Manideさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
そうなんですよ。
かなり歴史を感じるほどの作品ですよね。
でもわかりやすくて、えんぴつが作られるまでの労力が伝わってきましたね。
2024/02/10 -
おはようございます。
そうですね〜、とても歴史を感じます。
こういう本を子どもの頃に読めていれば、また違った道もあったのかな、、、と、感じ...おはようございます。
そうですね〜、とても歴史を感じます。
こういう本を子どもの頃に読めていれば、また違った道もあったのかな、、、と、感じますね。
えんぴつ自体は、児童減少に比例して、昭和60年の3分の1ぐらいの生産数になっているようで、ここ数年は変動がないので、これ以上は下げられないラインになっているようです。
えんぴつは無駄が多いですからね、リサイクルもやっているようですが、いつかなくなりますよね。
ほんと、流れの早い時代ですね(^^)2024/02/11
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たしかこれは、たくさんのふしぎの創刊号だったと思います。
日用品が世界に繋がることを小学生だった私にリアルに教えてくれた、秀逸の一冊です。 -
ラジオで「家をせおって歩く」の村上慧さんが紹介していたので。
工業製品に限らず、いろいろな製品がどうやってできるかはよく取り上げられているが、そこに携わる人を取り上げられることは少ない気がする。
いっぽんの鉛筆のむこうにはこんなにたくさんの人が関わっていて、それぞれに家族がいる。
工業製品と人の営みをちゃんと結びつけている。
1992年から10年間、光村図書の四年生の教科書に載ったとの事。 -
少し前にポディマハッタヤさんがコロナで亡くなったと知りショックを受けた。
私が唯一知っているスリランカの人の名前だ。
国語の時間にクラスの皆で読んだことを懐かしく思った。
また読みたいと思い、25年くらいぶりに読んだ。
小学生の頃は、鉛筆を作るのって大変なんだなーと思っていたが、大人になって読むと、鉛筆一本ができるまでがとてもドラマチックに感じるしそれぞれの人たちの家族のエピソードが良い。
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「鉛筆がどのように作られるか知っていますか。スリランカで黒鉛を掘り出す人、アメリカ合衆国で原木の樹を切りたおす人、日本の鉛筆工場で働く主婦など、数え切れぬほど大勢の人が力を合わせていきます。鉛筆ができる過程にたずさわる人々や、その家族の暮らしぶりを紹介した写真絵本。」(『読んでみない?科学の本 しらべてみようこんなこと』子どもと科学をつなぐ会 編 連合出版 2000 の本での紹介より抜粋)
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いっぽんの鉛筆を作るのにたくさん人が仕事をしていた。作るところを実際に見てみたい。
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世界のつながりを感じる。
鉛筆1本にどれだけの人のドラマがあるのか、人が関わり合って生きていることが子供にもわかりやすいのでは。
わが子は、鉛筆工場で働いてみたいと、感想を述べました。