- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835609737
感想・レビュー・書評
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「純愛」の定義は何なのか。
私は「相手の幸せを願うこと」なんじゃないかと思った。対談の中で純愛は「知性ゼロの狂気的なものなんじゃないか」と「激しいもの」との意見が出ていたが、それは単なる自己愛で、相手に対してこれだけの事をしている自分が好きというだけかと。たとえ見返りを期待していなくてもだ。
「気持ちの温度差」の話も出た。これは重要な要素だと思う。相手がなりふりかまわず自分に向かってきて愛を差し出した時、喜んで受け取れるなら「純愛」は成立するのかもしれない。ドラマ「101回目のプロポーズ」のワンシーンのような。
「自分の気持ちを伝える大切さ」はわかるけれど、家庭がある人にはやはりぶつからない方がいいと思う。それが相手の幸せを願うという事。
告白して満足で終わるならいいけれどもし相手が不倫を迫ってきたら、大抵は良くない結果で終わると思うので。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020年1月2日読了。ミュージシャン岡村靖幸が「純愛とはなにか?」について各界の識者をインタビューする2004年の対談本。自身が純愛についてインタビューを受け語りまくる本、はイメージしやすいものの、これだけ下調べ・準備した上で各界の権威に疑問をぶつけに行く、とは並の人間ではできないことだ…。さすが岡村ちゃん。結局、「純愛とはなにか?」については分からないままだということも面白いが、巻末の岡村ちゃん自身へのラストインタビューでの彼の気づきの数々が面白い、インタビュアーの能力に目覚めたというところこの後の「結婚への道」に続いているようで興味深い。識者たちの中では、2番めのスワッピング主催者カップルの話が簡単には消化しきれない示唆に富んでいてとても印象に残った。
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岡村 靖幸のインタビュー記事じたいをそんなに読んでいるわけではないけれど、インタビュイーではなく岸田秀/スワッピング愛好夫婦、新宿ニ丁目ゲイバーのママ、田原総一朗などへ「純愛」についてインタビューアーとして聞き手に回っていることで、質問や話の運び方に「岡村靖幸の恋愛観」が端的に現れているように読めた。
リア充のフリをした非モテな岡村靖幸は女の子に告白なんて出来ないから、精一杯カッコつけて「好きだ」と言わせる方法しか選べない。それとセックスに対する憧憬と忌避が綯交ぜになった感情。岡村靖幸の世界観はそれだけでもないけれど、スワッピング愛好家の互いに嫉妬し興奮して肌を重ねる姿やノンケに恋をして思いを秘めざるをえなかったゲイに「純愛」をみる岡村靖幸の姿はいままで読んだ岡村靖幸のインタビューよりも雄弁に岡村靖幸を物語っている。 -
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岡村ちゃんがたぶん吉本興業に在籍していた頃に作ってもらった本。2度目のクスリ逮捕でご破算に。
作詞出来なくなって寡作になったと思ったら薬漬け~肥満。ファンに感謝しなさい。アニメの主題歌に起用してもらえるなんて過去の遺産で食ってるようなもんだし。「家庭教師」クラスの傑作アルバムをこれから作ること! 作詞はいっそ誰かに任せてみては? -
世界を理解したい。人を理解したい。それが岡村靖幸の衝動だ。
だから私は、岡村靖幸が好きらしい。 -
なんかちょっと種明かしされちゃうと残念なところもあって読まなきゃよかったなんて思う。だけど読んだからって岡村ちゃんのこと嫌いにはなれないんだよな。いろんな人に純愛についてインタビューしてる本。携帯電話がもたらした、関係性の変化について岡村ちゃんがもどかしく感じているのが時代を感じさせる。今でもそうおもってるのかな。わたしも辛うじて携帯電話が普及しきっていない世代なので、家族のいる自宅に電話をかけるドキドキとか知ってるけど、そこのもどかしい関係にピュアーを感じたことはなかったな~。
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岡村ちゃんの対談本。
純愛について突き詰めるという内容。女子の援交はあるけど、男子はない辺りは考えてみるとおもしろそう。タレント本なんでそんな考えず。