純愛カウンセリング

著者 :
  • ぴあ
3.56
  • (9)
  • (10)
  • (20)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 91
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835609737

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「純愛」の定義は何なのか。
    私は「相手の幸せを願うこと」なんじゃないかと思った。対談の中で純愛は「知性ゼロの狂気的なものなんじゃないか」と「激しいもの」との意見が出ていたが、それは単なる自己愛で、相手に対してこれだけの事をしている自分が好きというだけかと。たとえ見返りを期待していなくてもだ。

    「気持ちの温度差」の話も出た。これは重要な要素だと思う。相手がなりふりかまわず自分に向かってきて愛を差し出した時、喜んで受け取れるなら「純愛」は成立するのかもしれない。ドラマ「101回目のプロポーズ」のワンシーンのような。

    「自分の気持ちを伝える大切さ」はわかるけれど、家庭がある人にはやはりぶつからない方がいいと思う。それが相手の幸せを願うという事。
    告白して満足で終わるならいいけれどもし相手が不倫を迫ってきたら、大抵は良くない結果で終わると思うので。

  • 2020年1月2日読了。ミュージシャン岡村靖幸が「純愛とはなにか?」について各界の識者をインタビューする2004年の対談本。自身が純愛についてインタビューを受け語りまくる本、はイメージしやすいものの、これだけ下調べ・準備した上で各界の権威に疑問をぶつけに行く、とは並の人間ではできないことだ…。さすが岡村ちゃん。結局、「純愛とはなにか?」については分からないままだということも面白いが、巻末の岡村ちゃん自身へのラストインタビューでの彼の気づきの数々が面白い、インタビュアーの能力に目覚めたというところこの後の「結婚への道」に続いているようで興味深い。識者たちの中では、2番めのスワッピング主催者カップルの話が簡単には消化しきれない示唆に富んでいてとても印象に残った。

  • 岡村 靖幸のインタビュー記事じたいをそんなに読んでいるわけではないけれど、インタビュイーではなく岸田秀/スワッピング愛好夫婦、新宿ニ丁目ゲイバーのママ、田原総一朗などへ「純愛」についてインタビューアーとして聞き手に回っていることで、質問や話の運び方に「岡村靖幸の恋愛観」が端的に現れているように読めた。

    リア充のフリをした非モテな岡村靖幸は女の子に告白なんて出来ないから、精一杯カッコつけて「好きだ」と言わせる方法しか選べない。それとセックスに対する憧憬と忌避が綯交ぜになった感情。岡村靖幸の世界観はそれだけでもないけれど、スワッピング愛好家の互いに嫉妬し興奮して肌を重ねる姿やノンケに恋をして思いを秘めざるをえなかったゲイに「純愛」をみる岡村靖幸の姿はいままで読んだ岡村靖幸のインタビューよりも雄弁に岡村靖幸を物語っている。

  • 152

  • 岡村ちゃんがたぶん吉本興業に在籍していた頃に作ってもらった本。2度目のクスリ逮捕でご破算に。

    作詞出来なくなって寡作になったと思ったら薬漬け~肥満。ファンに感謝しなさい。アニメの主題歌に起用してもらえるなんて過去の遺産で食ってるようなもんだし。「家庭教師」クラスの傑作アルバムをこれから作ること! 作詞はいっそ誰かに任せてみては?

  • 世界を理解したい。人を理解したい。それが岡村靖幸の衝動だ。
    だから私は、岡村靖幸が好きらしい。

  • なんかちょっと種明かしされちゃうと残念なところもあって読まなきゃよかったなんて思う。だけど読んだからって岡村ちゃんのこと嫌いにはなれないんだよな。いろんな人に純愛についてインタビューしてる本。携帯電話がもたらした、関係性の変化について岡村ちゃんがもどかしく感じているのが時代を感じさせる。今でもそうおもってるのかな。わたしも辛うじて携帯電話が普及しきっていない世代なので、家族のいる自宅に電話をかけるドキドキとか知ってるけど、そこのもどかしい関係にピュアーを感じたことはなかったな~。

  • 語り手と言うよりは(どちらかといえば)聴き手の立場の岡村ちゃんというのが面白い。岡村ちゃんの考える純愛とは性行為があるかどうかに関係なく「打算や計算がない」ということ。田原総一朗さんの「介護とは新しいセックスである」という話が印象的だった。まだうまく理解はできないが、年を取ったら取ったで、いろんな性の形があるのかもしれないな。
    「肉体的な刺激は同じ相手と回数を重ねると摩耗してくる」という考えは今も変わらないのだろうか。今この本を読んだ岡村ちゃんの感想を聞いてみたい。

  • 岡村ちゃんの対談本。

    純愛について突き詰めるという内容。女子の援交はあるけど、男子はない辺りは考えてみるとおもしろそう。タレント本なんでそんな考えず。

  • 田原総一郎、、折原みと(漫画家)、ときメモプロデューサー、ゲイバーのママ、スワッピングが趣味の夫婦、名越康文(精神科医)、、、というすごい面々が岡村ちゃんと「純愛」をテーマに対談。今さら読んだけどすごい企画だなコレ。
    純愛とエロスに真剣に向き合う岡村ちゃんの人間性がすごく伝わってくる。岡村ファンじゃなくても面白いんじゃないかなあ?

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年生まれ、兵庫県出身のシンガーソングライターダンサー。数多くのアーティストの作品に作曲家として関わった後、1986年、「Out of Blue」でデビュー。ブラックミュージック、ロック、ポップス、歌謡曲等、様々な音楽のエッセンスを吸収、発展させたメロディ、アレンジは、グルーヴィーであったり、じっくり聴かせるものであったりと自由自在。加えて、青春や恋愛の機微を描いた瑞々しいワン&オンリーな歌詞は唯一無比、圧倒的な支持を得ている。7枚のアルバムを発表し、2019年1月には最新シングル「少年サタデー」をリリース。 2011年よりTV Bros.にて対談連載「あの娘と、遅刻と、勉強と」をスタート。入念な下調べと、忌憚のない質問と、受け答えと、インタビュアーとしての才能も炸裂させている。 ニックネームは「岡村ちゃん」。

「2019年 『あの娘と、遅刻と、勉強と 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡村靖幸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×