- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838716418
感想・レビュー・書評
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同じ人物が出てくるけど主人公の女性が違っていて、違う視点からの話でかなり読みやすかった。
林真理子さんの登場人物は見た目が華やかなタイプや業界が絡んだ話が多くて、未知の世界を覗いてるみたいなところが好きです。
あとは適齢期よりちょっと過ぎつつも、まだまだ素敵な結婚するぞと思っている女性の仕事との関係性の考え方の描写がリアルでした。
めちゃくちゃ面白いってわけではないけど好きなタイプの本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
華やかな世界…お台場を舞台に、そこで働く様々な職業の女性たちを描いた作品集。
林真理子の描くこのテの小説、読みすぎるとお腹いっぱいになってしまうけど、今回は気に入った。一篇一篇が短いので、もっと突っ込んでくれたらとちょっとは思ったけど、短い割には、華やかな職業の光と陰をうまく捉えていた。
「幸運な人間だけれども、幸せじゃない。」
登場人物のひとりがつぶやいた言葉。何だか印象に残った。そして、全篇を通して登場する、人気俳優深沢裕人。彼が背負っている陰の理由…これが、私がこの本を読んで面白いと思ったことのひとつだ。私はお台場の光の部分しか知らなかったんだとつくづく思った。
単発でドラマ化したんだよね…見たかったな、別物だとわかっていても。 -
マリコさんがご自身のYouTubeチャンネルで古い著作も紹介しておられるので、私も色々手に取って再読してみようと。
二十年前の本なので、やっぱりいま読むと共感できる部分はなく。広告代理店勤務も化粧品会社勤務もイメージ通りな部分が多くて新鮮味もなく…。
当時の東京に憧れる女の子たちの胸には響いたのかもしれないなぁ。今はマリコさんも、今はもう東京のお金持ちの生活に憧れてる女の子なんていないでしょと指摘してるくらいだし、私も地方で地に足着いた生活してる人間に惹かれる。
それでもやはり林真理子作品なので、読み進めるうちに面白くはなるんだけど。洗練された大都会に故郷を奪われた男の話という観点から見ると興味も出るものの、オシャレな東京に焦がれない人間には「ふーん」で終わってしまう感が。 -
多くの女性が描かれていますが、共感できる女性は全然おらず、東京の海岸沿いにはこんな世界もあるのかなぁ?とあまりリアリティを感じることはできなかったのですが(まぁ少し前の時代ってのもあると思いますが。)。
傍から見たら華やかな世界も、満たされない思いを抱えながら欲深く生きてる生々しさが感じられるショートストーリーでした。 -
調子よく次々と女性を引っ掛けていく男もいるんだろうな。
やはり、何か満たされていなくてそれを女性というもので穴埋めしているように感じてしまう。そんな穴埋めに使われたとしたら「失礼しちゃうわ」だけど。
あぁ、そこそこ有名人なら「失礼しちゃうわ」以上の満足感、優越感があるのだろうか。
いやいや、それでも嫌だわ。 -
一人のスターの噂がスキャンダラスに語られる街。そこには、最先端の都市で生きる女たちの恋と野望が渦巻いていた…。テレビ局、広告代理店、コスメ会社、出版社…新しい街で颯爽と生きる11人の本音と思惑がリアルに交錯する連作短編集
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2014.2
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229.2008.1.28