- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838721030
感想・レビュー・書評
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上質な科学ドキュメントです。
はやぶさが打ち上げられたあと地球に帰還するまでを追います。
打ち上げられた後、はやぶさを襲うトラブル。姿勢制御ジャイロは3つ揃うことで三次元的に指令された通りの姿勢を保つ仕組みでしたが次々に故障し、残ったジャイロは一つ。しかし、「ひとつでも制御できる技術を習得した」と。
またイオンエンジン4基は結局すべてがトラブルを起こしましたが、違うエンジンの加熱機を噴射機を組み合わせることで推進力を得ることができた、と。
これだけの悪条件の中、カプセルは、
「予想した地点にどんぴしゃりで落ちてきた」
日本の技術はどこまですごいのでしょうか。これが事業仕訳で簡単に切られていくのですね…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はやぶさプロジェクトの事は詳しく知らなかったのですが、読みやすかったです。関係者へインタビューした部分もあり、専門的な事が分からなくても読めてよかったです。何度も読み返しそう。
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2010/10/18fin
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まるで小説を読んでるみたいな臨場感
大きなプロジェクトを実現する為に1人1人が最大限の努力を行う姿は事実だからこそ描けたものでこのドラマを超えるものはフィクションでも書けないだろう -
世界初の小惑星サンプルリターン計画
「はやぶさ」プロジェクトが
いかにして行われたか。
数々の苦難を乗り越えたチームの執念や
人間のアイデアの素晴らしさ
が詰まった一冊。
また、この本に載っている
はやぶさが大気圏に突入した写真からは
見ている子どもや若者の進路を変えるといっていい衝撃的な
はやぶさ帰還の様子を伝えなかった、日本のメディアの無関心さを
(ネットでは中継したらしいが。)
空席だらけのオーストラリアでの記者会見の写真からは
日本のメディアは、日本の科学技術のことをまるで考えていないじゃないか。ということを
感じてしまう一冊でもある...
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はやぶさに関わるキーマンのインタビューなど、スタッフの生の声が見どころ。 「中学生にもわかりやすく」というコンセプトの本だからなのか、技術的内容が大幅に端折られている点がちょっと残念。
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一気読み。山根さん+はやぶさというだけで楽しかった。
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機械好きなひとや、宇宙好きな人はもちろん、
切ない物語を読みたいという人にも良いのではないかという一冊。
主に対談を中心に進んでゆく内容はとても読みやすく分かりやすかった。
(イトカワの写真等も掲載されている)
宇宙って本当不思議なことがいっぱいだ。
ミネルバはいったい何処へ.....
Newton の『探査機はやぶさ7年の全奇跡』もちょっと価格は高いけど面白かった。
こちらは『はやぶさとイトカワ』のポスター付き。 -
★4つは本書に対してなのか、はやぶさプロジェクトに対してなのか??(笑) 山根一眞氏の文章はメタルカラーの時代が書籍化される前、週刊誌連載の匠の時代から好きだったけど、本書も技術者に対する暖かな眼差し、広い理解を通じ、読者にも専門的な世界を判り易く説明してくれているところがありがたい。カプセルを地球に送り届けるために、燃え尽きるのを覚悟で息を吹き返す(?)という擬人化されたはやぶさの描写には涙を誘われる。
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いまやすっかり有名人、小惑星探査実験機「はやぶさ」のドキュメンタリー本。執筆者も安心の山根一眞氏。
打ち上げ前からの綿密な取材に基づき、「はやぶさプロジェクト」が目指したもの、達成したこと出来なかったこと、なにが一体すごくてなにがわかったのか――― ということを読みやすい文章でまとめてあります。
科学的に正確であるだけでないのも本書のよいところ。見開き右ページの仕掛けに気がついたとき、関係者一同の愛に涙腺が決壊しました。ちくしょう、してやられたよ……っ。
2010.9.24に名古屋工業大学で行われたはやぶさ講演会に行ったさい、光学航法を担当された久保田孝さん(八章写真参照)のサインをいれていただきました。家宝にします。